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天祐山公田院仁叟寺
高崎市にある指定文化財 市指定
天祐山公田院仁叟寺
曹洞宗雙林(そうりん)寺(渋川市)四世の高僧裔正禅師を請して開山。もとは奥平貞訓が下奥平字公田(くでん)に創建し、大永2年(1522)に現在の神保に寺を移し開祖。開山以来、長根城主、宮崎城主奥平、吉井城主菅沼、地頭溝口氏、長谷川氏などの帰依と手厚い保護を受け、三代将軍家光の代に朱印25石を賜る。明治24年(1891)、政府内務省より県内宗派の中から、世良田長楽寺と仁叟寺が古社寺保存の指定を受けている。
惣門をくぐると重層な山門があり、本堂を中心に鐘楼、開山堂、座禅堂、庫裡など堂宇が並び名刹の雰囲気がある。本尊は釈迦牟尼仏で、本堂は茅葺き屋根であったが瓦葺きに変えた。町指定として関係文書ならびに寺宝は多いが、伝承物として参考になる。また寺内に奥平氏の開基塔、長谷川淡路守、讃岐守、溝口豊前守など江戸初、中期の地頭の石塔がある。
文化財情報
- 指定種別:高崎市指定重要文化財
- 名称:天祐山公田院仁叟寺(てんゆうさんくでんいんじんそうじ)
- 指定年月日:平成17年3月15日
- 所在地:高崎市吉井町神保 地図(地図情報システム)<外部リンク>