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仁叟寺のムク
高崎市にある指定文化財 市指定
仁叟寺のムク
吉井地域ではニレ科のムク(椋)を「モク」と方言よびをしている。
同属のケヤキより個体数は少ない。生長が早く巨木になる。
仁叟寺の本堂裏の駐車場、東隅に梢を伸ばして雄大な樹形を見せている。根周り7.0メートル、目通り1.5メートル、高さ29.0メートル、地上7.0メートルのところで幹が二つに分かれ、灰白色の木肌が荒くれて下の方にツタが巻きつき古蒼を帯びている。
5月になると新しい枝の下に、上部に雌花1個、下部に雄花が淡緑色に群がって咲き、秋になると1センチメートルほどの黒い実となり椋鳥が好んで食する。
ムクの材は粘り強く割れにくいので、蒸気ハンマーに使われたり槌の柄などに利用された。この樹の東の上段には多胡館跡(元郷)があり、源義賢(木曽義仲の父)の居城であった伝えがあり、現在は竹や巨木が茂っている。
文化財情報
- 指定種別:高崎市指定天然記念物
- 名称:仁叟寺のムク(じんそうじのむく)
- 指定年月日:昭和52年3月24日
- 所在地:高崎市吉井町神保(仁叟寺)地図(地図情報システム)<外部リンク>