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延養寺の円空作神像

ページID:0002103 更新日:2023年12月18日更新 印刷ページ表示

高崎市にある指定文化財 市指定

円空作神像の画像
円空作神像

形の上では単なる「神像」なのですが、像の底に墨で「梅図」が描かれていることから、「天神像」と呼ばれています。

神様が岩の上に座している姿を表現していますが、頭部、体部、岩座のそれぞれの量塊を的確に捉えるとともに、形象化した冠、唯一の肌部である顔、体部を包み込んだ衣、ごつごつした岩の表現を、それぞれ彫法を使い分けることによって、質感等に変化をもたらしています。

頭部は平滑に仕上げ、衣部は平のみで小刻みに面取りをするように彫成し、岩座はざっくりと彫り出しています。

本像は卓越した造形力と彫技の冴えが見られ、円空円熟期の作であると思われます。もし、高崎で造られたとするならば、円空が延宝九(1681)年に上野国に滞在していたことは、貫前神社の大般若径奥書によって明確で、当年もしくはその前後年を含めた時期に製作されたとするのが妥当でしょう。

文化財情報

  • 指定種別:高崎市指定重要文化財
  • 名称:延養寺の円空作神像(えんようじのえんくうさくしんぞう)
  • 指定年月日:平成9年2月24日
  • 所在地:高崎市あら町(延養寺) 地図(地図情報システム)<外部リンク>