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エボラ出血熱について

ページID:0001353 更新日:2023年12月18日更新 印刷ページ表示

エボラ出血熱は、エボラウイルスによる感染症です。

主な症状

潜伏期間は、2~21日(通常は7~10日)の潜伏期の後、突然の発熱、頭痛、倦怠感、筋肉痛、咽頭痛等の症状を呈します。次いで、嘔吐、下痢、胸部痛、出血(吐血、下血)等の症状が現れます。

発生地域

エボラ出血熱はこれまでに、中央アフリカ諸国(コンゴ民主共和国、スーダン、ウガンダ共和国、ガボン)や西アフリカ諸国(ギニア、リベリア、シエラレオネ、マリ、ナイジェリア、コートジボワール)での発生が確認されています。

2018年8月よりコンゴ民主共和国の北ギブ州及びイツリ州で大規模な流行があり、2019年6月にはウガンダ共和国でも患者が確認されました。

感染経路

エボラウイルスに感染し、症状が出ている患者の体液等(血液、分泌物、吐物・排泄物)や患者の体液等に汚染された物質(注射針など)に十分な防護なしに触れた際、ウイルスが傷口や粘膜から侵入することで感染します。
一般的に、症状のない患者からは感染しません。空気感染もしません。
また、流行地では、エボラウイルスに感染した野生動物(オオコウモリ(果実を餌とする大型のコウモリ)、サル、アンテロープ(ウシ科の動物)等)の死体やその生肉(ブッシュミート)に直接触れた人がエボラウイルスに感染することで、自然界から人間社会にエボラウイルスが持ち込まれていると考えられています。
なお、WHO(世界保健機関)は、流行地でエボラ出血熱に感染するリスクが高い集団を、

  • 医療従事者
  • 患者の家族・近親者
  • 埋葬時の儀式の一環として遺体に直接触れる参列者
  • 熱帯雨林で動物の死体に直接触れる狩猟者

としています。
エボラ出血熱は、咳やくしゃみを介してヒトからヒトに感染するインフルエンザ等の疾患とは異なり、簡単にヒトからヒトに伝播する病気ではありません。

病気に関する知識を持ち、しっかりした対策を行うことで感染を防ぐことができます。

治療・予防

現在、特別な治療法はなく、症状を緩和するための対症療法が中心になります。また、感染予防のためのワクチンはありません。

渡航前に外務省の海外安全情報のホームページなどで現地の最新情報を確認し、流行地域には極力近づかないようにしましょう。

基本的な衛生対策(手洗い、うがい、病人・動物との接触を避けるなど)を確実に行いましょう。

外部リンク

エボラ出血熱について(厚生労働省)<外部リンク>

海外安全ホームページ(外務省)<外部リンク>