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観音塚だより(平成24年度)

ページID:0002378 更新日:2023年12月18日更新 印刷ページ表示

平成25年2月9日(土曜日)古代織りでふわふわ!もこもこ!

古代織の作品1古代織の作品2
古代織の作品3古代織の作品4
古代の布作り体験の第2弾、古代織りのようすをレポートします。先月は縄文時代のアンギアン編みを体験しましたが、今回は弥生時代の布作りの体験です。弥生時代には機織が使われはじめます。例年、資料館で作成したミニ機織で布作りを体験しますが、今年は、枝に毛糸を編みつけてみました。タテ糸にヨコ糸を運針するように編みこんでゆきます。参加者のみなさんは、初めは慣れない手つきでしたが、だんだん作業に没頭していました。小学生たちもお母さんの手を借りながら、飽きずに最後までがんばってくれました。

色とりどりの毛糸を組み合わせた、やさしいタペストリーです。

参加されなかった皆さんも、ご自宅の小枝などでチャレンジしてみてください。(K)

平成25年1月12(土曜日)アンギン編みで小枝のタペストリー!

制作のようす完成図
今年はとても寒い冬となりましたが、皆さんは編み物をされますか?セーターやマフラーを編まれている方も多いのではないでしょうか。

ところで、日本でもっとも古い布づくりは、縄文時代からはじまったと考えられています。仕上がり写真を見ていただくとお分かりのように、よこ糸に、たて糸を巻きつける編み方です。縄文時代には、この編み方で洋服を作ったりしていたのですね。当時は、カラムシやイラクサ、アサなどの繊維で編んでいましたが、今回の体験学習では、よこ糸を「小枝」に変更し、素朴な風合いのタペストリーを作りました。できあがったタペストリーには、季節のポストカードやお花を飾ってお楽しみいただけます。

参加された方は、石のおもりを使った編み方に、古代人の知恵を知って感激したとおっしゃっていました。

来月は弥生時代の織り方に挑戦しますので、ぜひご参加ください。(K)

平成24年12月9日(日曜日)現代琴の華やかな演奏会で特別展終了しました

琴演奏会の様子1琴演奏会の様子2
「祈りの音色」企画展最終日は、NPO法人三曲合奏研究グループによる琴の演奏会が行われました。4名の演奏者にお越しいただき、集まった皆さんはその豪華な演奏に聴きほれていました。

ところで、琴(こと)と筝(そう)の違いはご存知ですか?一般的に現代において演奏されているのは筝と呼ばれ、奈良時代に中国(唐)から日本にもたらされた楽器のひとつで、現在においても雅楽の楽器合奏の中で使われています。一方で、古代において“コト”という名称は弦楽器の総称として用いられています。「古事記」や出土された埴輪などにみられる日本古来の“コト”は和琴とよばれ、箏や琴(きん)とは区別しています。

演奏会にお越しいただいた皆様には、展示させていただいた榛名神社ご所蔵の和琴と、現代で演奏されている筝とを見比べ、その違いも再発見していただけたかと思います。

今年の企画展は、縄文時代の土笛から現代琴までと、展示資料を「見る」だけでなく「聴く」という視点でお楽しみいただけたのではないでしょうか。

さて、資料館は現在常設展となっておりますが、内容をがらりと変更し、高崎市内の遺物を通史展示としました。もちろん、観音塚古墳の出土品も原品をご覧いただけます。石室内の巨石に挟みこまれていた「L字金具」や「鉄釘」などの鉄製品をひさしぶりに公開しております。皆様のお越しを心よりお待ちしております。(K)

平成24年11月17日(土曜日)石守晃氏による講演会

石守先生の講演1石守先生の講演2
企画展「祈りの音色」では、出土楽器をおもに展示しています。土に埋もれた楽器にはどのようなものがあるのか、古代人はどんな音色を聴いていたのか興味がありませんか?中には「1000年以上も前に作られた鈴や笛の音が鳴るわけがない」とおっしゃる方もいますが、ちゃんと鳴るんですよ!さて、それらはどのようなものか、詳しくご説明いただいたのが、石守晃先生です。『出土遺物から探る古墳時代の音世界-先史・古代日本人の楽器に対する考え方-』という演目で講演いただきました。石守先生は、出土品や埴輪に表現された音具を紹介しながら、また、時には土笛を吹いたり、琴を鳴らしたりしながら、日本人の音に対する感性や好みについての考えをお話して下さいました。たしかに、出土品は断片しか残らないことが多く、まだまだ「楽器がどうかはっきりしない」ものがたくさんあります。しかし、先生方の研究を通して、これからたくさんの古代の楽器が判明することでしょう。いつか「古代楽器の演奏会」が再現されるなら、ぜひ聴いてみたいなぁ、と思うのでした。(K)

平成24年11月10日(土曜日)土鈴でリンリン

土鈴なめこキャラクターの土鈴
粘土をこねる作業は、こどもはもちろん、大人はひさしぶりの感触にわくわくするものです。今回の体験学習では、鈴を作ります。粘土をこねてかたちを作り、中で転がる玉を込めます。縄文時代晩期出土の土鈴は、「子宝にめぐまれますように」という祈りが込められたともいわれています。玉が粘土の鈴にくっつかないように、今回はティッシュペーパーで中玉をくるみ、電気釜で焼く方法にしてみましたが、古代の人々は、枯葉を巻いたり、砂をまぶして焼いたりと、なかなか知恵をしぼったようです。手のひらいっぱいになるくらい大きな鈴や、人気キャラクターなめこパラダイスのなめこ(!)など、ユニークな鈴ができました。焼くと手作り土鈴はどんな音がするのかな?(K)

平成24年10月28日(日曜日)あの人気者もやってきた!

ぐんまちゃんがあいさつする様子まち自慢展の様子
例年10月28日は、群馬県民の日で無料開館しておりますが、今年はパワーアップし、「観音塚八幡文化まつり」が、八幡三区文化まつり実行委員会のみなさん他の主催で開催されました。

地域の子ども達に、地域の歴史を学んでもらおうと、スタンプラリーや観音塚古墳にちなんだ絵画や俳句の展示など、もりだくさんの内容です。当日は、あいにくの雨でしたが、餅つき大会やモツ鍋、自慢のお野菜やパンなどの販売もありました。また、現在「ゆるキャラグランプリ2012」で、堂々の第3位で話題の「ぐんまちゃん」も、応援にかけつけてくれましたよ。

いつも資料館に遊びに来てくれる顔馴染みの子どもたちが、お父さんやお母さんの手を引いて来館してくれたり、作品をよせてくれたりと、スタッフも楽しい県民の日となりました。(K)

平成24年10月20日(土曜日)土笛をつくろう!

土笛1土笛2
縄文笛毅さんの土笛コンサートに続き、古代の音色をテーマにした企画展の関連行事として、土笛づくりが行われました。今回の参加者は、オカリナを作ったことがある方や、楽器に興味のある大人の方が多く、考古資料館としても幅広い層の方々に利用していただけることを嬉しく思っています。

土笛の作り方は、粘土を好きなかたちにこね、ひもで半分にカットします。中の粘土をかき出し、もようをつければできあがりです。大切な作品は、当館の窯で焼き上げ、後日、お渡しすることになっています。

一番むずかしいのは、吹き口を微調整しながら音が出るように作らなければならないことです。粘土の状態で試し吹きをするので、くちびるに粘土がついたりしてたいへんですが、納得のゆく音色に作り上げてゆきます(私も久しぶりに土の味をあじわってしまいました!)。角度をつけてみたり、穴の位置を工夫で、なかにはドミソの音程が出るほど上手に作れた方もいました。

今年の資料館は、深まりゆく秋とともに、鈴や笛、こどもたちの笑い声と、さまざまな音色に包まれています。(K)

平成24年10月6日(土曜日)縄文笛毅さんによる土笛の演奏会

演奏会の様子縄文笛毅さんによる土笛演奏
素晴らしい秋空に恵まれた企画展の初日、土笛・フルート奏者の縄文笛毅さんの演奏会に多くの方々にご来場いただきました。今企画展は、古代の音色がテーマですが、貴重な資料の音色を実際にお聴きいただくことができません。そこで、一度聞かせていただいた縄文笛毅さんの「ピーッ」という透き通る音色を思い出しました。鳥肌の立つような、力強い縄文時代の土笛の音色です。

この日は、縄文・弥生時代の土器の複製品を演奏していただきました。足で踏み鳴らす大地の響きと、足に巻きつけた鈴のリズムに圧倒されます。北海道の土笛には海獣の鳴き声、群馬の笛には山鳥のさえずりが連想されましたが、皆さんはいかがでしたでしょうか。縄文笛さんによると、群馬出土の土笛が、いちばんよく吹けたとおっしゃっていました。途中で、どんぐりや貝、ちくわ(!)などでも演奏してくださり、子供の頃に葉っぱで笛を吹いたことを思い出し、遊び心がくすぐられます。音楽の起源も、このように自然とともにあったのでしょうね。

当日の会場は、楽器を持つ埴輪たちに囲まれての演奏となりました。観客のみなさんも、音楽に興じる埴輪とともに、古代にタイムスリップしたような気持ちだったのではないでしょうか。

会期中は、展示室内にも縄文笛毅さんの土笛や、古墳時代の鈴の音色が流れています。考古学ファンの方はもちろん、音楽を聴くすべての方に楽しんでいただければと思います。(K)

体験コーナーの様子
企画展「祈りの音色」、無料スペースには、自由に音を出せる体験コーナーを設置しました。たたいたり、こすったり、さまざまな音色を楽しんでくださいね。

平成24年8月26日(日曜日)大好評!真夏の石室ガイドツアー!

観音塚古墳の石室に入る様子石室内で解説を聞く様子
今年の夏も猛暑続きでしたが、ここ、観音塚古墳もアツい夏でした。というのも、観音塚古墳の魅力を知っていただこうと、8月中の土曜・日曜に、石室ガイドツアーを開催しました。すると、近所の児童は夏休みの自由研究に、県外より帰省中のご家族連れ、社会科教師のカップル(!)などなど、たくさんの方々にご参加いただきました。観音塚古墳の所在はご存知でも、実際に入ってみたことがなかったという方がほとんどで、その巨石積みを体感され、古代人の技術力の高さや知恵に感激されていました。汗をかきかき、八幡台地のほかの古墳を見て回る方もいらっしゃいました。まだの方も、石室はいつでもご見学いただけます。これからがよい季節ですよ!(K)

平成24年8月22日(水曜日)八幡学童クラブのみんなと石のまが玉づくり!

まがたまづくりを教えている様子お友だちとペアのまが玉
八幡学童クラブさんへの出向講座へ行ってきました。毎年の恒例行事になっていて、学童のみんなと石のまが玉を作ります。今年はなんと100名もの参加です!スタッフも総出で向かいました。ところが、何度も作ったことがある、高学年のお兄ちゃんやお姉ちゃんが、きちんと低学年のお手伝いをしてあげるので、とっても早く、たのしくまが玉をつくることができました。今年の流行は「ペアまが玉」!なかよしのお友達とくっつけるとハート型になったり、まが玉を逆さにくっつけて丸型になる仕組みです。みんな、夏休みの最後の思い出づくりになったかな?(K)

平成24年6月9日(土曜日)雨の日のガラスのまが玉づくり

雨の中での体験学習となりました。この「ガラスのまが玉作り」は、まず、粘土でまが玉を作り、小さな箱の中に石こうを流しいれます。これを固めて粘土を掘り出し、その穴にガラスの粉を入れて焼き溶かすのですが、雨の日はこの石こう型を乾かすのに時間がかかります。スタッフ総出で扇風機やドライヤーで乾かすことになりました。参加者もいっしょに手伝ってくれ、なんとか時間内に終えることができました。焼き上がりには1週間ほどお時間をいただきます。どんな仕上がりになるか分からないのが、このガラスのまが玉つくりの面白いところです。リピーターさんが多いのもうなずけます。今回も定員がすぐにいっぱいになり、ご迷惑をおかけしました。またの機会にチャレンジお待ちしております。(K)

石膏にガラスの粉を入れている様子カラフルなガラス粉を選んでいる様子

平成24年5月31日(木曜日)社会科見学で古墳の大きさを体験!

汗ばむ季節になりました。さて、資料館では、小学校の社会科見学でたくさんの6年生が来館する季節です。朝早くから小学校や、駅から資料館まで歩いてやってきます。先生たちはヘトヘトですが、児童たちは元気なものです。ちょうど社会科の学習が、奈良時代くらいまで進んでいるので、実際の古墳を見学し、その大きさを体感したり、副葬品の実物を見学したりして、古墳時代の勉強をより深めることができます。観音塚古墳の石室の巨石を知っていただくために、両手を広げてその大きさを測ります。

高崎にはほんとうにたくさんの古墳があります。この見学で、見逃していた近所の古墳に気づくきっかけになるかもしれません。(K)

古墳見学の説明を聞く様子両手を広げて巨石測定の様子

平成24年5月22日(火曜日)やるベンチャーウィーク実施

先日、高崎市やるベンチャーウィークということで、職場体験が実施されました。今年は、八幡中学校、長野郷中学校、並榎中学校、片岡中学校と、多くの生徒さんが参加し、資料館のお仕事をお手伝いしていただきました。この時期は、ちょうど小学生の社会科見学と重なるので、資料館は大賑わいです。将来、資料館などで働いてみたいという希望の生徒さんも多く、古墳見学の際に小学生たちを誘導したり、質問に答えてもらったり、体験学習で使用する石のまが玉の切り出しをしてもらったりと大活躍でした。また、なかなか人手がなく手をつけられなかった図書整理を、この一週間で一気に片付けることができました。スタッフ一同、皆さんの頑張りに感謝です!古墳の大掃除をした時には、ご近所の方にほうきやチリトリをお借りしたりしましたね。皆さんの体験を支えてくださる地域の皆さんに感謝しながら、職場体験を今後の進路選択にも生かしていただけたらうれしく思います。資料館にもまた遊びに来てくださいね。(K)

古墳見学案内の様子まが玉の切り出しの様子

平成24年5月3・4・5日「子どもの日スペシャル 古墳時代の武人になろう!」

古墳時代の武人が着用した、かたな・よろい・かぶとを、型紙を使って組立てる体験学習が、3日連続で行われました。親子連れの約30名でにぎわいましたが、ゴールデンウィーク中ということもあり、歴史好きのお父さんと一緒の参加が多く見受けられました。今回は、紙をはさみで切ってパーツを作り、飾りをのりで貼ったりしながら完成を目指します。聞けば、「前にお父さんがダンボールで刀を作ってくれたことがある」、「いま社会科で古墳時代を勉強していて興味をもった」など、参加理由はさまざまですが、1400年以上も前に、こんなに立派な武装をしていたことを知るきっかけになれば嬉しく思います。また、スタッフにとってもはじめての企画で緊張していましたが、参加者のみなさんのアイディアに驚かされながら見事に仕上げ、実際に着ていただくことができ、ほんとうに楽しい3日間でした。ありがとうございました。(K)

5月3日 かたなをつくろう!

刀身(とうしん)、柄(つか)、柄頭(つかがしら)、鞘(さや)と、初日からつくるパーツは盛りだくさん!2時間集中してつくってくれました。

かたなづくり1
古墳時代のかたなの特徴を熱心に聞いてくれました。

かたなづくり2
金色に輝く柄頭(つかがしら)をピタッと貼ります。

かたなづくり3
銀線(ぎんせん)に似せたロープを巻きました。

かたなづくり4
自慢のマイかたなを手に記念写真!

5月4日 よろいをつくろう!

大きな紙からパーツを切り出し、着用できるように組立てます。この日は、ケーブルテレビのJ-COMさんの撮影が入りました。放送日は次のとおりです。

5月14日(月曜日)から5月20(日曜日)の1週間
(月曜日、水曜日、金曜日午後3時・午後6時・午後11時/火曜日、木曜日、土曜日午前8時・午後6時・午後11時30分/日曜日午後0時30分・午後6時・午後11時)

よろいづくり1
床に広げてパーツを切っています。

よろいづくり2
緊張しながらインタビューに答えました。

よろいづくり3
キンキラの飾りをつけ、
まさに武人の風格!

よろいづくり4
兄弟そろってかっこよくできたね!

5月5日 かぶとをつくろう!

ちょっとお疲れの3日目。お母さんにたたき起こされてきた子もいました。でも、最後のかぶとを作らないとかっこがつきません。上手にはさみを使って、ご両親との共同作業で立派なかぶとを完成させました。最終日は天気にも恵まれたので、手作りのかたな・よろい・かぶとを着用し、記念撮影です。誇らしい笑顔がかわいくってたまりませんでした。

かぶとづくり1
お母さんといっしょに作るのが楽しい!

かぶとづくり2
観音塚古墳の石室を前に勇敢な姿をお披露目!

かぶとづくり3
お父さんが名前の一文字を作ってくれました。

かぶとづくり4
ヒゲをつけておおはしゃぎ!

かぶとづくり5
羽つきのかぶとは注目の的!

平成24年4月11日(水曜日)観音塚古墳の桜開花情報

今年は全国的に桜の開花が遅れていますが、ようやくここ、観音塚古墳の桜もほころびはじめました。当館のパンフレットに、桜が満開の航空写真が掲載されていますが、まさにベストショットが撮影できる季節です。近隣の八幡神社や、霊園内の桜も見事です。これからが本番となりますので、ぜひお立ち寄りください。(K)