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ほ場整備(土地改良事業)について
ほ場整備ってどんなことするの?
ほ場とは、田や畑など農地のことを言います。日本の国土はせまくて山がちのため、多くの農地が区画が小さく、不整形となっています。ほ場整備事業は、このような農地の区画を整形することによって、生産性の高い農地に作り変える事業です。
事業の内容(概略)
- 不整形な農地の区画整形を行うとともに、用水路、排水路、農道などを整備します。
- 耕作に適した土が少ない農地には、目的にあった土を他の場所から運び入れます。(客土)
- 整備を行った農地について、区画整理前の農地の面積などに応じて再分配を行います。(換地)
施工前
農地の形状が不整形です。また道路が狭く、田んぼに入っていく道がないところもあります。さらに用水路と排水路がしっかり整備されていません。これでは仕事の効率が上がりませんね。
ほ場整備施工
- 区画整形
- 用排水路整備
- 農道整備 など
施工後
農地の形状が、全てきれいに整形されています。農地全てに4メートル以上の道路が面しています。用水路と排水路もしっかり整備されています。これなら効率よく仕事ができますね。
土地改良の基本原則
ほ場整備事業は、農地へ直接的に影響を及ぼすことや、農家の皆さんの費用負担があることなどから、原則として農家の申請・同意のもとに実施されています。基本的に市からいきなりほ場整備をやります!といったようなことはありません。あくまでも、農家の皆さんの要望により行う事業です。また、土地改良法上では事業区域内の地権者の3分の2の同意で事業が出来ることとなっていますが、現在は100%の同意が得られない限り事業の施行はしないのが原則としています。
事業主体
国、県、市町村、土地改良区、農協など
費用の負担
農業の生産基盤の整備は、生産性向上といった農家レベルの効果とともに、食料を適正な価格で安定的に供給するといった国民経済効果、地域経済の振興や生活環境の整備などによる定住条件の向上などの地域レベルでの効果も有しています。このようなことにより、ほ場整備事業は、事業の実施主体や種類に応じて、国、県、市の負担のほか、事業地区内の地権者の応分の負担もあります。
例:高崎市における団体営、市営の場合の費用負担割合
ほ場整備はこんなことに役立ちます
- 機械運行の効率化
大型機械の使用や効率的な機械の利用が可能になります。 - 水利用の適正化
適切な水利用が行われます。 - 農地の汎用化
排水をよくすることで、水田を畑としても使用できるようになります。 - 農地の集団化
散らばっている農地をまとめることができます。
これらの効果により
- 生産性が向上します
- 生産可能な作物品種が増えます
- 農業所得の増加につながります
- 農地、非農地などの適正な土地利用が図られます
各ほ場整備事業にかかわるお問い合わせ先
- 高崎地域 田園整備課
- 倉渕地域 倉渕支所農林建設課
- 箕郷地域 箕郷支所建設課
- 群馬地域 群馬支所建設課
- 新町地域 新町支所建設課
- 榛名地域 榛名支所建設課
- 吉井地域 吉井支所建設課