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高崎情報団地2遺跡出土品 ヒスイ(硬玉)製大珠1、浅鉢形土器2

ページID:0003513 更新日:2023年12月18日更新 印刷ページ表示

高崎市にある指定文化財 市指定

ヒスイ(硬玉)製大珠の画像    浅鉢形土器(154号土坑出土)の画像   浅鉢形土器(187号土坑出土)の画像
ヒスイ(硬玉)製大珠         浅鉢形土器(154号土坑出土)        浅鉢形土器(187号土坑出土)

高崎情報団地2遺跡は、高崎情報団地の造成に伴い平成9年4月から開始された発掘調査で発見された遺跡で、縄文時代から中世にかけての各時代の遺構・遺物が大量に出土しました。特に、竪穴住居35軒などからなる井野川流域としては屈指の縄文時代集落が発見されました。

ヒスイ(硬玉)製大珠は、長さ7.8センチメートル、幅3.2センチメートル、厚さ2.0センチメートル、重さ115.6グラム。材質はいわゆる硬玉で、新潟県糸魚川周辺に原産地があります。この石材を使用した大珠は縄文時代中期を中心に日本国内の各地で出土しています。高崎情報団地2遺跡出土の大珠は、大きさも比較的大きくプロポーションも整っており、石材も美しい緑の部分を使用しているなど、優品です。

また、竪穴住居とほぼ同時期の袋状土坑が79基あり、浅鉢形土器が大量に発見されました。この浅鉢形土器は出土状態も良く、通常は剥がれ落ちてしまう漆による彩色が残っていました。特に154号土坑・187号土坑から出土した浅鉢形土器はほぼ完形に復元することができました。

154号土坑出土の浅鉢形土器は、口径33.2センチメートル、底径8.8センチメートル、容積約8.0リットル。外部を黒彩後、赤彩による波状紋が施されています。内部は黒彩後、赤彩により渦巻きや矢印状の文様が表現されています。

187号土坑出土の浅鉢形土器は口径47.2センチメートル、底径10.4センチメートル、容積約19.0リットル。外面は上部を黒彩後、赤彩による半円形文様が施されています。内面は黒彩後、赤彩による文様表現があります。

いずれも縄文時代の漆工芸史を考える上で貴重な資料です。

文化財情報

  • 指定種別:高崎市指定重要文化財
  • 名称:高崎情報団地2遺跡出土品 ヒスイ(硬玉)製大珠1、浅鉢形土器2(たかさきじょうほうだんちにいせきしゅつどひん ひすい(こうぎょく)せいたいしゅいち、あさばちがたどきに)
  • 指定年月日:平成22年4月20日
  • 所在地:高崎市八幡町(観音塚考古資料館)地図(地図情報システム)<外部リンク>