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玄頂寺の康永二年銘五輪塔

ページID:0002771 更新日:2023年12月18日更新 印刷ページ表示

高崎市にある指定文化財 市指定

五輪塔西からの画像
五輪塔西から

五輪塔南からの画像
五輪塔南から

この塔は南北朝時代の康永2(1343)年に造立されました。銘文の書き出しの部分に「逆修※」と刻まれているので、この塔の造立者が生前に、自分の死後の供養をさかのぼっていとなむ逆修塔であることがわかります。高崎市内に現存する五輪塔としては、小八木町妙典寺塔(鎌倉時代)、山名町今井家墓地塔3基(鎌倉時代)に次ぐ古さです。しかし、前述の4基の塔は風化が著しく、また銘文も無いため、完形で、造立年代がはっきりしている五輪塔としては、玄頂寺塔が市内最古となります。

※逆修(ぎゃくしゅう):生前にあらかじめ死後の菩提(ぼだい)を祈って仏事を修することです。生きているうちに49日の仏事を営めば、死後に行うより7倍の功徳(くどく)があるといわれ、平安中期の貴族社会に始まり、やがて民間に広く行われました。

文化財情報

  • 指定種別:高崎市指定重要文化財
  • 名称:玄頂寺の康永二年銘五輪塔(げんちょうじのこうえいにねんめいごりんとう)
  • 指定年月日:平成6年3月22日
  • 所在地:高崎市阿久津町(玄頂寺) 地図(地図情報システム)<外部リンク>