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上奥平の石幢

ページID:0004419 更新日:2023年12月18日更新 印刷ページ表示

高崎市にある指定文化財 市指定

上奥平の石幢の画像
上奥平の石幢

上奥平字一本木の三叉路(県道吉井-安中線)から一段上がった所に、他の石造物と一緒に石幢が建てられている。石幢の名称は寺院内の幢(たれぎぬ)より発生し石造物となる。この石幢は安山岩製(町内では多胡石が多い)で、傷みが少なく精巧な彫りで、形態も優れている。総高168センチメートル幅54センチメートルである。形式は重制形で中世の特長を備えている。下部より礎石・幢身・中台・がん部・笠部・宝珠から成る。がん部は四面で内三面に2体ずつの地蔵菩薩座像が平板状に彫られ、六地蔵菩薩を表現している。他の一面は日月(じつげつ)が彫られ庚申信仰が習合したものである。

幢身は円柱状で中央に節があり、銘が上下に刻まれ、上部には寛永八年辛未(かのとみ)十一月吉日(1631)、下部には願主名、當上奥平茂原新左衛門とある。新左衛門(綱利)は宗伝寺開基。茂原氏が当地に閑居して帰農して50年が経過した頃である。

文化財情報

  • 指定種別:高崎市指定重要文化財
  • 名称:上奥平の石幢(かみおくだいらのせきどう)
  • 指定年月日:平成10年10月27日
  • 所在地:高崎市吉井町上奥平 地図(地図情報システム)<外部リンク>