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折茂観蔵院延文の板碑

ページID:0004890 更新日:2023年12月18日更新 印刷ページ表示

高崎市にある指定文化財 市指定

折茂観蔵院延文の板碑の画像
折茂観蔵院延文の板碑

長根の折茂地区は奈良時代の織裳郷の古名につながる地である。村人も機織部(はたおりべ)の里と認じている。観蔵院の近く稲荷社には辛科神社の神事にかかわる古井戸も残る(上野国誌)。観蔵院は無住の寺(今は堂)であり、そこの久保家共同墓地内に延文の板碑はあった。

緑泥片岩製高さ110センチメートル、幅35センチメートル、上部月輪内に主尊の梵字(ぼんじ)「バン(金剛界大日如来)」の種子が薬研状に刻まれている。更に銘文が多数綴ってある上に周囲を郭線で囲っている。一部剥落しているが、銘文は「右志は千僧供養之功勲を以て、真如実相に回向し、仏果菩提を荘厳し、上は四恩に報い、下は三途を(渡り)、有縁無縁共正覚を成し、殊空助成合力輩、時に応じて福祐を増し、見聞随喜族□□□□に乗ぜん為なり。時に延文三年戊戌(つちのえいぬ)仲春廿八日、施主沙門□□檀那聖継敬白」とある(銘文は千々和(ちぢわ)実先生解字『上野国板碑集録』より)。

文化財情報

  • 指定種別:高崎市指定重要文化財
  • 名称:折茂観蔵院延文の板碑(おりもかんぞういんえんぶんのいたび)
  • 指定年月日:昭和48年5月18日
  • 所在地:高崎市吉井町長根(観蔵院) 地図(地図情報システム)<外部リンク>