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(終了しました)ウィリアム・ブレイクと神の世界
ウィリアム・ブレイクと神の世界 郡山市立美術館所蔵 ローダー・コレクションの版画作品を中心に(2017年)
紀元前に編纂されたギリシア神話、世界の始まりから終わりまでの神と人とのかかわりについて書かれた『聖書』は、西欧の美術・文学・音楽などの芸術に大きな影響を与えた2大源流と言えます。13世紀後半にイタリア・フィレンツェで生まれたダンテ=アリギエーリによる長編叙事詩『神曲』、17世紀にイギリスで活躍した詩人ジョン・ミルトンの『失楽園』などはギリシア神話や聖書の世界観がベースになっています。これら後世に名を残す偉大な名著は、多くの芸術家たちの創作の源になり続けています。
さらに、イギリス・ロマン主義芸術の先駆けを成したウィリアム・ブレイクは、ダンテの『神曲』や『聖書』を独自に解釈し、幻想的な挿絵を制作しています。また、『神曲』に描かれた地獄の構造や、ミルトンの『失楽園』における神に反旗を翻し戦いに敗れ堕天使となったサタンの姿は、今もなお様々なジャンルに踏襲され描かれています。
本展覧会では、郡山市立美術館所蔵のローダー・コレクションの中からウィリアム・ブレイク《『ヨブ記』の挿絵》、《ダンテの『神曲』のための連作》のほか、ジョン・マーティン《ミルトンの『失楽園』の挿絵》、町田市立国際版画美術館所蔵のアルブレヒト・デューラー『小受難伝』より《楽園追放》などの版画作品を展示するとともに、物語の内容もわかりやすく解説します。また、マンガ、映画などに登場する現代に描かれた新しい神々の姿もあわせてご紹介します。
会期
平成29年7月8日(土曜日)~8月31日(木曜日)
主な出品作品
- ウィリアム・ブレイク 『ヨブ記』の挿絵より《天地創造》1825年 郡山市立美術館蔵
- ジョン・マーティン ミルトンの『失楽園』より《楽園でアダムとイブを覗くサタン》1825-27年 郡山市立美術館蔵
- アルブレヒト・デューラー 『小受難伝』より《楽園追放》1510年(1511年刊) 町田市立国際版画美術館蔵
- ウィリアム・ブレイク ダンテの『神曲』のための連作より《盗人たちの囊(のう):六本足の蛇に襲われるアニョロ・ブルネレスキ》1826-27年 郡山市立美術館蔵
- ジョン・フラクスマン ホメロスの『イリアス』より《神々の会議》1793年 郡山市立美術館蔵
主催・会場
高崎市美術館
開館時間
午前10時~午後6時(入館は午後5時30分まで)
金曜日のみ 午後8時まで(入館は午後7時30分まで)※旧井上邸は午後6時まで(入館は午後5時30分まで)
会期中の休館日
7月10日(月曜日)・18日(火曜日)・24日(月曜日)・31日(月曜日)、8月7日(月曜日)・14日(月曜日)・21日(月曜日)・28日(月曜日)
観覧料
一般:500(400)円/大学・高校生:300(250)円( )内は20名以上の団体割引料金
身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の交付を受けた方および付添いの方1名、65歳以上の方、中学生以下は無料となります。
後援
朝日新聞前橋総局、共同通信社前橋支局、産経新聞前橋支局、上毛新聞社、東京新聞前橋支局、毎日新聞前橋支局、読売新聞前橋支局、NHK前橋放送局、群馬テレビ、J:COM群馬、エフエム群馬、ラジオ高崎、高崎市教育委員会
関連事業
- ワークショップ「自分だけの天使と悪魔を描こう!」
- ワークショップ「モンスターのお面をつくって仮装してみよう!」
- スペシャルギャラリートーク「ウィリアム・ブレイクとは何者か」