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平成14年度答申

ページID:0006041 更新日:2023年12月18日更新 印刷ページ表示

本答申文は長文のため(A4紙43ページ、約31,000字)、以下に答申文概要を掲載します。この答申文を担当した社会教育委員の代表者2名が、平成15年8月28日(木曜日)の教育委員会に出席し、答申の概要を説明すると共に、教育委員会に対して意見を述べました。

高崎市社会教育委員答申概要

目次

はじめに

平成13年7月に、教育委員会から「社会教育施設の整備充実と相互連携のあり方について」と題する諮問が行われた。
社会教育委員会議は、平成13年度・14年度にわたり、調査・審議を経て、お手許の答申文を作成した。以下に、その概要を申し上げる。

1 答申文の主な内容

答申文の章は、次の4つである。

第1章

  • 高崎市の社会教育施設の現状と課題

第2章

  • 社会教育施設の相互連携および連携網のあり方

第3章

  • 社会教育施設におけるボランティア等市民参加および職員の役割

第4章

  • 社会教育施設の整備充実について

第1章では、図書館・公民館・青年センター・観音山キャンプパーク・歴史民俗資料館・観音塚考古資料館・美術館・スポーツ施設等について、その現状と課題を述べた。

各施設の責任者から現状を報告してもらい、また施設を視察するなどして、その現状と課題をまとめた。

第1章における現状や課題を踏まえて、第2章以降に提言を行っている。

第2章では、各社会教育施設がもつ固有の役割を発揮しつつ、その専門領域をこえて相互に連携することでさらに充実した市民サービスが行えるような方策について提言した。高崎市は、従来それぞれの社会教育施設がそれぞれに創意工夫して市民の社会教育活動を支援する事業を行ってきたが、相互に連携・協力し合えば、さらに充実した社会教育が創造できるという考え方に立って、提言を行った。事業の相互乗り入れも重要であり、その充実も強調した。
そのために、社会教育行政・社会教育施設の代表者からなる“連携会議”を設け、社会教育施設相互の連絡・調整や連携事業の策定などを提言した。
第3章では、社会教育施設におけるボランティアなど、市民がどのように社会教育施設の運営や活動に参加しているか、またその活動に職員がどのように関わったらよいかについて述べた。この章については、基本的な考え方と本市における施設ボランティアについて言及したものであり、今後のさらなる検討を要望した。
第4章では、次の三つの視点で考察した。

  1. 建造物の整備充実
  2. 施設職員の配置と育成計画
  3. 器材・資料の整備・充実

である。これらを念頭にして、各施設ごとの施設の充実につき提言を行った。

図書館

(1)新図書館の建設
(2)郷土(地域資料)の充実
(3)高度情報通信社会の進展への対応
(4)高度総合情報データベースの作成等について提言した

公民館

(1)社会教育主事などの専門職員の配置
(2)中央公民館施設の拡充
(3)公民館で学ぶ若い母親たちのための託児室の設置や託児体制の充実
(4)歩いて地区公民館へ通うことの提唱など

青年センター

(1)青年のほか、成人・高齢者も利用している現状、近隣住民の利用の現状などをどのように検討したらよいか。
(2)現代の若者が活動できるための施設・設備の充実。

観音山キャンプパーク

(1)市街地からはなれた所にあるので安全管理に留意されたい。
(2)市街地から近距離の森林地帯として貴重な自然でありその景観は、今後大いに活用されたい。
(3)多様な利用者を受け入れることのできる運営・指導方法を確保されたい。

歴史民俗資料館

(1)現在の施設が老朽化しているので、全面的な改築が望まれる。
(2)所蔵資料の整理・保管・デジタル化を促進されたい。

観音塚考古資料館

(1)収蔵資料及び解説、付属資料等をデジタル化し、インターネットで活用できるようにする。
(2)これまでの企画展や利用活動の記録をデジタル化する。
(3)高崎市及び県内外各地の古墳・住居址等の埋蔵文化財に関する資料をデジタル化し、その資料をもとに古代文化、郷土の歴史に関する情報発信基地として必要な施設・設備・器材をそろえ、そのための職員を配置する。
(4)これらの施策をすすめるための中長期計画を立て、専門職員・ボランティア・学識経験者をふくむプロジェクトチームを編成する。

美術館

(1)南公民館との複合施設であることに特色があり、この特色を生かして、共用スペースを工夫したい。
(2)小規模ながら、ふるさと美術館としての特色が発揮できるような工夫を期待したい。

スポーツ施設

(2)現有施設の中には、さらに用地の拡大によって、より好適な施設・設備条件を確保できるところがある。
(2)東南部運動公園(仮称)の早期実現が待たれる。
(3)今後の体育施設拡充方策にあたって、市民・利用者の声を反映したい。

高崎市史収集資料の保存活用施設

高崎市史編さん事業によって収集した史資料は膨大な量に及び、これは市民の貴重な財
産である。これの保存活用施設を設けるとともに、郷土理解や高崎に対する愛情を醸成する
ため、史資料の社会教育利用を促進したい。

2 審議の経過

社会教育委員は、15名である。13年度・14年度を通じ、全体会議を8回、小委員会議14回、合計22回実施した。15名の委員中、小委員は8名。
全体会議にて、図書館・公民館・青年センター・観音山キャンプパーク・歴史民俗資料館・観音塚考古資料館・美術館の責任者・スポーツ課長・高崎市史編さん室長から、それぞれの施設の現状と課題、市史編さん事業について、また、社会教育施設の相互連携について報告を受けた。
この報告をもとに、審議を経てお手許の答申文を作成した。

まとめ

この二年間の検討・審議を通じて、明らかになったことを申し上げる。本市の社会教育施設は、各施設職員の努力によってさまざまな事業・活動・社会教育的市民サービスが行われているが、 今日的な課題への対応やより幅の広い市民層の要望に応えるには、まだまだ改善されるべき課題が多いということである。
図書館をはじめとする新しい施設の建設を視野に入れ、かつ個々で奮闘している社会教育施設相互の連携事業・連携会議の開催などを通じて、市民の要望に応えられるよう、ご尽力をお願いし報告とする。

説明資料の概要

社会教育施設の整備充実と相互連携のあり方について(答申)
平成15年6月27日
高崎市社会教育委員会議

目次

はじめに

第1章

  • 高崎市の社会教育施設の現状と課題
  • 1.図書館
  • 2.公民館
  • 3.青年センター
  • 4.観音山キャンプパーク(愛称:ジョイナス)
  • 5.歴史民俗資料館
  • 6.観音塚考古資料館
  • 7.美術館
  • 8.スポーツ施設

第2章

  • 社会教育施設の相互連携および連携網のあり方

第3章

  • 社会教育施設におけるボランティア等 市民参加および職員の役割

第4章

  • 社会教育施設の整備充実について

むすび

添付資料

  • 諮問文(平成13年7月6日)

以上の「説明文の概要」を詳しく知りたい方は全文をご参照ください

諮問文

平成13年7月6日
高崎市社会教育委員 様

高崎市教育委員会
委員長  松本 修平

社会教育施設の整備充実と相互連携のあり方について(諮問)
社会教育法(昭和24年法律第207号)第17条の規定にもとづき、下記の事項について理由を添えて諮問します。

(検討を要する事項)
(1)社会教育施設の相互連携網(ネットワーク化)のあり方及びその促進について
(2)社会教育施設におけるボランティア等市民参加及び職員の役割について
(3)社会教育施設の整備充実について

(理由)
会教育活動は、別名「自己教育活動」といわれるように、その基本は市民の自主的で主体的な学習・教育活動にある。
その活動の奨励・援助を行うことは、地方自治体社会教育行政の大きな役割であり、社会教育施設の整備充実はその主要な課題である。

市民の学習要求が高度化する時代的要請をうけ、社会教育の原点と今日的課題に立脚しつつ、「高崎市ならでは」の社会教育施設の整備充実及び相互連携のあり方が求められている。
以上が、上記の検討を要する事項を掲げた理由である。このような観点から研究調査・審議をしていただきたい。

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