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桜塚古墳
高崎市にある指定文化財 市指定
桜塚古墳
鶴辺(つるべ)団地のある場所は、観音山丘陵の東縁部に形成された台地群の中では最大の台地で、昭和30年代の鶴辺団地造成の際、大量の土器片が出土しました。低湿地からは一段高い平坦な場所にあるので、水田耕作を生活の基本としていた古代の人々にとっては、恵まれた集落の立地条件だったのでしょう。
鶴辺団地の南東の縁辺部に、古墳が数基残存していますが、桜塚古墳はこのうちの1基で、直径21.6メートルの円墳で7世紀頃のものと推定されています。
高崎の郷土史家土屋老平の著した「片岡郡誌」には、墳丘上に桜の大樹があったことから桜塚と呼ばれるようになったとあります。また同書には「此辺四十八塚在也」ともあり、周辺に数多くの古墳があったことをうかがわせます。
文化財情報
- 指定種別:高崎市指定史跡
- 名称:桜塚古墳(さくらづかこふん)
- 指定年月日:昭和49年1月31日
- 所在地:高崎市石原町 地図(地図情報システム)<外部リンク>