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弘福寺の円空仏
高崎市にある指定文化財 市指定
弘福寺の円空仏
円空の県内錫杖(しゃくじょう)の経路は、池田秀夫元県立博物館長が貫前神社の円空写経によって生年(寛永9年)を発見したのを皮切りに、各所での円空仏発見によりわかってきた。
円空は延宝9年(1681)春に富岡市一ノ宮に滞在しているので、弘福寺の作像は油の乗り切った50歳頃のものと思われる。
像の高さ28.6センチメートル、像幅14.9センチメートルで檜材を用い、背面は直裁ではなく五面にナタを入れてある。口元の無限の笑みは親しみを持って接することができる円空仏ならではの魅力である。
昭和50年に発見されたときは、本堂西の位牌堂(阿弥陀堂とも)に他の諸仏に混じって安置されていた。寺の伝えによると近くの民家にあったものを寺に納めたものといわれる。
文化財情報
- 指定種別:高崎市指定重要文化財
- 名称:弘福寺の円空仏(こうふくじのえんくうぶつ)
- 指定年月日:昭和52年3月24日
- 所在地:高崎市吉井町本郷(弘福寺)地図(地図情報システム)<外部リンク>