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「水路の華 高崎の染め」

ページID:0001087 更新日:2023年12月18日更新 印刷ページ表示

企画展概要

平成27年度企画展1「水路の華 高崎の染め」は、かつて高崎城下に張り巡らされた水路と高崎の花形産業だった染物業とのかかわりを紹介する展覧会です。高崎は古くからの交通の要衝であることから、江戸時代にはさまざまな染色技術が集まり、絹市の豊富な絹を使って独特の染色文化が花開きました。この高崎の染物の多くは、長野堰とその本流から分かれた多くの支流を流れる水で水洗いしたことから、城下の水路は華やかに染め上げられた布で彩られていました。最盛期の昭和20年代には水路沿いに染工場の洗い場がいくつも張り出し、昭和30年代まで盛んに使用されていました。

高崎城下を貫く中山道沿いは、かつて「お江戸見たけりゃ高崎田町、紺の暖簾がひらひらと」とうたわれる商業都市としてにぎわいました。その繁栄を支えたのは、多様な職種の職人たちであり、職人たちの居住する「職人町」を配置した城下町の構造が大きく影響したものと考えられます。中でも高崎の染色業は、すみずみまで張り巡らされた水路の豊かな水を利用したことから発展し、「高崎に来れば染物の仕事が間に合う」といわれたほどでした。明治時代後期には伝統的な友禅染に加え、型紙を用いて繊細で美しく染色した高崎の友禅染が「高崎染」と呼ばれ、「京染」「江戸小紋」「加賀友禅」とともに4大産地として全国に知られるようになりました。現在、高崎の染工場は少なくなりましたが、「高崎友禅」、「高崎捺染」をはじめとする染色技術や技法が発達して幅広い絹製品が生産されており、草木染めや江戸小紋では日本を代表する工芸作家も活躍しています。

今回の展覧会では、高崎の染物業と長野堰との歴史的なかかわりを紐解きながら、改めて高崎の街の魅力を広く皆さんに知っていただければと思います。

企画展名

  「水路の華 高崎の染め」展

会期

  平成27年7月18日(土曜日)~9月27日(日曜日)

休館日

  月曜日・祝日の翌日

  • 7月20日(月曜日)海の日は開館し、21日(火曜日)を休館
  • 9月23日(水曜日)秋分の日は開館し、24日(木曜日)を休館。

おもな展示品

  染物の道具や高崎市街地の古い地図など約50点。