テーブルクロスに寄せて

「テーブルクロス」は、高崎市学校栄養士会の広報紙です。主に栄養士の活動の様子や各学校の取り組み、給食の献立などを紹介しています。

(注意)職名は文章をいただいたときのものです。

平成28年7月 66号 「地場産の食材を生かすということ」

高崎市教育委員会健康教育課長 嶋村 三城

高崎市の学校給食には、地場産の食材が多く使われています。例えば、国府地域では「国府はくさい」が作られ、鍋に入れて調理したものは、とろけるようにやわらかくなり、漬物にしたものは歯ざわりと甘みを楽しめ、おいしく食べることができます。また、「国分にんじん」が古くから栽培され、国府地区のブランド野菜として有名です。国府小学校の校庭南東側には、「国分人参誌」(こくぶ にんじんし)の題字が刻まれた大きな石碑がありますが、初めてこの石碑を見たときは大変驚きました。なぜかというと、「国分人参」誕生の歴史や、地域の人々のご苦心など、今に至る経緯が書かれていたからです。100年以上も前の国府地域の歴史が刻まれている点からみても、まさに貴重な碑文といえると思います。(「国分にんじん」がどのようなものかご存知でしょうか。普通のにんじんより長く、甘味があり、おいしいジュースを作ることもできます。)

この例のように、地場産の食材を給食に使うことで、地域の人々が大切に守り続けてきた安全でおいしい食材について、子どもたちは高い関心を寄せながら学ぶことができるでしょう。そして、子どもたちが地場産の食材について学習することで、その地域の身近な歴史を学んだり、食に関わる人々の思いに触れたりすることができます。

ところで、今年度も「地区別料理講習会」が計画されています。地場産の食材を生かしたメニューづくりの研究が、栄養士さん給食技士さんの協力の下、十二の地域に分かれて行われます。こうした熱心な取り組みが、子どもたちの健やかな成長と笑顔につながるものと思いますので、新しいメニューを作り出すことは大変ですが、ご協力をお願いいたします。

今年度も子どもたちのために、各学校園の給食室と学校給食センターのよりよい運営に向けて、皆様のお力をお貸しくださいますようお願い申し上げます。

平成26年7月 60号 「『期待』と『責任』」

高崎市教育委員会健康教育課長 樋口 佳子

このたび、テーブルクロスに二回目の原稿執筆の機会をいただきました。一回目は八年ほど前に栄養士会・給食技士会の担当教頭になった時です。その時には、私が小学生の頃、学校に「ランチルーム」があったこと、そしてランチルームの歌まであってまだ歌えることを紹介しました。今、立場が変わり学校給食を進める側に立ち、懐かしい思い出に浸ることよりも『期待』と『責任』を強く感じています。

昨年度、高崎市の学校給食を応援してくださる方々の協力を得て、『高崎市奇跡の給食』という本が刊行されました。既に読まれた方もいらっしゃるかと思います。これは、高崎市の学校栄養士が、「こだわり」と「プライド」をもって推進してきた学校給食に対する評価の一つだと思います。安全・安心にこだわり、食材にこだわり、献立にこだわり、食育にこだわり、そして、それぞれの調理場でそれを実現させることに力を尽くしてきたことを認めていただいた成果といえます。しかし、この評価をいただいたことにより、私は、さらなる『期待』と『責任』を感じています。学校給食に携わる従事者の一人ひとりが、ここで今一度、大きな期待を真摯に受け止めて責任ある仕事をしていく決意を新たにする、良い機会となったのではないでしょうか。

これからも、子どもたちの心と体の健やかな成長を目指して、高崎市の各学校園の給食室・学校給食センターの皆さんと力を合わせ、より良い学校給食運営にあたりたいと思います。

すべては、子どもたちの健やかな成長と笑顔のために・・・

平成25年7月 57号 「チームワーク」

高崎市教育委員会健康教育課長 星野 順一郎

思い起こせば学校に赴任以来、給食があるのが当たり前の生活をしてきました。毎日、子どもたちと一緒に食べる給食の味は最高でしたが、それ以上に考えることはなかったような気がします。ところが、今から12年前、事務局への異動が決まり、給食のない生活が突然やってきました。もちろん、これだけの栄養バランスの良い食事を食べられるわけではありません。人間ドックで毎年、いろいろな数値が悪化していくのも、年齢のせいだけではなかったように思います。

ですから、2年前、学校現場に戻り10年ぶりに給食を食べたときの感動は忘れられません。しかも、その給食は私が思い描いていたものをはるかに超えるものでした。10年前にはなかった新しいメニューの数々、お肉やお魚は、中はふっくらジューシーに外はこんがりほどよい焼き色、毎日、お昼の時間が一番の楽しみになりました。

この10年の間に、さらに発展を遂げた学校給食、その秘密はどこにあるのでしょう。

『チームワーク』、健康教育課へ来て、会議に参加させていただいたり、栄養士さんたちと話したりしながら、はじめに浮かんだ言葉です。

「子どもたちのために、安全・安心な給食を」と合言葉のように、心ひとつに取り組むチームワークと熱意、さらには、そのチームワークを発揮させているシステムにも感心します。栄養士さんたちが、食指導班、献立作成班、衛生管理班、食材研究班、広報・ホームページ作成班、個別指導班の6つの班に分かれての専門研修もそのひとつです。それぞれのグループ内のチームワークはもちろんですが、新たな食材が衛生管理されながら、献立に生かされ、子どもたちの食に対する考え方を深めていく、それを広報して共有し、児童生徒の個別指導にまで生かしている。6つのグループが協働して高崎の学校給食を発展させてきたのだと思います。

さらに、今、給食室を訪問させていただいて感じるのは、栄養士さんと給食技士さんたちのチームワークの良さと意気込みです。とても良い雰囲気の中で作られる給食、おいしい給食の味の秘密が、ここにもあるのかなと感じています。

『子どもたちのために』 、こうした思いが、給食を食べる子どもたちのあふれる笑顔につながっています。

このページの担当

  • 健康教育課
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