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多胡薬師塚古墳
高崎市にある指定文化財 市指定
多胡薬師塚古墳
鏑川右岸の上位段丘面上に立地する。昭和10年に行われた県下一斉古墳調査では「吉井町1号墳」として『上毛古墳綜覽』に記載されている。
古墳の主体部はほぼ真南に開口する横穴式石室で、石室は古くから開口していたようである。
墳丘については未調査であるが、現状は直径約25.0メートル、高さ約3.5メートルほどの円墳である。
石室は、昭和27年に尾崎喜左雄教授を中心とした群馬大学によって実測調査がされいる。石室の全長は4.95メートル、玄室の長さは2.1メートル、羨道の長さは2.8メートルを測る。石室石材は多胡碑と同じ牛伏砂岩(多胡石)を使用している。石材加工は精巧な切石で、一部切組積み手法を取り入れた高度なものである。
古墳の築造年代は、埴輪が出土しないことや切石積み石室などの様相から古墳時代終末の7世紀後半と考えられる。
文化財情報
- 指定種別:高崎市指定史跡
- 名称:多胡薬師塚古墳(たごやくしづかこふん)
- 指定年月日:昭和46年6月29日
- 所在地:高崎市吉井町吉井川 地図(地図情報システム)<外部リンク>