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古代瓦「羊子三」
高崎市にある指定文化財 市指定
古代瓦「羊子三」
昭和10年6月、郷土史研究家松田たまき(「たまき」は「金偏に貫」)氏(元小学校長)は、吉井町黒熊字塔ノ峰(藤岡ゴルフ倶楽部内)において『羊子三』とへら書きされた瓦を発見、後にこの『羊子三』※は人名であると推定して、多胡碑の碑文中の『給羊』の『羊』も人名である(人名説)と発表した。戦後になり、群馬大学の尾崎喜左雄教授も人名説を認める研究を発表した。
昭和60年3月、この『羊子三』他7点が吉井町に寄贈された。町では、これを重要文化財に指定するとともに郷土資料館に展示し、発見地には記念の標柱を建てた。現在は多胡碑記念館に収蔵されている。
※羊子三:近年、瓦の「羊」と読んでいた文字は「辛」の異体字であることが明らかになってきた。
文化財情報
- 指定種別:高崎市指定重要文化財
- 名称:古代瓦「羊子三」(こだいがわら「ようしさん」)
- 指定年月日:昭和61年4月27日
- 所在地:高崎市吉井町池(多胡碑記念館) 地図(地図情報システム)<外部リンク>