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高崎藩「無銘書」
高崎市にある指定文化財 市指定
高崎藩の記録「無銘書」
江戸時代の累代高崎藩主は、高崎城を築き1598年に箕輪城(みのわじょう)から移ってきた井伊直政の井伊家をはじめとして、酒井家、松平家、安藤家、間部家(まなべけ)、松平(大河内)家がおり、いずれも幕府譜代の大名で、中には京都所司代、大坂城代、老中などの要職を務めた藩主もいます。
そのうち大河内家は、1695年輝貞侯が封ぜられてから輝声(てるな)侯が版籍を奉還するまで10代、約170年間の藩主で、その間の諸記録をまとめあげた「無銘書」が現存しています。
「無銘書」には領内の治政、農業振興策、大坂城代・所司代を勤めた時の記録、神社・寺院の建築、法要(ほうよう)のことなどが書かれています。高崎藩関係の資料として貴重なものですが、34冊のうち27冊が残っています。
文化財情報
- 指定種別:高崎市指定重要文化財
- 名称:高崎藩「無銘書」(たかさきはん「むめいしょ」)
- 指定年月日:昭和52年1月12日
- 所在地:高崎市高松町(高崎市立中央図書館)