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役行者石像

ページID:0006492 更新日:2023年12月18日更新 印刷ページ表示

高崎市にある指定文化財 市指定

役行者石像の画像
役行者石像

京目町の中澤家はその祖先である清善(せいぜん)が慶長7(1602)年に開祖して以来、修験道(しゅげんどう:山伏)当山派(とうざんは)の寺でした。

修験者(しゅげんじゃ)たちは、修験道の開祖として役行者(えんのぎょうじゃ)(役小角:えんのおづぬ)を信仰し、霊山で修行し、独特の霊力を身につけ、祈祷(きとう)などで庶民を導いてきました。彼らはやがて村々に住みつき、その寺やお堂には不動明王(ふどうみょうおう)や役行者の像を祀(まつ)り、人々はその霊力に帰依(きえ)したのでした。

中澤家には現在でも屋敷南に不動明王が安置されている不動堂があります。役行者像は不動堂前にありました。

全体の形は将棋の駒形で、表面上下・左右に岩屋を表現した凹凸のある刻みがあり、中央上部に役行者、その下に前鬼(せんき)・後鬼(こうき)などが薄肉線刻様(うすにくせんこくよう)に刻出(こくしゅつ)されています。

寛永16(1639)年の銘があり、県内の役行者の石像で在銘のものでは最古と考えられます。

文化財情報

  • 指定種別:高崎市指定重要文化財
  • 名称:役行者石像(えんのぎょうじゃせきぞう)
  • 指定年月日:平成12年2月14日