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鋳銅聖観音菩薩座像
高崎市にある指定文化財 市指定
鋳銅聖観音菩薩座像全身及び頭部拡大写真
鎌倉時代に鋳造されたと考えられています。
鋳銅で、頭全体幹部及び膝前まで一鋳。両腕を別鋳し、アリ柄で矧ぎ寄せています(腕は欠失)。
この観音菩薩座像は、昭和61年度から63年度にかけて発掘調査の行われた、浜川町字道場の道場遺跡で出土しました。発見されたのは、高田屋敷と呼ばれる鎌倉時代の館跡の石組み井戸の外側からです。
像の形は単髷を結い、毛髪は毛筋彫り。天冠台をつけ、正面の三葉形の中に如来立像を表しています。
火に入れられた後、土中に埋められていたため、全身に荒肌を呈し、銅の劣化が認められます。両腕が肩より先は欠失、右足部付け根より折損、左膝前欠失、右膝に付着物があります。
文化財情報
- 指定種別:高崎市指定重要文化財
- 名称:鋳銅聖観音菩薩座像(ちゅうどうしょうかんのんぼさつざぞう)
- 指定年月日:平成6年3月22日
- 所在地:高崎市八幡町(高崎市観音塚考古資料館)地図(地図情報システム)<外部リンク>