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平成24年度のお題

ページID:0006063 更新日:2023年12月18日更新 印刷ページ表示

『もとらない』【3月1日号】

今月のお題「もとらない」は、物事がうまく機能しないときなどに使うおらほうの言葉です。かじかんで口がうまく回らないときなど「寒くて口がもとらねー」というように使いますよね。

  • つべてえな 柿を干す手が もとらねぇ
    (大八木町 須藤 道男)
  • 当たりくじ 持つ手が震え もとらない
    (倉賀野町 田村 佐和子)
  • じれってぇ つり銭数えに もとらぬ手
    (台町 飯塚 和子)
  • 飲み過ぎて もとらない口 孫あきれ
    (並榎町 追川 和夫)
  • 緊張で もとらぬ口で プロポーズ
    (下滝町 天田 勝元)
  • もとらねえ 手もと足もと 口八丁
    (本郷町 角田 サカ江)
  • 飼い犬に もとらぬ手足を 気遣われ
    (八幡町 梅村 ヨシ子)

(敬称略)

お便り紹介

「お手玉で もとらない手に 腹が立つ」。お手玉をしたら、若いころと違って思うように手が動かず、がっかりしました。(並榎町の追川光家さん)

「頑張って もとらぬ指で 糸通す」。最近は針仕事をするとき、いつも苦労しています。眼鏡が頼りです。(下豊岡町の岡田直江さん)

『~ない』【2月1日号】

今月のお題は「食べてきない」「寄ってぎない」など、動詞の後に付ける「~ない」でした。「~しませんか?」「~した方がいいよ」など、相手に行動を促すときに使います。

  • ねーあんた 出掛けてきない 暇だんべ
    (新町 新井 豊作)
  • 着てぎない 風邪を引くよと 老婆心
    (飯塚町 渋谷 嘉枝)
  • 散歩みち 朝採り野菜だ 持ってきない
    (岩鼻町 近藤 政男)
  • 買ってぎない 値引き掛け合う だるま市
    (倉賀野町 田村 佐和子)
  • 寄ってぎない 言う事ないけど 愚痴がある
    (矢中町 畑村 勲)
  • 反抗期 言っても無駄だ ほっときない
    (井野町 引田 敦子)
  • 福の神 うちにもちょっと 寄ってきない
    (聖石町 小林 千美)

(敬称略)

お便り紹介

「あがんない 飲みない食いない また来ない」子どものころは家に帰るといつも近所の人がお茶飲みをしていました。母の漬けた国府の白菜はお茶菓子代わりでした。(引間町の金井春夫さん)

『はしっけえ』(その1)【1月1日号】

今月のお題「はしっけえ」は「素早い」を意味するおらほうの言葉です。

  • はしっけえ 転んで拾った 百円玉
    (上中居町 小父内 博)
  • 喫煙所 探すときだけ はしっけえ
    (並榎町 和田 美紀)
  • かるた取り はしっけえ子に みな取られ
    (萩原町 土田 千恵子)
  • はしっけえ 俺の年金 下ろす妻
    (保渡田町 原沢 進一)
  • はしっけえ わりに出世の おそい父
    (矢島町 永井 善治)
  • 自由席 母の場所取り はしっけえ
    (並榎町 荻原 英幸)
  • 「はしっけえ」 言われたあのころ もうかなた
    (倉賀野町 松村 好一)

(敬称略)

お便り紹介

「はしっけえ 孫と対決 カルタ取り」孫は上毛かるたの大会に出るために練習中です。私は昔を思い出して楽しく対決しています(菊地町の南久代さん)

「はしっけえ 猫におかずを 持ってがれ」目を離した隙におかずを横取りするわが家の猫。困ったものですが、かわいいので許してしまいます。(上並榎町の平柳那智子さん)

『ひょうぐる・ひょぐる』【12月1日号】

今月のお題「ひょうぐる・ひょぐる」は「水が勢いよく噴き出す」を意味するおらほうの言葉です。

  • 公園の 水道ひょぐり はしゃぐ子ら
    (井野町 引田 敦子)
  • 凍結が 解けてひょうぐる 水道水
    (新町 新井 豊作)
  • かぶりつき 顏にひょうぐる トマト汁
    (吉井町吉井川 小林 道雄)
  • おむつ替 妻におしっこ ひょぐる孫
    (並榎町 追川 和夫)
  • おしっこを ひょうぐる赤子 元気な子
    (浜川町 小林 初枝)
  • ひょうぐった 夢で飛び起き 青ざめる
    (倉賀野町 田村 佐和子)
  • 孫の守 ひょうぐる土産 あったかい
    (江木町 酒井 光太郎)

(敬称略)

お便り紹介

「むずかる子 あけたとたんに ひょぐられ」育児をするお母さんが誰しも経験するようですね。(城山町1丁目の春山初枝さん)

子どものオムツ換えのことを詠んだ句が多く寄せられました。私も赤ちゃんのときにはおむつ替えでひょうぐったそうです。そのことを祖母がうれしそうに話していたのを思い出しました。

『まっつぐ』【11月1日号】

今月のお題「まっつぐ」は「真っすぐ」という意味のおらほうの言葉です。

道を尋ねたときに「そこをまっつぐ行った突き当たりを左だいね」などと言われたこともあるのでは。

  • ショッピング 夫はまっつぐ 喫煙所
    (並榎町 和田 美紀)
  • 頑固じい 気質まっつぐ 腰カーブ
    (下豊岡町 岡田 直江)
  • 台風や 「曲がれ!」も虚しく まっつぐに
    (下豊岡町 岡田 賢六)
  • まっつぐに 愛の矢飛ばし 妻射止め
    (下滝町 天田 勝元)
  • 美女の前 まっつぐ向けずに 目が泳ぐ
    (倉賀野町 田村 佐和子)
  • 週一度 まっつぐ帰る 休肝日
    (岩鼻町 近藤 政男)
  • まっつぐに 帰った夜には 妻は留守
    (倉賀野町 高田 喜久雄)

(敬称略)

お便り紹介

「仕事終え 寄り道せずに まっつぐに」40年ほど前、子どもの顔が早く見たくて家路を急いだことを思い出します。(並榎町の追川和夫さん)

一方で、ついつい寄り道をせずにはいられないという人も多いのではないでしょうか。

『のめし』【10月1日号】

今月のお題「のめし」は「怠ける・横着する」という意味のおらほうの言葉です。

小学生のころから早起きが苦手で、夏休みの朝のラジオ体操にはほとんど出席できなかった私(広報担当者S)。両親から「お前、のめしすんなよ」とよく叱られました。そんなことを思い出し、苦笑いしつつも今回のお題に選ばせてもらいました。

  • のめしして 夕げはホカ弁 亭主留守
    (中泉町 谷貝 智恵子)
  • 酒飲めば オヤジ尚更 のめしこき
    (上中居町 枝窪 俊夫)
  • のめしして 店屋物で よろこばれ
    (金古町 上道 國男)
  • 働きもん 夫は家では のめしもん
    (並榎町 和田 美紀)
  • 秋の夜 のめしもせずに 虫鳴いて
    (並榎町 追川 光家)
  • のめしして 皿に盛らずに 鍋で食べ
    (井野町 引田 敦子)
  • のめしして こうかいしてる わがお腹
    (上豊岡町 目黒 愛子)

(敬称略)

お便り紹介

「退職後”のめしになるよ”妻の声」退職し家で怠けていたころ、妻の忠告で料理を始めました。今では公民館で料理教室を開くまでになりました。(岩鼻町の小澤元雄さん)

『ひっぺがす』【9月1日号】

今月のお題「ひっぺがす」は「剥がす」という意味のおらほうの言葉です。

  • 一息で 捻挫の湿布 ひっぺがす
    (和田町 本間 せつ)
  • ひっぺがす 寝床の夫 二日酔い
    (並榎町 荻原 英幸)
  • ひっぺがす 破れ障子に 育児跡
    (福島町 島村 千代治)
  • 値下げ品 ラベルひっぺがし 皿に盛る
    (倉賀野町 田村 佐和子)
  • アルバムの 消したい過去を ひっぺがす
    (八幡町 梅村 ヨシ子)
  • 祭終え ポスター淋し ひっぺがす
    (檜物町 三木 たみを)
  • カレンダー ひっぺがしたら 秋の風
    (中泉町 谷貝 智恵子)

(敬称略)

お便り紹介

「若き頃 写真見られて ひっぺがす」アルバムの整理をしていたら、子どもたちに若いころの写真を冷やかされたので、恥ずかしくて剥がしてしまいました(並榎町の追川光家さん)

「ひっぺがす ひざの湿布の 痛さかな」湿布を剥がすときは痛いのでゆっくり剥がさず、思い切り引っ張ります(山名町の松本妙子さん)

『さくい』【8月1日号】

今月のお題「さくい」は「気さく」という意味のおらほうの言葉です。

身近にいるさくい人の句が多く寄せられました。町内の集まりや宴席で、さくい人がいると話が弾むということはよくありますよね。

  • 美人より さくいが自慢 うちの嫁
    (上中居町 枝窪 俊夫)
  • さりげなく 会話なごます さくい人
    (下佐野町 川崎 英雄)
  • セールスの さくいことばに 身構える
    (八幡町 梅村 ヨシ子)
  • 振り込めで さくい性格 仇となり
    (新町 新井 豊作)
  • さくい子と 見合いの親に 惚れられる
    (下滝町 天田 勝元)
  • 昔から さくいが取り柄と 励まされ
    (八幡町 矢島 百合子)
  • 仲良しは 無口な夫と さくい妻
    (吉井町塩 落合 喜久男)

(敬称略)

お便り紹介

「うちのじい 隣の孫と さくい仲」私の夫は、隣の家のお孫さんとお互いに声をかけ合うさくい仲です。世代を超えて仲良しな姿を見ているととてもほほ笑ましいです。(下豊岡町の岡田直江さん)

『おちゃんじん』【7月1日号】

今月のお題「おちゃんじん」は「正座」という意味のおらほうの言葉です。同じ意味で「おつくべ、おっつくべ」というところもあります。

市内でも、地域によって言い方が全く変わってしまうことがあります。「おらほうじゃ、そんな言い方はしねえ」と言い合えるのも、方言の面白いところですね。

  • しびれ来て 読経遠のく おちゃんじん
    (倉賀野町 田村 勲)
  • じぃまねて 孫もしっかり おちゃんじん
    (上中居町 枝窪 俊夫)
  • おちゃんじん 瞑想乱れ 妄想に
    (福島町 島村 千代治)
  • おちゃんじん 酒が回って すぐあぐら
    (井野町 引田 敦子)
  • おちゃんじん お見合いだけで 今あぐら
    (倉賀野町 田村 佐和子)
  • おちゃんじん 出来て可愛い 膝小僧
    (浜川町 小林 初枝)
  • ばあちゃんは 日向ぼっこも おちゃんじん
    (下佐野町 川崎 英雄)

(敬称略)

お便り紹介

「厄除けで 我が子しぶしぶ おちゃんじん」子どもが神前でかしこまって、おはらいを受けている姿が今でも目に焼き付いています。(並榎町の追川光家さん)

『これっちんべ』【6月1日号】

今月のお題「これっちんべ」は、「これだけ・少しだけ」という意味のおらほうの言葉です。

「今日の夕飯はこれっちんべかい?」などと使います。

  • これっちんべ 食べてメタボに なる不思議
    (福島町 島村 千代治)
  • 「これっちんべ」 強がる夫が 酔いつぶれ
    (並榎町 和田 美紀)
  • 腰庇い 草取り仕事 これっちんべ
    (八千代町 上原 興栄)
  • これっちんべ 皆が捨てれば ゴミの山
    (新町 清水 紀子)
  • これっちんべ 歳鯖読んで 子がばらす
    (倉賀野町 田村 勲)
  • 怪我したと これっちんべえで おおさーぎ
    (中室田町 清水 雅祥)
  • これっちんべ だけどわが庭 花盛り
    (浜川町 小林 初枝)

(敬称略)

お便り紹介

「愛犬が これっちんべと 不満顔」ドッグフードを買い忘れた日に、残った分をあげましたが、不満だったようでキョトンとしていました。(中泉町の横山博之さん)

「これっちんべと 残さず食べて 今後悔」ちょっとだけ残すのは・・・と思いながら食べ続けた結果、今となっては後悔しています。(本郷町の角田サカ江さん)

これっちんべと言いながら、つい食べ過ぎてしまうという人も多いはず。

『半分ずっこ・半分こっつ』【5月1日号】

今月のお題「半分ずっこ・半分こっつ」は、「半分ずつ」という意味のおらほうの言葉です。

子どものころ「半分ずっこ」にしたおやつ。少しでも大きな方を取ろうと、けんかになってしまった経験はありませんか。

  • 喧嘩して 半分ずっこ 仲直り
    (吉井町小暮 金井 訓子)
  • 子沢山 半分こっつの 又半分
    (新町 清水 紀子)
  • 割ってみて 半分ずっこを 決めかねる
    (倉賀野町 田村 勲)
  • 夫婦仲 秘訣はプリン 半分ずっこ
    (並榎町 和田 美紀)
  • 若夫婦 半分ずっこの 家事育児
    (八幡町 須田 美千代)
  • 缶ビール 半分こっつの 歳になり
    (八幡町 梅村 ヨシ子)
  • 半分ずっこ なぜか家内は ふとり気味
    (江木町 茂木 富男)

(敬称略)

お便り紹介

「庭先の 野菜は野鳥と 半分つっこ」庭にブロッコリーを植えていますが、私が株を取ったあとの芽を鳥が食べていきます。まさに野鳥と半分つっこです(中里見町の栁澤靜子さん)

「ふるさとと 半分ずっこ 国なまり」ふるさとのなまりと群馬弁が一緒になってしまい、話している人が首をかしげることがあります(倉賀野町の曽根敏子さん)

『たっくら』【4月1日号】

今月のお題「たっくら」は、「のろのろしている・ぼーっとしている」という意味のおらほうの言葉です。

今年は冬の寒さで、梅の花も「たっくら」こいてました。桜や菜の花はどうでしょうか。

  • たっくらと しているようで 口達者
    (小八木町 吉田 斗み江)
  • 二日酔い たっくらこいて 妻激怒
    (新町 新井 豊作)
  • 畑仕事 たっくらこけば ツケがくる
    (中泉町 横山 博之)
  • ぐるりんに たっくらこいて 乗り遅れ
    (中室田町 清水 正幸)
  • 俺のん気 妻はたっくら 良い夫婦
    (岩鼻町 近藤 政男)
  • ときめきも たっくらこいてる 古希の恋
    (中室田町 清水 清晃)
  • バーゲンで たっくら母さん 大変身
    (新町 齋藤 千代)

(敬称略)

お便り紹介

「テスト中 たっくらしてたら 時間切れ」同居する小学1年生の孫は、母親から落ち着いてと言われるのを、のんびりと間違えてしまうようです。(寺尾町の江原悦子さん)

「こたつにて たっくらしてたら もうランチ」曇り空の朝、テレビを見て、新聞を読み、安売りのチラシに目を通していたら、もうお昼になっていました。(山名町の松本妙子さん)