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多胡旧記・他80品目

ページID:0005003 更新日:2023年12月18日更新 印刷ページ表示

高崎市にある指定文化財 市指定

多胡旧記の画像
多胡旧記

多胡旧記は、天正18年(1590)菅沼定利が吉井の藩主として入封、初めて吉井宿を起こしたことから書き起こされ、明和9年(1772)の江戸の大火で結んでいる。

この中で注目される内容をあげてみる。(1)吉井宿の由来=菅沼氏が入部の際、それまで塚原で無人の地に矢田宿の大部分をここに移住させ町割りが行われたこと。(2)菅沼氏以降の吉井領の支配状況(3)寛延元年(1748)に提出された村明細帳の内容(4)吉井領の検地(5)宝暦8年(1758)代官所を矢田から城屋敷に移した事情などのほか吉井に起きた数々の事件が記されている。

本書は『島高堅自記』の著者、ぬで島(ぬでじま:「ぬで」は「木偏に勝」)高堅が書き留めたもので、旧吉井領に関わる貴重な文献である。また、ぬで島家は高堅以降三代にわたって吉井藩郷代官として藩政に参与した。この郷代官三代に関する史料80点も郷土の発展を知る貴重な資料である。

文化財情報

  • 指定種別:高崎市指定重要文化財
  • 名称:多胡旧記・他80品目(たごきゅうき・ほかはちじゅうひんもく)
  • 指定年月日:昭和57年3月24日