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島高堅自記

ページID:0005611 更新日:2023年12月18日更新 印刷ページ表示

高崎市にある指定文化財 市指定

​島高堅自記の画像
島高堅自記

本書は吉井藩の郷代官だったぬで島(ぬでじま:「ぬで」は「木偏に勝」)高堅(1763~1848)の自伝的回想録である。天明3年(1783)4月、高堅が初めて藩に出仕して以後、天保3年(1832)3月、70歳で致仕するまでに関与した藩政や、領内の動静・事件などが年次を追って年月日とともに詳細に記述されている。

この中から主な記事を拾うと、(1)天明元年絹騒動=幕府の正史徳川実記にも記録されている大事件だが、本書では七日市、吉井、小幡などの打ちこわしの状況が詳しい、(2)天明3年浅間噴火、(3)寛政3年の水害、(4)文化8年総社天狗岩堰用水調停、(5)文政7年山名堰用水出入調停、(6)文政11~12年御荷鉾山一件など、藩政も農村問題も多難な時代だけにその資料的価値は極めて高く、「群馬県史」の近世資料集にも本書の一部が抄出収録されている。

文化財情報

  • 指定種別:高崎市指定重要文化財
  • 名称:島高堅自記(しまこうけんじき)
  • 指定年月日:昭和52年3月24日