板碑

高崎市にある指定文化財 市指定

板碑(いたび)は中世に造られた石塔(せきとう)の一種で、両親の追善(ついぜん)や 生きている者の死後の冥福を祈って建てられました。南北朝から室町時代に最も盛んになり、17世紀になると姿を消します。関東地方では、秩父青石(緑泥片岩:りょくでいへんがん)と呼ばれる緑色の石で造られることがほとんどです。形は平たい板状で、一番上が三角形にとがり、梵字(ぼんじ)と呼ばれる、仏などを表現する特別な記号で阿弥陀仏(あみだぶつ)などを表現し、その下には経文(きょうもん)の一部や造立の趣旨を示す銘文が刻まれています。

康元の板碑

板碑1
康元の板碑

刻まれた3つの梵字の中央が阿弥陀如来、右下が観音菩薩、左下が勢至菩薩を意味します。その下に「康元二年丁巳三月 日」の文字が読めるので、1257年(鎌倉時代の中ごろ)に造立されたことがわかります。

文化財情報

正応の板碑

板碑2
正応の板碑

しっかりした彫りで、蓮座(れんざ)の上に梵字で五輪塔が図案化されています。その下の中央には「正応五(1292)年壬辰十二月廿五日」と銘があり、その左右に「光明遍照十方世界」「念仏衆生摂取不捨」と光明眞言(こうみょうしんごん)が刻まれています。

文化財情報

  • 指定種別:高崎市指定史跡指定
  • 名称:正応の板碑(しょうおうのいたび)
  • 指定年月日:昭和42年3月30日

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