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光台寺線刻地蔵菩薩立像石仏

ページID:0002830 更新日:2023年12月18日更新 印刷ページ表示

高崎市にある指定文化財 市指定

地蔵信仰の広がりを示す地蔵菩薩の石仏の画像
地蔵信仰の広がりを示す地蔵菩薩の石仏

地蔵菩薩石仏の拓本の画像
地蔵菩薩石仏の拓本

光台寺は時宗(じしゅう)の寺で、江戸時代には、タバコの名産地として名高かった寺です。境内の一角に石仏があります。安山岩の一面を平に加工し、上半に立像の地蔵菩薩を線彫りし、下半に波永享9年6月24日と造立(ぞうりゅう)の日付が刻まれています。

永享9年は、室町時代で西暦1437年にあたります。すでに500年以上の歳月を、風雨にさらされてきたことになりますから、風化がはげしく、地蔵のお姿や年号が辛うじて見える程度になっているのは残念なことです。寺や地元では、あたご様(将軍地蔵)と伝えていますが、中世の地蔵信仰※を知る貴重な資料です。高さ 85センチメートル幅 70センチメートル 室町時代

※地蔵信仰:平安時代後期の末法(まっぽう)思想の流行とともに、地蔵は地獄の責苦(せめく)から亡者(もうじゃ)を救い出してくれる、慈悲忍辱(じひにんにく)の菩薩と信じられるようになって、貴族から民衆に及ぶ、広い信仰を集めるようになりました。

文化財情報

  • 指定種別:高崎市指定重要文化財
  • 名称:光台寺線刻地蔵菩薩立像石仏(こうだいじせんこくじぞうぼさつりゅうぞうせきぶつ)
  • 指定年月日:昭和56年2月13日
  • 所在地:高崎市山名町(光台寺) 地図(地図情報システム)<外部リンク>