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八間突ぱい形兜、馬革包腰取二枚胴具足
高崎市にある指定文化財 市指定
古式の甲冑
兜(かぶと)・胴・草摺(くさずり)・佩盾(はいだて)・籠手(こて)・臑当て(すねあて)・脇曳(わきびき)・当世袖などで構成されています。高品質で比較的保存状態も良く、工芸的にも優れた甲冑一領(かっちゅういちりょう)です。
兜は8枚の鉄板をつなぎ合わせ、地鉄(じがね)に黒漆が施されています。胴は馬革で被われていますが、背には旗差用(はたさしよう)の筒受(つつうけ)と合当理(がったり)があり、中世から近世への移行期の特色を示しています。また、マンチラと胴上部の縁どりには、南蛮の影響もうかがえます。
市内では、八幡八幡宮所蔵の胴丸に次ぐ古いものですが、残念ながら由来は不明です。
文化財情報
- 指定種別:高崎市指定重要文化財
- 名称:八間突ぱい形兜、馬革包腰取二枚胴具足(はっけんとっぱいなりかぶと、うまがわづつみこしどりにまいどうぐそく)
- 指定年月日:平成元年3月8日
- 所在地:高崎市稲荷町(高崎女子高等学校) 地図(地図情報システム)<外部リンク>