観音塚だより(平成27年度)

古墳の石を運んだよ!「こどものための修羅引き体験」

11月28日(土)、快晴の八幡二子塚古墳で「修羅引き体験」が行われました。この日は、大勢の子ども達に参加していただき、資料館や古墳はにぎやかな声で溢れました。

修羅引き体験1 修羅引き体験2

古代人になりきってもらうため、貫頭衣(かんとうい)という古代の洋服に着替えて、まず最初に、観音塚古墳の巨石を見学してもらいました。天井に使われている石は約60トンもあります。今日の体験で引っ張る石は、約1.2トンです。古代の人がどれくらい大掛かりな作業をしていたかを実感してもらいます。

 

修羅引き体験3 修羅引き体験4

修羅(しゅら)という二股の木のソリに、約1.2トンの石を乗せて、まずはひとりで引っ張ってもらいます。すると、あまりの重さに尻もちをついてしまいました。それから、少しずつ人数を増やし、今度は10名で引っ張ってみます。見ている子どもたちの声援を受けながら「せーのっ!」の掛け声とともに、力いっぱい縄を引っ張ります。すると、ゴロゴロと修羅の下に敷いた丸太が転がり、巨石が動きました!

 

修羅引き体験5

「動いた!動いた!」大声援の中、参加者全員で力を合わせて引っ張ると、スピードも上がり、楽に巨石を動かすことができました。子どもたちは「石を動かすために道具から作っていて古代の人はすごい」「みんなで力を合わせると、大きなことができることがわかった」と、目をキラキラしながら語ってくれました。

古墳造りは、巨石を引く人、丸太を前に動かす人、わき道に修羅がそれないように調整する人、それぞれの役割があって、はじめて成し遂げることができる大事業でした。この体験をとおして、私たちも新しい発見がたくさんありました。ご参加の皆さま、協力して下さった方々、ありがとうございました。(K)

高田貫太先生、右島和夫先生の連続講演会のようすをご紹介します

高田貫太先生講演会1 高田貫太先生講演会2

11月22日(日)は、「5、6世紀における東日本地域と朝鮮半島の交流史」と題しまして、高田貫太先生による講演会が行われ、会場が溢れんばかりのご聴講者にご来館いただきました。先生は、観音塚古墳の石室から出土した副葬品の特徴から、中国や朝鮮半島との関わりを説明され、さらに、近隣の建崎長瀞西遺跡から大伽耶との関係なども分かりやすく解説してくださいました。そして、大陸からの最先端技術を与えられるだけではなく、その関係性の中で、こちらからも伝播した技術や人物がいたのだ、ということを述べられていました。現代では海外を旅行するのは簡単なことですが、生まれ故郷の大切な物を携えて、古代に海を渡ってきた人、こちらから渡った人々に思いを馳せる機会となりました。

 

右島和夫先生講演会のようす1 右島和夫先生講演会のようす2

そして、29日(日)は、右島和夫先生に「観音塚古墳の巨石を訪ねて」と題して、ご講演いただきました。先生は、「観音塚古墳の巨石はどこから運ばれてきたのか?」という大きなテーマに、長年のフィールドワークを重ねられ、今回の企画展でひとつの場所をご提案いただきました。(詳しくは『改訂版 観音塚古墳の世界』に掲載されています。当館でお買い求め下さい。)講演会では、その詳しいルートや、根拠などをご説明いただき、ご参加の皆様も、熱心に耳を傾けられていました。ご近所からご参加の皆様にとっては、頻繁に使用する道ですので、「自分でもこれから行ってみたい」と口々におっしゃっられていました。その場に実際に立ってみることで感じられることもあります。ぜひ、地図を片手に巨石を訪ねられてはいかがでしょうか?(K)

平成27年11月3日(火・祝) 「観音塚古墳の巨石を訪ねるバスツアー」のようす

バスツアー1バスツアー2

応募者多数で高倍率を勝ち抜いたご参加者にお集まりいただき、「右島和夫先生と行く、観音塚古墳の巨石を訪ねるバスツアー」が開催されました。今回は、観音塚古墳の巨石を運んできたと思われるルートで、巨石の採石所まで訪ねてみようという企画です。もちろん大型バスで入れる道が限られていますので、実際に通った道とは異なりますが、バスを途中で止め、右島先生の解説のもと、烏川の河川敷まで降りて巨石を見学しました。

 

バスツアー3バスツアー4

下流の丸い石と違い、ごつごつとした石肌、その大きさを実見し、「こんな石を実際に運んだなんて古代の人はすごい!」と感想を述べられていました。フィールドワークの面白さ、発見の多さを体験できた1日でした。参加者のみなさん、急勾配の山歩き、お疲れ様でした。(K)

平成27年10月10日(土) 石室開口70周年「巨石の来た道」開幕!

「巨石の来た道」展示室のようす                              

『石室開口70周年記念~巨石の来た道』開幕しました! オープニングライブには、高崎市出身の柳家紫文さんと、東京ガールズにおいでいただき、観音塚古墳の石室前で楽しい演芸を披露していただきました。太鼓や三味線の音に誘われるようにたくさんの方々にお越しいただきました。古代でも、古墳の周りにはにぎやかな音色が鳴り響き、人々が集まる場所だったのでしょうね。

「巨石の来た道」オープニングライブのようす1「巨石の来た道」オープニングライブのようす2

さて、11月3日に開催される『右島和夫先生と行く~観音塚古墳の巨石を訪ねるバスツアー』への応募は締め切らせていただきました。

巨石の来た道」バスツアー抽選

定員を大幅に上回るお申込みをいただいたため、抽選とさせていただきました。ありがとうございました。当日は、古墳の巨石を運んだ道に思いを馳せながら、烏川流域を散策します。(K)

平成27年9月6日(日) ミニはにわづくり

ミニはにわ作り1 ミニはにわ作り2

年に数回行われる「ミニはにわ作り」ですが、今回の参加者の作品はとてもユニーク!いつもなら悩んで手が進まない方もいらっしゃるのですが、事前に手書きのスケッチをして来てくださった方、インターネットで下調べをしてきて下さった方も多く、とても手早く作ってくれました。しかも、プロ並みのこの出来栄え!「はにわ作りは初めてで緊張しちゃった」とおっしゃっていた方も、「また来たい」と次のアイディアをふくらませていました。また次回もお待ちしています。(K)

平成27年8月16日(日) 夏休みに古代体験!

夏休み古代体験1

例年お盆休みに行っている3日連続の古代体験学習、今年もたくさんの皆様にご参加いただきました。初日は「石室ガイドツアー」です。今年は、「夏休みの自由研究で、古墳について調べています」「古墳についての宿題がでました」というご家族連れも多く見受けられました。「ガイドしてもらえると、古墳について、もっと興味が出てきました」と言っていただくことがあります。少し難しそうな歴史の世界ですが、古代の人がどのようにして石を運んだのか?古墳の役割は?などと、たくさん出てくる疑問について調べてみると、古代人のことが身近に感じるかもしれません。

 

夏休み古代体験2夏休み古代体験3

2日目は「ガラスのまが玉づくり」です。石膏で型を作るところからはじめて、その型にガラスの粉をいれて焼き上げます。透明感あふれるガラスのまが玉づくりは、夏のアクセサリーにもぴったりです。

夏休み古代体験石1夏休み古代体験石2

最終日は、「発掘体験と石のまが玉づくり」です。通常は滑石をお渡しし、紙やすりで削ってまが玉を作るのですが、今回は、まが玉をつくる滑石を土の中から発掘する作業からスタートです。石を傷つけないように、シャベルを使って、そうっと土を掘り起こします。発見した石の泥を、水で洗いながらすと、真っ白な石が出てきて、みんな大喜び。お父さんもお母さんも、家族みんなで夢中になって、ピカピカ、すべすべのまが玉に仕上げてくれました。(K)

夏休み古代体験石3

兄妹で合体するまが玉づくり!仲良しですね!

夏古代石4 

自然石のきれいな色に大感激!

平成27年6月11日(木) 出前授業に行ってきました!

資料館では、小学校の社会科や図工の出前授業を行っています。今年も、市内の小学校を訪ね、元気なみなさんのはにわ作りや、石のまが玉作りのお手伝いをさせていただいております。先日の南小学校の「ミニはにわづくり」では、事前に、本やインターネットで、実際に出土したはにわの写真を見ながら、スケッチをして準備をしてくれました。いざ、粘土で作り始めると、慣れない作業にとまどいながらも、授業のおわりには、ユニークな作品に仕上がりました。粘土を乾かして、当館の電気窯で焼き上げてお渡しします。後日、6年生のみなさんから、「とても難しかった」「古代の人たちの気持ちになった」などと書かれた、イラスト入りの立派な感想文を頂戴しました。他に、石のまが玉づくりや、土鈴の出前授業を行っております。お問い合わせ下さい。(K)

出前はにわづくり1出前はにわづくり2

南小学校6年生のはにわ作品

南小学校作品窯入れ

電気窯で焼成

南小学校感想文

感想文

平成27年5月4日(月・祝)・5日(火・祝) ゴールデンウィークは家族みんなで古代体験!

まが玉づくり1

石のまが玉づくり

5月の3日・4日は、やわらかい滑石(かっせき)を、紙ヤスリで削って作る「石の勾玉づくり」を体験していただきました。今回ご参加の皆様のほとんどが、まが玉づくり初体験でしたので、時間をかけておっかなびっくり磨いていましたが、最後には写真のようにピカピカのまが玉に仕上げていました。水ヤスリで最後の仕上げをするのですが、この季節は水遊びをしているようで気持ちが良く、いつまでも石を磨きながらご家族で会話がはずんでいました。古代人もこんなふうにして時間を過ごしたかもしれませんね。

 まが玉作り2まが玉作り3

歴史ウォーク~八幡台地遺跡めぐり

八幡めぐり1八幡めぐり2

5日は、お天気が心配されていましたが、八幡台地のアップダウンのある6キロコースを歩くのにはちょうどよい気温と温度でスタート、最後には快晴となりました。ご近所にお住まいの方、毎年必ず参加してくださる方、遠く大宮からご参加のご夫婦など多くの方にご参加いただき、普段は見過ごしていた古墳や、縄文時代の住居跡などを見学して歩きました。「こんなところに遺跡があったの!?」「近くに住んでいるけど知らなかった」と、さまざまな感想とともに、熱心なようすで解説に耳をかたむけて下さいました。「古代の人たちが古墳を作った場所は、どこも素敵な場所ですね」と、古墳から見える景色に感動されていたのが、とても印象的でした。(K)

平成27年4月28日(火) 社会科見学は観音塚古墳と資料館へ!

社会見学の様子1社会見学の様子2

資料館に、小学校の社会科見学でにぎわうシーズンが到来しました。毎日のように、小学生たちの元気な質問の声が響き渡る爽やかな季節です。1400年前につくられた観音塚古墳の上に立ち、小学校校舎の屋上からの眺めと比べたり、石室の大きさを、みんなで手をつないで計ったりして、実際の古墳を体感してみます。教科書のイラストで見ていた古墳のイメージと、実際の古墳とはずいぶん違うようです。資料館では、たくさんの宝物を見て、目をキラキラさせています。大人になっても、ふるさとの古墳のことを覚えていて欲しいと願うスタッフでした。(K)

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