ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ

本文

「稲藁麦藁(いなわらむぎわら)」

ページID:0001040 更新日:2023年12月18日更新 印刷ページ表示

企画展概要

平成27年度企画展2「稲藁麦藁」は、私たちの祖先が藁を無駄なく利活用していた時代の「藁の文化」を知るための展覧会です。ところが、今では稲藁や麦藁が不要物と見なされるようになり、刈り取りの段階で切り刻まれたり、燃やされたりして、次第に藁の文化的な価値が消滅しつつあります。これからも、私たちが米や麦などの粉製品を主食とするためには、引き続き藁とのかかわり方について考え、藁がどのようなものであるかを知る必要があります。

群馬は古くから畑作や麦作が盛んで、小麦粉を中心とした「粉文化」と呼ばれる独特の食文化が形成されています。とくに、高崎は全国屈指の麦の産地であり、かつては製粉業が盛んでした。同時に、麦藁や捨てられてしまうような稲藁の俵や縄などの廃棄物が1日に500貫(約2000kg)もあったことから、これを大量に集めて板紙(ボール紙)を製造する製紙業も盛んになりました。普通であれば、捨てられてしまうような稲藁や麦藁を利用した板紙会社の設立は、地元の資源を最大限に活用し、高崎の経済的な発展を目指した先人たちの熱い思いと知恵の賜物(たまもの)といえます。

今回の展覧会では、高崎と強く結びついた「藁の文化」について広く皆さんに知っていただき、改めて「藁」とのかかわり方について考えたいと思います。

企画展名

  「稲藁麦藁(いなわらむぎわら)」展

会期

  平成27年11月1日(日曜日)~平成28年1月24日(日曜日)

休館日

  月曜日・祝日の翌日

  • 11月3日(火曜日)文化の日は開館し、4日(水曜日)を休館。11月23日(月曜日)勤労感謝の日は開館し、24日(火曜日)を休館。
  • 12月23日(水曜日)天皇誕生日は開館し、24日(木曜日)を休館。12月28日(月曜日)~1月4日(月曜日)は年末年始の休館。1月11日(月曜日)成人の日は開館し、12日(火曜日)を休館。

おもな展示品

  稲藁や麦藁で作られた生活用具など約50点