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館の百庚申
高崎市にある指定文化財 市指定
館の百庚申
市内寺尾町館にあるこの百庚申は、寛政10(1798)年から造り始めて、2年後の庚申(かのえさる)の年、寛政12(1800)年に完成されたもので、一石ごとに番号が刻まれています。これらの塔の「庚申」の文字の中には有名な書家の手になるものも多く、本町の問屋の梶山彭、持田盾のほかに、下仁田町の高橋道斎や吉岡町華蔵寺(けぞうじ)の歙浦等の名前が見えて、書道展の役割も果たしていたようです。しかし道路の開通や後方の山の崖くずれなどのために数が失われ、今は60基余りを残すのみとなっています。
庚申塔について
60日に一度めぐって来る干支(えと)の庚申の日に行われる信仰行事のことを庚申待(こうしんまち)といい、60年に一度めぐってくる庚申の年のそれは、特に盛大に行われました。これらの行事を記念して祈願をこめて建てられた塔を庚申塔といいます。庚申の夜は、眠らずに語り明かすという習俗が江戸時代には一般的に行われていたようです。
文化財情報
- 指定種別:高崎市指定史跡
- 名称:館の百庚申(たてのひゃくこうしん)
- 指定年月日:昭和50年1月31日
- 所在地:高崎市寺尾町 地図(地図情報システム)<外部リンク>