農具など生産の道具

石臼とそのなかま

石臼

写真1

石臼は穀物を食べるために人類が古くから使用してきた臼です。穀物を砕いて粉にする「挽き臼」と、餅などを搗く(つく)「搗き臼(つきうす)」の二つに大きく分かれます。写真1は小学生による体験学習の様子ですが、上臼と下臼の間から粉が出てくるのがわかります。挽き臼は主に反時計方向(左まわし)に動かすようにできているものが多くありますが、その理由はよくわかっていません。

上臼をはずした石臼

写真2

写真2は上臼をはずした所です。上臼の下面と、下臼の上面には粉に砕くための溝が彫ってありますが、おおよそ長野県から東と九州は6区画で、その他の地域は8区画のものが多く見られます。なぜこのような分布になったのかもはっきりしません。木製や土製のものも作られましたが、石製は江戸時代に広まったと考えられています。石臼で挽くと熱があまり加わらずおいしい粉ができあがります。

本館には高崎市内で使用された石臼のほかに、土製や木製の摺臼(すりうす、するす)が保存、一部展示されています。

擂鉢と擂粉木

写真3

写真3は擂鉢(すりばち)と擂粉木です。胡麻(ごま)擂り・味噌擂り・あえ物・とろろ・豆汁(ごじる)などの調理に今でも活躍する擂鉢は臼の仲間で歴史が古い道具です。片口になっているものが多いのは液体を注ぐためで中世から発掘例があります。擂粉木は作業がしやすく匂いの良い山椒(さんしょう)の木が多く使われます。

薬研

写真4

写真4は薬研(やげん)です。漢方薬や花火の製造に用いる道具で臼の仲間です。船底形の器に薬などを入れ、軸を取っ手にした円板型の薬研車を押し付けて、前後に回転させ少しずつ砕きます。日本では小さい道具が一般的ですが、中国やヨーロッパでは大型化したものが見られます。

足踏み脱穀機

足元のペダルを踏んで、円柱の部分を回転させて、その上で脱穀(だっこく)をおこないました。 脱穀とは、イネの実と茎を分ける作業のことです。

足踏み脱穀機の写真

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