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下豊岡の道しるべ
高崎市にある指定文化財 市指定
下豊岡の道しるべ 正面 下豊岡の道しるべ 右側面
この道しるべは中山道と草津道の分岐にあったものです。
正面には「榛名山・草津温泉 かわなか・かわらゆ・はとのゆ温泉」、右側面に「従是 神山三里・三ノ倉五り半・大戸九り半」、「左側面に「左中山道 安中・松井田・横川」とあり、草津温泉などの温泉地への案内板としての役割が大きかったと思われます。これが建てられた当時、多くの人たちが草津温泉をはじめとする温泉地を訪れていたことが窺えます。
裏面には、現在は薄くなって読めませんが「東澳梅顛巌書」とあったようです。梅顛は、岩鼻で寺子屋の師匠をしていたといいますが、詳しい経歴は不明です。
明治時代以降、道路拡幅などに伴い2度にわたり移設されましたが、平成10年に本来の所在地に戻す工事が行われました。現在はかつて中山道と信州道の分岐点であった下豊岡の八坂神社前に建てられています。
文化財情報
- 指定種別:高崎市指定重要文化財
- 名称:下豊岡の道しるべ(しもとよおかのみちしるべ)
- 指定年月日:平成10年2月27日
- 所在地:高崎市下豊岡町 地図(地図情報システム)<外部リンク>