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男女共同参画社会の実現を目指して

ページID:0005373 更新日:2023年12月18日更新 印刷ページ表示

男女共同参画とは

男女共同参画は英語でGender equalityと言い、直訳すると「ジェンダーの平等」という意味になります。

「ジェンダー」とは、社会的性別とも言われ、私たち一人ひとりが持っている「男らしさ」や「女らしさ」についてのイメージや意識、考え方のことです。

男女共同参画とは、「女性(男性)とはこういうもの(こうあるべき)」という考え方によって行動や考え方、生き方を制限されることなく、男女がよきパートナーとしてお互いに尊重しあい、性別にかかわらず、様々な生活の場面で一人ひとりの個性や能力を十分に発揮できるようにしよう、ということです。

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イラスト協力:WANPUG

なぜ男女共同参画が必要なのか

男女が協力し合って生活するなんて当たり前のことなのに、なぜわざわざ男女共同参画を呼びかける必要があるのか不思議に思う人もいるかもしれません。

「女性が働くことに反対ではないけれど、家庭のこともおろそかにしない範囲で働いてほしい」と考える男性、また、「男性は頼りがいがあり、家族を養えるような収入のある人がいい」と考える女性もいることでしょう。

「男は仕事、女は家庭」に代表されるような「女性(男性)とはこういうもの(こうあるべき)」といった考え方は、一歩間違うと自分だけでなく、周りの人達の行動や生き方を制限し、人それぞれが持つ個性や能力を発揮しづらくしてしまう可能性があるのです。

例えば学校での勉強で、「男の子なら理数系、女の子なら文系が得意なはずだし、それが一般的だ。」、といったイメージを持つ親や先生がいたとします。

国語などの文系が得意で将来は作家になりたいと思っている男の子、反対に数学や物理が大好きで、技術者になりたいと思っている女の子がいた場合に、このようなイメージを持つ親や先生が男の子に対して、「作家なんか目指したって生活していけるわけがない。男なのだから就職のことも考えて理数系に進みなさい。」

女の子に対して、「技術系の職場は苦労するだけ。仕事は事務をして、結婚したら家庭で家事や育児をすればいい。」と、本人の希望を否定するような指導をしてしまったらどうでしょうか。

得意な分野に進んで能力を伸ばすことができれば、本人の将来にとって有益なのに、個性や能力に注目するのではなく、イメージや思い込みによって進路が振り分けられてしまうとしたら、非常に残念なことだと思いませんか?

男女共同参画は、「女性」や「男性」というイメージにあてはめてしまうことなく、一人ひとりが持っている個性や能力を十分に発揮するために必要なことなのです

女性は皆、生まれながらにして、家事や育児が得意でしょうか。

男性は皆、生まれながらにしてリーダーシップがあり、バリバリ仕事ができるでしょうか。

「家事や育児が得意でなければ女性として失格だ。」、「頼りがいがあって、家族を養うことができるだけの収入がなければ男性として恥ずかしい。」と言われてしまう、その様な社会は大変生きづらいのではないでしょうか。

得意なこと、得意でないことがあっても、それがかけがえのない個性としてとらえられ、一人ひとりが自分らしく生きられる社会。

性別にかかわらず、「協力し合って仕事も家庭も大事にする」という考え方も受け入れられる柔軟な社会が、男女共同参画社会なのです。

男女が協力し合って仕事も家庭も大事にするイメージ画像

男女共同参画社会を推進するための法律

男女共同参画社会の形成を総合的かつ計画的に推進することを目的として、平成11年6月23日、「男女共同参画社会基本法」が公布・施行されました。

男女共同参画社会基本法では、男女共同参画社会を実現するための5本の柱(基本理念)を掲げ、国、地方公共団体及び国民の責務を明らかにし、男女共同参画社会の形成の促進に関する施策の基本となる事項を定めています。

男女共同参画は国の施策として重要視されています

男女共同参画社会基本法の前文には、「男女共同参画社会の実現を二十一世紀の我が国社会を決定する最重要課題と位置付け、社会のあらゆる分野において、男女共同参画社会の形成の促進に関する施策の推進を図っていくことが重要である。」と書かれており、男女共同参画は10年以上も前から国の施策として重要視されています。

急激に変化する社会経済情勢や非正規雇用の増加、少子高齢化の進展に対応するためにも、男女共同参画社会の形成が今後の日本にとって非常に重要となるのです。