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デング熱について
デング熱は熱帯や亜熱帯の全域で流行していて、東南アジア、南アジア、中南米で患者の報告が多く、日本では海外の流行地で感染し帰国した症例が毎年200名前後報告されています。
2014年8月に約70年ぶりに国内感染が報告されました。
デング熱とは
- デングウイルスが感染して起こる急性の熱性感染症です。
- 潜伏期間は2から14日で、3から7日で発症することが多く、突然の発熱、頭痛、筋肉痛や皮膚の発疹などが主な症状です。発熱以外の症状を認めないこともあります。
- 感染した場合、多くは1週間前後で回復すると言われています。感染しても発症しない場合も多く見られます。
- デング熱患者の一部は、まれに重症化してデング出血熱やデングショック症候群を発症することがあり、早期に適切な治療が行われなければ、死に至ることがあります。そのため、早めに医療機関を受診してください。
- ワクチンなどはなく、治療は対症療法となります。
感染経路
- ヒトスジシマカにより媒介されます。
- ウイルスに感染した患者を蚊が吸血すると、蚊の体内でウイルスが増え、その蚊に刺されることで感染します。
- ヒトからヒトに直接感染しません。
- ウイルスを持たない蚊に刺されても感染しません。
予防方法
蚊を発生させない
- 蚊の幼虫が発生する場所を作らないように注意してください。植木鉢などの受け皿、バケツ、プラスチック容器などの水たまりに幼虫が発生するので、水がたまらないように整理するか、1週間に1度は、たまった水をなくすなどして幼虫の発生を防いでください。
- 飛べるようになるまで、下草に隠れているため草刈をすることで、成虫になった時の居場所をなくすことができます。
蚊に刺されないようにする
- 公園など、蚊のいそうな場所に行く場合は、長袖、長ズボンを着用し、素足でのサンダル履きは避けるなど、皮膚の露出を少なくする。
- 虫除け剤を使用する。
海外旅行に行かれる方へ
海外旅行に行かれる方も渡航先での予防を徹底してください。また、帰国した際に体調に異常がある場合は、到着した空港等の検疫ブースで申し出てください。帰国後に症状が認められた場合は、医療機関を受診し、海外への渡航歴を告げてください。
蚊媒介感染症(デング熱等)に関する定点モニタリング調査結果
蚊媒介感染症(デング熱等)に関する定点モニタリング調査結果はこちら
啓発ツール
用心編 感染症の運び屋 蚊からバリアーで身を守れ!(PDF形式 865KB)<外部リンク>
発生源編 ジカ熱・デング熱の運び屋 ヒトスジシマカの発生源を叩け!(PDF形式 351KB)<外部リンク>
※厚生労働省が作成したリーフレットです。
外部リンク
デング熱について(外部リンク:厚生労働省)<外部リンク>
デング熱とは(外部リンク:国立感染症研究所)<外部リンク>