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庭園歳時記(2014年2月~2016年12月)

ページID:0005544 更新日:2023年12月18日更新 印刷ページ表示

歳時記バナー

美術とくらす家 旧井上邸の展示風景 2016年12月15日

12月中旬、多くの木々の葉が落ち、空気も一層冷え込んできたせいか、寂しさを感じることのある、旧井上邸。
そんな時には、次から次へと開花するサザンカの花が、心を和ませてくれます。

庭園のさざんかの花

また、梅の木は、つぼみが膨らみ始めています。
膨らみ始めた梅の花のつぼみ
空に向かって伸びる枝と生命力を感じるつぼみを見ると、こちらもつられて背筋を伸ばして空を仰ぎたくなります。

さて、旧井上邸は、現在開催中の展覧会「5つの部屋+I(プラスアイ)」の展示室のひとつとなっており、石彫作家・齋木三男さんの作品を展示しています。
「美術とくらす家」というテーマのもと、居間と庭園に展示している齋木さんの作品をご覧いただけます。

齋木さんの作品を展示している居間の様子
居間には、井上房一郎氏が関心を持っていたセザンヌの作品集等も置いています。

こちらは先日ご紹介した、初雪の日。
周りの自然・天気に溶け込み、その時々によって表情を変える作品は、屋外の石彫作品ならでは。
雪の中の齋木さんの作品
雪が積もった上部は、どのようになっているのでしょう?
是非、庭園にてお確かめください。

「5つの部屋+I(プラスアイ)」は来年1月21日までの開催です。
年末年始は12月28日~1月4日の間、休館となりますのでご注意ください。

夏?冬? 展示替休館中の旧井上邸 2016年12月2日

展示替えの休館期間が終わり、本日12月2日(金曜日)から展覧会「5つの部屋+I(プラスアイ)」が始まりました。

13日間の展示替え期間中は天気が目まぐるしく変わり、その度に、旧井上邸ではいろいろな景色を楽しめました。

最高気温が20度近くあり、夏の名残を感じる日。
鮮やかな赤い実の横に夏の忘れ物を見つけました。
セミの抜け殻

11月24日(木曜日)、都心でも積雪を観測した日には、旧井上邸でも雪化粧の庭園を見ることができました。
茶室方向の雪の様子

高崎市では、11月の初雪は14年振りとのことで、日常生活においては道路の渋滞・事故等、様々な影響があったようですが、雪の降る旧井上邸では静かに積もる雪と紅葉がただ美しく、別世界へ誘ってくれました。

雪を被った楓のアップ
雪を被ったソヨゴの実
楓の葉やソヨゴの実の赤い色が、寒い日の心を温めてくれます。
暖かい日も寒い日も、旧井上邸で自然を満喫してみませんか。

「5つの部屋+I」では、美術館の展示室だけでなく、旧井上邸敷地内にも石彫作品を展示しています。
いつもとは違った雰囲気の旧井上邸へ、是非お越しください。

秋の楽しみ 2016年11月18日

「愛のなかの女性たち」は、本日最終日を迎えました。
芸術の秋の雰囲気に浸るには十分な、美しい作品の数々に、多くのお客様にお喜び頂けたことと思います。

また、その際、度々旧井上邸庭園の紅葉について尋ねられることもありました。
私自身、楽しみにしている紅葉、見頃となってまいりました。

11月10日過ぎ頃、まだ早いと思っていた庭園風景ですが、
11月13日庭園風景
11月13日の紅葉の様子

まばらだった紅葉が、

3日ほどで、見頃になりました。
11月16日の紅葉
(夕方、ライトアップしています)

展示替え後にも、美しい紅葉を皆様にご覧いただけますように。

美術館では12月2日から「5つの部屋+I(アイ)」が始まります。
旧井上邸も作品を展示する予定です。お楽しみに。

※11月19日から12月1日まで展示替えのため休館となります。旧井上邸もご覧いただけませんのでご了承ください。

美しいもの 2016年10月13日

美術館では、女性をテーマとする美しい作品の数々が並ぶ展覧会「愛のなかの女性たち」を開催中です。

旧井上邸で見られる美しいものの一つに、蝶々が挙げられます。
何度か登場しているツマグロヒョウモンという蝶々。
(以下虫の写真が苦手な方はリンクを開かず、文章だけでお楽しみ下さい。)

ツマグロヒョウモンの写真

8月末から9月初旬にかけて、蛹から美しい成虫に羽化するのを観察できました。

意外にも人の出入りの多い、旧井上邸出入口すぐそばの生垣に、蛹を発見。
小さいながらも、敵を寄せ付けない棘を備えているのがわかります。

ツマグロヒョウモンの蛹の写真

伝わりにくいのですが、下部の棘が輝いています。
発光しているのではなく、周囲の光を反射しているようです。
とても小さいので肉眼では分かりにくく、写真を拡大して何とか確認できるくらいです。

蛹を発見して3日目の朝。
開館作業中に、羽化した直後のツマグロヒョウモンを見ることができました。
弱々しく芝生の上でジタバタしているところに、職員が手を差し出すと

手のひらに乗ったツマグロヒョウモン

手乗りツマグロヒョウモン(オス)。
羽化直後だからこその、人懐っこくも見える瞬間です。
椿の葉の上に置いてあげると、羽の模様がいっそう引き立って、美しいです。

椿の上のツマグロヒョウモン

同時期に、「日本で最も美しいアカトンボ」とも言われる、ミヤマアカネも、井上邸に姿を見せてくれました。

ミヤマアカネ

朝晩の気温が下がり、少しずつ秋の気配を感じる時季になりました。
自然豊富な旧井上邸でゆったりと、秋の訪れを感じてみてはいかがでしょうか。

学生が見つけた旧井上邸の魅力 2016年9月4日

夏休み期間中、子ども連れのお客様が大勢ご来館され、旧井上邸にもかわいい声が響いていました。

8月後半には大学生の博物館実習がありました。
仏間や茶室の掃除をしていただいたり、物置近くのブドウを剪定していただきました。

仏間を掃除する学生葡萄を剪定する学生
実習の課題で、旧井上邸のお気に入りの場所の撮影と、撮影場所に選んだ理由をお聞きしましたので、ご紹介します。

Hさん
撮影場所:和室
 和室室内

「私がこの写真を選んだ理由は電球の暖かみと庭園の緑が絶妙に合わさり、絵になると感じたからだ。井上邸において、新たに夫人用としてつくられたそうで(注)、お茶も点てられるようになっている。8畳の和室がそれ以上に広々と感じるのは、庭園と見事に融合しているからだろう。質素でもの静かな日本の古き良き美しさを見てとることができた。」
(注:旧井上邸の元となるアントニン・レーモンド自邸には無かった和室を、井上房一郎氏は茶道を嗜む奥様のために作ったと考えられています)

Kさん
撮影場所:軒先
 主屋の軒先

「このように長く張り出されている軒先を自分の目で見たことが無かったため、この場所を撮影しました。雨が降る日には、この軒先からしずくがこぼれ落ちるのでしょう。その様子を想像すると、うまく言葉にできない美しさがあると思いました。」

Nさん
撮影場所:寝室
和室室内

「私が旧井上邸でお気に入りの場所として選んだのは、寝室です。建物も家具も木材で作られている落ち着いた色調の室内からは、庭の美しい緑を眺めることができ、室内と庭との色のコントラストが印象的です。また、夏場ということもあり、窓辺に風鈴がかけられているのもとても趣きが感じられます。」

Tさん
撮影場所:パティオ
植物が飾られたパティオ

「棚に飾られているグラスに生けられた植物を撮りました。青いグラスと植物が何となく夏らしく感じられたのと、旧井上邸の壁に使われている木の色から素朴な印象を受けたのがきっかけです。撮った日は曇りで、気温が高かったので、清涼感を感じるような写真を撮りたいと思いました。」

旧井上邸にお越しの際は是非、それぞれの場所を確認してみてください。
これから秋冬に掛けて庭園は色付いていきますので、それぞれの場所がこの写真とはまた違った表情を見せてくれるでしょう。

一足早く色付き始めた木も。
8月に色付き始めたモミジ

こちらは枯葉・・・のような・・・?

ウンモンスズメ(蛾)の写真
(上記のリンクから写真を見ることができます。苦手な方はご注意下さい。)

仏間の壁面にいた、一見枯葉のような、ウンモンスズメという蛾です。
色々な生きものが飛来する旧井上邸、是非お越し下さいね。

美術館は9月5日(月曜日)~9月16日(金曜日)、展示替えのため休館となります。※旧井上邸も休館となります。
9月17日(土曜日)からは「愛のなかの女性たち」が始まります。

美術館にお越しの際は旧井上邸へも足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。

自然豊かな旧井上邸 2016年8月5日

四季折々に様々な種類の樹木・花々が、私達の目を楽しませてくれる旧井上邸。
木陰から深緑と共にレトロモダンの建築を眺めれば、昭和の夏休みにタイムスリップしたかのようです。

さて、子どもたちの夏休みに合わせるように、旧井上邸では様々な生きものが遊びに来ています。
※今回は虫の写真の掲載になります。苦手な方はリンクを開かず、文章だけでお楽しみ下さい。

7月中旬頃から、庭園内の樹木の葉の裏に、セミの抜け殻がきれいな形で残っているのを目にするようになりました。

セミの抜け殻の写真
庭園内では、何種類かのセミが競うように鳴いています。
街中で自然に囲まれてセミの声を聞くのは、贅沢にさえ思えてきます。
高い位置の葉だけでなく、手の届きそうな低い位置の葉にも抜け殻がくっついていますので、探してみてくださいね。

足元を見ると・・・見えるでしょうか?
草に紛れてショウリョウバッタが潜んでいます。

ショウリョウバッタの写真

今度は黒地に赤い模様の虫が、地面で体をくねらせています。
前回ご紹介した、ツマグロヒョウモンの幼虫です。

ツマグロヒョウモンの幼虫の写真
こんなにインパクトのある外見の幼虫が、全く違う色の成虫になるなんて、虫の生態は不思議ですね。
蝶や蛾の幼虫は、特に苦手な方も多いと思いますが、美しい蝶になってくれることを願いつつ様子を見守ります。

旧井上邸主屋のパティオは、ご来館のお客様に好評な気持ちの良いスペースですが、虫たちにもお気に入りの場所のようです。

黒いアゲハ(クロアゲハという種類のメスのようです)が壁で休んでいる日があれば、

クロアゲハ(メス)の写真

ナナフシがテーブルにひっしと掴まっていることも。

ナナフシの写真

ご紹介した以外にも、ハグロトンボや、数種類のアゲハチョウの姿を見かけることがあります。

虫の中には触れると痒くなったり腫れる種類のものもいますので、旧井上邸では採集目的ではなく、目で楽しんで頂けたらと思います。

夏休みにお子様と、旧井上邸でゆっくり過ごされてはいかがでしょうか。

装い新たに・・・ 2016年7月12日

6月27日~7月6日の間、美術館展示室は展示替えを行い、7月7日~「森竹巳の百均造形」が始まりました。
展示替え期間中は旧井上邸も休館とさせていただいておりましたが、この期間中、旧井上邸もリニューアル!
外壁塗装と庭園の中低木の剪定、そして芝刈りを実施しました。

長年風雨にさらされ塗装にムラが出てしまった外壁が、建設当時のような色合いになりました。

Before
外壁塗装前

After
外壁塗装後

庭園内の芝と中低木は切り揃えられて、まるで姿勢を正して皆様のお越しを楽しみにしているかのようです。
お茶室方向剪定後仏間方向剪定後

前回の企画展「今森光彦展」最終日。
開館前の庭園内を、ヨロヨロ動く影が・・・。
歩くツマグロヒョウモン1歩くツマグロヒョウモン2

今回もまた、「今森光彦展」に合わせたかのような、美しいお客様です。
ツマグロヒョウモンのメスのようです。

ツマグロヒョウモンの写真
(上記のリンクから写真を見ることができます。苦手な方はご注意下さい。)

ツマグロヒョウモンの雄と雌とでは羽の模様が違い、雌の模様はカバマダラという蝶の擬態と言われています。
カバマダラは体に毒の成分を持っているため、鳥などの蝶の天敵からも襲われません。
ツマグロヒョウモンの雌は毒を持ちませんが、ゆっくり舞いながらカバマダラと似た模様を見せることで、天敵から身を守るそうです。

弱々しく歩いているように見えたのは、模様を見せていたからなのですね。
おかげできれいな羽の模様を写真に収めることができました。

旧井上邸にお越しの際は、庭園散策も楽しんでみてくださいね。

初夏の旧井上房一郎邸 2016年6月28日

梅雨時はお出掛けするのも億劫になりがちですよね。
旧井上邸では薄暗い雨の日もどんより曇り空の日も、鮮やかな紫陽花がお出迎えしてくれます。
紫陽花全体

青みの強いものや、紫色のもの。
青い紫陽花紫の紫陽花
日に日に濃く色付いていく紫陽花は見る度に違った表情を見せ、緑が多い庭園内で明るく華やかな気分にさせてくれます。

こちらは庭園内にある梅の木の実。
黄緑色の実が窓辺にあるだけで、蒸し暑い日にも爽やかな空気を感じられます。
梅の実
最後に、先日旧井上邸に現れた美しいお客様をご紹介しますね。

カギバアオシャクという蛾です。

カギバアオシャクの写真
(上記のリンクから写真を見ることができます。苦手な方はご注意下さい。)

6月26日まで開催していた「今森光彦展」では、展示室の一角にて今森さんのコレクションである本物のカギバアオシャクの標本を展示していました。

今森さんによる美しい色彩の世界に日々うっとりしていた美術館スタッフの面々。
「展覧会期間中に生きているカギバアオシャクを見られるなんて!」と、タイムリーな飛来にびっくり&大喜び!
休憩時間中の美術館スタッフが代わる代わる旧井上邸へ見に来ては、まさに作り物のような美しい緑色に見惚れていました。

美術館は6月27日(月曜日)~7月6日(水曜日)、展示替えのため休館となります。※旧井上邸も休館となります。
7月7日(木曜日)から企画展「森竹巳の百均造形」が始まります。

美術館へお越しの際は是非旧井上邸へも足を伸ばしてみて下さいね。

すっきりしました! 2016年6月7日

旧井上邸の庭園は様々な樹木が生い茂り、街中とは思えない癒しの空間となっています。
そんな庭園のシンボルとも言える高木を、5月下旬に業者さんに剪定して頂きました。

歩道の方へ自由に伸びていた枝が
高木剪定前

すっきり!
高木剪定後

とは言え、なかなかの高さのある木々・・・、外からでは、中の様子が見えにくいですね。
高木剪定後全体

庭園の中を散策してみると、・・・ん?
カエデの葉
もみじが!

実はカエデの木の一部が紅葉しているんです。
カエデの木
旧井上邸にお越しの際は、是非探してみてくださいね。

紫陽花が色づき始めましたので、次回は紫陽花についてご報告致します。お楽しみに。
紫陽花初期

美術館では、6月26日(日曜日)まで「今森光彦展」を開催しています。
6月27日(月曜日)~7月6日(水曜日)は展示替えのため休館となります。※旧井上邸も休館となります。

新緑の季節。あいつが出てきました。 2016年4月28日

桜の季節も過ぎ、やわらかい色の庭木たちがどんどん成長しています。
井上邸の緑井上邸の緑2

竹林にもなにやら変化が…??
たけのこ
たけのこ!

たけのこ2
竹林では今、たけのこがたくさん顔を出しています。
是非覗いてみてくださいね。

芽吹きの季節 2016年3月29日

梅の花も終わり、庭の木々がいっせいに芽吹きはじめました。

よく見ないと気づかないような小さなかわいらしい花をつけている木もあります。
こちらはアオキのかわいい花。

アオキの花
こちらには白いかわいい花が並んでいます。

小さい花
美術館では、4月10日(日曜日)まで「描く!マンガ展」を開催しています。
4月11日(月曜日)~16日(土曜日)は展示替えのため休館となります。※井上邸もごらんいただけません。

芽吹きの季節 2016年3月29日の画像

梅の花が咲き始めました! 2016年2月23日

暖かくなったり寒くなったり気温の変化が大きいですね。
旧井上邸の梅の花が咲き始めました。春が近づいています!

梅2016
美術館では、4月10日まで「描く!」マンガ展を開催中です。
マンガの技を堪能したあとは、お庭で春を感じてみてはいかがでしょうか。

お茶室 2016年1月10日

旧井上邸の庭の東南の隅にお茶室があるのをご存知でしょうか。
お茶室01
今月から、お茶室の中をご覧いただけるようになりました。

入口から中をのぞいてご覧いただく形となります。
お茶室02
通常は朝から午後3時頃まで開けていますが、
雨、強風など天候の悪い場合は閉めていますので、ご了承ください。

冬の到来 2015年12月25日

今年もあとわずかとなりました。
旧井上邸の庭の紅葉はどうなったでしょうか?
こちらは、カエデの葉が最後に小道を彩ってくれたかのようですが、この直後には風に飛ばされてしまいました。ひとときの光景でした。
小道の写真
こちらの可愛らしい赤い実はソヨゴの木の実です。
ソヨゴは漢字で「冬青」と書くように常緑樹ですが、赤い実が秋の庭をさりげなく彩ってくれました。

ソヨゴの木の実の写真
山茶花は沢山花をつけて、冬の庭を華やかに盛り上げてくれています。
井上邸入口のパティオでもお客様をお出迎え。

椿の花の写真
これからは山茶花と椿の花が庭の主役となる季節です。開催中の「犬塚勉展」とあわせてご覧ください。
美術館と旧井上邸は年末年始(12月28日~1月4日)は休館となります。
皆さまどうぞよいお正月をお迎えください。

晩秋の庭 2015年12月3日

すっかり冬の寒さとなり、気づくと庭の木々の葉もかなり落ちています。
去年とくらべると今年の紅葉は、少し控えめな色づきのまま終わりを迎えたようですが、
それでも短い期間ながら目を楽しませてくれた紅葉の様子をご紹介しますね。

和室の南側のカエデの紅葉は、堂々として風格があり、秋の庭のシンボル的存在です。
別のカエデの黄色い葉が後ろからのぞいています。
2015年11月紅葉01
カエデ越しに井上邸の方を見るのもきれいです。

2015年11月紅葉02
さて、先日は休館日にウェディング情報誌の写真撮影がありました。
紅葉と対照的に婚礼衣装の白が際立ちますね。

2015年11月ウェディング撮影
美術館では12月4日(金曜日)より、企画展「犬塚勉展 永遠の光、一瞬の風。」が始まります。
どうぞお楽しみに!

秋色の庭 2015年11月17日

11月半ばに入り、庭の木々の紅葉が一気にすすんできました。
北側にある柿の木、南側のカエデの葉もあざやかに色づいています。
2015年11月柿
2015年11月カエデ

旧井上邸の居間のガラス窓には、美術館と隣の南小学校との連携授業で4年生の子どもたちが作ったアクリル板ステンドグラスを展示しています。光が差し込むととてもきれいです!
小学生たちのステンドグラス
美術館で開催中の「三人旅」もいよいよ11月23日(月曜日・祝日)までです。
旧井上邸の紅葉とともにぜひお楽しみください!

11月24日(火曜日)~12月3日(木曜日)は展示替えのため休館となります。旧井上邸も休館いたします。

ススキとステンドグラス。 2015年10月21日

朝晩はかなり冷えるようになりました。
旧井上邸の庭園は、花の季節が終わり、紅葉までの間は少しさびしい感じかもしれませんが、実は今とても見ごろを迎えているのが、北側の庭のススキです。
今年はぐんぐんと伸び、もう建物をかくすほどの背丈になっています!!
2015年10月ススキの写真

室内の北側の窓から見るススキもなかなか趣があります。
旧井上邸の室内では、現在開催中の展覧会「三人旅」出品作家のお一人、泉澤守さんのステンドグラスのランプなどが展示されています。
ステンドグラスの暖かい灯りとともに、窓から庭の眺めをお楽しみください。
展覧会は11月23日(月曜日・祝日)まで開催しています。これからの紅葉も楽しみですね!
2015年10月ステンドグラスの写真1
2015年10月ステンドグラスの写真2

秋の訪れ 2015年9月11日

9月に入り、すっかり秋めいてきました。
雨の日が続いていますが、実は雨模様の旧井上邸は、しっとりとしていい雰囲気なんです。
椿の葉も実も、雨でつやつやと輝いて見えます。
2015年9月椿の実

パティオにも椿の実を飾っています。
パティオに飾った椿の実

今日は、ふだん見ていただくことのできない光景を紹介したいと思います。
旧井上邸の閉館時には障子を全部閉めるのですが、日が短くなってきたこの時期は、外から見るとこんなふうに室内の灯りに照らされてとてもきれいなんです。灯りを消す前のひとときの光景です。
2015年9月外観夕方

美術館では9月27日(日曜日)まで「たかさき発!鉄道とアートの旅」を開催中です。
展覧会にお越しの際にはぜひ旧井上邸ものぞいてください!
*9月28日(月曜日)~10月10日(土曜日)は展示替えのため、休館となります(旧井上邸もご覧いただけません)。

旧井上邸 ここがおすすめ! 2015年8月12日

暑い日が続いています。旧井上邸では南北の窓を開けて風を通し、扇風機と蚊取り線香が大活躍しています。

さて、先週は美術館に博物館実習生が来ていました。
そこで4名の実習生の皆さんに、それぞれ旧井上邸のここがおすすめ!という場所の写真を撮って紹介してもらいました。

実習生Oさん:外の明るさと部屋の暗さのコントラストにより、まるで絵画のように感じられました。

実習生Oさんのおすすめの写真
実習生Yさん:私が井上邸で気に入った場所は、和室の床の間です。
かつて日本の家には床の間があり、生花や掛け軸を飾って、四季の移り変わりを楽しむ風習があったそうです。
私の家には、和室も床の間もないので、新鮮に映りました。

ここに風鈴の音も加わったら、夏の暑さも風流に感じられそうです!
実習生Yさんのおすすめの写真

実習生Sさん:一枚目の写真は奥の竹林を見上げたときにとった写真です。日の入り方や日に透かされる葉っぱがとても綺麗だったので撮影しました。
実習生Sさんのおすすめの写真1

二枚目はパティオの写真です。一見すると何もないように見えますが、実際に足を運ぶとセミの声、風鈴の音、そして蚊取り線香の香りがどこか懐かしさを感じさせてくれます。そしてその感動を伝えたいと思い、撮影しました。
実習生Sさんのおすすめの写真2

三枚目は旧井上邸の寝室から撮影しました。風鈴を主体として窓から見える自然を美しさを知ってほしいと感じ撮りました。
実習生Sさんのおすすめの写真3
実習生Tさん:暑い暑い。最近の口癖です。
でも、ギラギラの太陽の光を遮ってくれる大きな木は天然のクーラーですね。

射し込む光で蜘蛛の巣だってキラキラ輝やく、そんな季節です。
実習生Tさんのおすすめの写真
皆さんそれぞれの視点でおすすめを紹介してくれました。
ご来館の際の参考になりますでしょうか。

夏です! 2015年7月22日

すっかり暑くなりましたね。

先日まで花を咲かせていた紫陽花も終わってしまいました。
今年は花が沢山つき、庭の入口でお客さまをお出迎えするかのように咲いていたんです。
2015年6月アジサイ

このあいだは、めずらしいお客さんが来ました。
大きな黒い蝶、どうやらクロアゲハのメスのようです。優雅に庭を舞っていました。
2015年7月クロアゲハ
美術館では、企画展「たかさき発!鉄道とアートの旅 ウルトラハッピーな夏休み」を開催中です。
鉄道をテーマにした楽しい作品がいっぱい!そのなかで、旧井上邸庭園でも楽しんでいただける作品があるのでご紹介しますね!

出品作家のおひとりでバーチャルリアリティ研究者の廣瀬通孝さんの
「思い出のぞき窓」は、ご自分のスマートフォンやタブレットにアプリを入れて、
高崎駅周辺や旧井上邸庭園内のスポットでタイムトリップ体験ができるんです。

画面では現在の風景の上に昔の風景が重なって見えます…
どこが変わっているでしょうか?!
ぜひ実際に体験して確かめてみてくださいね。
思い出のぞき窓
展覧会は9月27日(日曜日)まで開催しています。
夏休みには美術館でアートの旅はいかがですか。

剪定しました 2015年6月6日

6月に入り、梅雨入りのニュースも聞こえてきましたね。

旧井上邸の庭では、紫陽花の花が開き始めました!

さて、5月の後半には2週間ほどかけて、庭木の剪定作業をおこないました。

職人さんたちに枝を整えてもらい、見違えるようにさっぱりとした様子をぜひ見にいらしてください!

こちらは作業中の風景です。
2015年5月剪定
また、5月のある日曜日には、こんなに華やかな皆さんがいらしてくださいました☆

庭の緑を背景に撮影させていただきました。ありがとうございました!!
2015年5月着物の皆さん
美術館で開催中の展覧会「世界をポップに!! ポップアート in アメリカ」は6月14日(日曜日)までです。

旧井上邸での「特集展示 横野健一」もあわせてご覧くださいね!

緑があふれてます! 2015年5月23日

つつじの花も終わり、旧井上邸の庭は今、いろいろな木それぞれの瑞々しい緑が重なり合い、目を楽しませてくれています。

梅の実が気づかないうちに大きくなっていました。
2015年5月梅の実

先日紹介した楓の種は、近くで見るとこんな形です。
この2枚の翼で風に乗ってどこまで行くのでしょう。
2015年5月楓の種

旧井上邸内では、6月14日まで横野健一さんの特集展示をしています。
美術館内の展示「世界をポップに!! ポップアート in アメリカ」とあわせてごらんください。
2015年5月パティオ

5月です! 2015年5月5日

ゴールデンウィークを迎え、旧井上邸も多くのお客様でにぎわっています。

庭園ではつつじの花が咲き始めました。
2015年5月つつじの花

和室の前の楓は、あざやかな新緑に赤いプロペラ型の種がアクセントになっています。
2015年5月楓
美術館では6月14日まで、企画展「世界をポップに!! ポップアート in アメリカ」を開催しています。

井上邸内では「特集展示 横野健一」を開催中です。板を彫って彩色した作品が、井上邸の木の空間のところどころに置かれています。
 2015年5月居間

庭の緑と、作品の赤が対照的ですね。
2015年5月化粧室
この季節、窓を開け放した井上邸内は風が吹きぬけとても気持ちのよい空間です。

館内のアメリカンポップアートとはまた違う雰囲気をお楽しみください。

3月の庭 2015年3月20日

気温も高くなり、今日は小鳥や小さな虫たちが庭の木から木へと飛びまわっています。

庭の梅はすっかり満開となりました。
寝室から見た梅

やぶ椿は木からこぼれ落ちそうなほど花がついています!
2015年やぶ椿

あせびの白い花は甘い香りを漂わせています。
2015年あせび
いよいよ春、花の季節はもうすぐです。これからは庭の散策もあわせてお楽しみください。

美術館では4月12日まで「ふるさと高崎が育む美の夢」を開催しています。

梅が咲いています 2015年3月6日

日に日に春めいてきました。

母屋の北側と南側に1本ずつある梅の木もかわいらしい花を咲かせています。
こちらは北側の梅です。
2015年3月梅

冬の間はちょっと寂しい庭でしたが、そんななかでいつも目を楽しませてくれているのが椿と山茶花です。
鮮やかな紅色を見ると気持ちも楽しくなりますね。
2015年3月山茶花
美術館では4月12日まで「ふるさと高崎が育む美の夢」を開催中です!
バラや紫陽花、牡丹などの花を主題に描いた作品も展示されています。
一足早く美術館内で春の花をお楽しみください。

この展覧会会期中は入館料100円で旧井上邸もごらんいただけますよ!

雨の日の紅葉 2014年11月26日

旧井上邸の庭は今が紅葉まっさかり、見頃を迎えています。
今日は朝から雨にぬれて、一段ときれいに見えるようです。
この時期だけの景色をぜひお楽しみください。

和室からの眺め
和室からの紅葉

居間からもいい感じです。
紅葉 居間から

そして庭から井上邸を見ると、ガラスに映る紅葉がまたきれいです!
ガラスに映る紅葉
現在開催中の「アンリ・マティスのJAZZ!!」は11月30日まで。ご来館の際にはどうぞ旧井上邸での紅葉狩りも一緒にお楽しみください。

 12月1日(月曜日)~13日(土曜日)は展示替え作業のため休館となります。

紅葉の季節です 2014年11月14日

高崎市街地でも公園や街路樹はすっかり紅葉がすすんでいますが、井上邸でもケヤキや柿の木がいい感じに色づいています。

こちらが北側にある柿の木です。メジロやヒヨドリなどの野鳥たちがひんぱんに来て実をつついています。
柿の木 紅葉

庭園内には楓の木も何本かありますが、不思議とまだ紅葉していません。
内側をのぞいて見ましたら、葉の何枚かだけが赤くなっていました。
これからだんだんと赤くなるのでしょうか?楽しみです!
楓 少しだけ紅葉

邸内では、「アンリ・マティスのJAZZ!!」の関連事業で、南小学校の4年生が作ったステンシルの作品を展示しています。
元気いっぱいの作品をぜひごらんください。
南小の子ども達の作品を展示しています

すすき 2014年10月22日

朝晩はずいぶん冷えるようになりました。紅葉が楽しめる季節ももうすぐです!
旧井上邸の北側のすすきの穂もすっかり伸びて、今が見ごろです。

室内の丸い照明が、お月様のようにも見えませんか!?
すすき2014年10月

日が暮れるのも日に日に早くなってきています。
夕暮れ時は、室内の灯りで照らされて、外観がまたよい雰囲気になりますので、ぜひこのひとときもお楽しみください。
夕暮れ

美術館では現在「アンリ・マティスのJAZZ!!」を開催中です。
渡り廊下の窓ガラスには、マティスのモティーフをかたどったデコレーション。
庭園からはこんな風に見えます。
マティス展ガラス 庭園より
「アンリ・マティスのJAZZ!!」は11月30日(日曜日)まで開催しています☆

秋の気配 2014年9月18日

少しずつ秋が近づいてきましたね。
邸内に涼しい風が吹きぬけ、とても気持ちよくすごせる季節です。

庭のあちこちにある椿の木についた実もずいぶん大きくなり、赤く色づいています。
まるでクリスマスのかざりのようですね?!
赤く色づいた椿の実

この実はしばらくすると割れて、中の黒い種が顔を見せます。
椿の実

旧井上邸の居間では、「ナショナル ジオグラフィック展」の関連展示として、「金井東裏遺跡」の発掘写真パネルを展示しています(9月28日まで)。
金井東裏遺跡のパネルを展示しています

また、寝室では、井上房一郎が設立運動にたずさわった群馬音楽センター(設計:アントニン・レーモンド)や、群馬県立近代美術館(設計:磯崎新)が建設された当時に紹介された建築雑誌をご覧いただけます。
古い建築雑誌をごらんいただけます

どうぞゆっくりとしたひとときをお過ごしください。
「ナショナル ジオグラフィック展」は9月30日まで開催しています。

※10月1日(水曜日)~14日(火曜日)は展示替えのため美術館が休館となりますので、旧井上邸もご覧いただけません。

窓辺に… 2014年8月23日

毎日厳しい暑さが続いています。

旧井上邸では南北の窓を開け放して、室内でも風を感じていただけるようにしています。

寝室の窓辺には、風鈴を吊るしてみました。とても涼やかな音色です。
窓辺の風鈴
この風鈴、形をよく見ると、花に虫がとまっているようなデザインなのです。

旧井上邸の庭園を眺める窓辺にぴったり!?
風鈴

先日より、庭の南西にある仏間をご覧いただけるようになりました。

実は先ほどの風鈴はこちらの仏間にしまわれていたものです。

ご来館の際にはぜひ仏間ものぞいてみてくださいね。
旧井上邸 仏間

今年も登場しました… 2014年7月17日

雨模様がつづくなか、庭の緑は日に日に濃さを増してきました。
2014年7月楓
2014年7月紫陽花

パティオには、”夏の風物詩”蚊取り線香が早くも登場しました!!
「懐かしい~」というお客さまの声も聞かれました。
パティオ、蚊取り線香

北側のぶどう棚の実も大きくなってきました。
2014年7月ぶどう棚
館内で展示をごらんになったあとに、旧井上邸でひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか♪

新緑の季節 2014年5月

庭園内はあざやかな新緑が目にまぶしい季節となりました。
居間より

特に和室から外を眺めると、新緑のあざやかさが際立って感じられます。
旧井上邸の和室より

先日は、開催中の企画展「渡辺おさむ展 お菓子の王国 -スイート・ファンタジー・クエストー」の会場撮影がおこなわれました。
美しい新緑を背景に、渡辺さんも登場。
どんな映像に仕上がるのでしょうか。
渡辺さん 井上邸での撮影

旧井上邸も展示会場となっている「渡辺おさむ展」は、6月22日まで開催しています。

スイートな彩り 2014年4月

4月12日から企画展「渡辺おさむ展 お菓子の王国 -スイート・ファンタジー・クエストー」が始まりました。

この展覧会では、旧井上邸も展示会場となっています。

渡辺おさむさんのフェイク・クリーム・アート作品が邸内にさりげなく彩りを添えています。
旧井上邸にて 渡辺おさむさんのお菓子の灯篭
庭にはお菓子の飛び石の演出。

素敵な和服のお客様がご覧になっているところを撮影させていただきました♪
お菓子の飛び石

渡辺おさむ展は6月22日まで開催しています。
いつもと少し違う旧井上邸へぜひお越しください。

春の訪れ 2014年3月

庭の北側に長く残っていた雪もようやく消え、梅の花が満開になりました。
梅の一枝をパティオにかざってみました。
パティオに梅をかざりました

梅の香りに誘われたのでしょうか、野鳥が花をつつきに来ていました。
梅の花をつつく野鳥

庭園にはいろいろな種類の野鳥がやってきます。
鳥たちのさえずりを聴いているだけでも心なごみます。ご来館の際には耳をすませてみてください。

※3月24日~4月11日は展示替えのため休館となります。
鳥たちがお待ちしています

雪の旧井上邸 2014年2月

2月8日は各地で記録的な大雪となりましたね。旧井上邸の庭もすっかり雪化粧して、いつもとは違う風情となりました。
外の雪景色を室内から見るのも趣があります。

庭の雪は少しずつとけてきましたが、また雪が降ったときには、旧井上邸へ雪景色を楽しみにお越しください。

旧井上邸の庭 雪景色旧井上邸 パティオ
旧井上邸の居間旧井上邸 北側

ちいさい秋

あおいどんぐりの実
だんだんと秋めいて、昼間は暑くても朝晩はだいぶ涼しくなって参りましたね。

今朝旧井上房一郎邸のカシグネの下に青いドングリを見つけました。
ちょっとフライングしてしまったドングリ。
秋はもうすぐそこです。

雨の庭園から

梅雨空が続いて、明るい太陽が恋しい毎日ですね。
今日は雨の旧井上房一郎邸に咲いている花を紹介します。
くちなしのしろい花
こちらはクチナシの花です。
雨が降ると香りがいっそう強く
辺りに立ち込めます。
なんてんのしろい花
泡のように白い花が細かく咲いているのは南天の花。
仏間の横手に咲いています。
こんな白い花の実があんな風に赤くなるなんて
不思議ですね。
ギボウシ、ウスムラサキのつりがねじょうほうの花
ギボウシの花は庭園の北側に
ひっそり咲いています。
実り始めたぶどうの実
ぶどう棚には早くも実がなり始めました。
8月くらいにはきれいな紫色になっているかもしれません。

あじさいのはな
紫陽花も見頃になっています。
長雨も植物には恵みの雨。先だっての猛暑と少ない雨にしおれかけた植物達が少しだけホッとしているように見えます。
緑の匂いのする旧井上房一郎邸は雨の中のお散歩もなかなか趣がありますよ。
皆様のお越しをお待ちしております。

旧井上邸の「タケトンボ」

カエデの種
「タケトンボ」…といっても、本物の竹で作ったおもちゃじゃないんです。

この写真のピンク色のものなんだかわかりますか?
お花みたいですよね。実はこれ、カエデの種なんです。

先日ご来館いただいたお客様に教わったのですが、これが時期になるとタンポポの綿毛のように風に乗って飛んできて、そうすると子ども達は「タケトンボが飛んできた」と言って喜んだそうです。

小さな薄紅の羽が左右に開いたその真ん中がプクッとふくらんでいてその中に種が入っています。

こんな可愛らしい「タケトンボ」、飛んで来たら優しい気分になれそうですね。

5月~新緑と小さな花たち~

時候のあいさつに「若葉の候」「若葉萌える」などがありますが、5月の旧井上邸の庭園はまさにその言葉どおり、新緑に風も薫るような心地です。
今回はそんな旧井上邸庭園の初夏の息吹と、小さな花々をご紹介します。
タケノコ

まずはタケノコです!
井上邸にはりっぱな孟宗竹が生えており、毎年タケノコがニョキニョキたくさん生えてきます。
アセビ

白い花が鈴なりに咲いているのはアセビです。葉には毒があり、煎じると殺虫剤になります。漢字では「馬酔木」と書き、アセビの葉を馬が食べれば苦しむというところから由来しているそうです。
こんな可愛らしい花なのに毒があるなんて…。でもそれも自己防衛の手段なんですね。
ドウダンツツジ

こちらはドウダンツツジ。小さな釣鐘のような白い花が咲いています。5月中旬が見頃の予定です。
また、秋には葉が真っ赤に紅葉し、井上邸の秋の彩りのひとつになっています。
ヤマブキの芽

最後に、この葉はなんでしょう…?
正解は…
去年のヤマブキ

ヤマブキでした!旧井上邸の庭園の北側にあります。写真は去年の様子。
今年は全然葉が出なくて、心配していましたが、さすがヤマブキ、噴き出すように地面から伸びてきました。
5月中旬が見頃の予定です。
ヤマブキは万葉集の中の高市皇子が異母姉の十市皇女が亡くなった時に詠んだ歌や、「面影草」の別名などから、古代、山吹の咲く水辺では亡き人の面影に出会えるという民間信仰があったのではという説があります。
旧井上邸の庭園には、控えめで奥ゆかしい花々がひっそりと、時に力強く咲いています。
街中の小さなオアシス、旧井上邸の庭園散歩を、楽しんでみませんか?