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「商都高崎の秤と枡の繁盛記」
企画展概要
令和元年度企画展2「商都高崎の秤と枡の繁盛記」は、江戸時代以来、商都高崎の必需品といえる枡と秤の展覧会です。
江戸時代には、幕府が政策の基調となる経済機構と年貢収奪体制の確立のために秤と枡の統制を行い、東西に秤座と枡座を設け、全国に出張所を置いて経済的支配を行いました。
秤座は東の三十三カ国を江戸秤座の「守随(しゅずい)」に、西の三十三カ国を京秤座の「神(じん)」に代々分掌させました。高崎の秤座は、元禄12年(1699)に、四代目守随彦太郎正得の三男彦三郎が高崎田町に開座して名代筆頭となり、明治8年(1875)に明治政府によって度量衡取締条例が発布されるまで世襲されました。
一方、枡座も江戸時代に流通が活発化したことから、幕府が枡統制のための組織である「枡座」を江戸と京都に置きました。寛文9年(1669)全国の枡を統一するため、江戸の「樽屋」と京都の「福井」を枡座と定め、枡の製造、販売を管掌させました。安永年間(1771-81)には秤座に倣い、東西の国を分割し、江戸枡座の樽屋は高崎田町にも販売所を設置していました。
今回の企画展では、高崎の城下に「秤座」と「枡座」が置かれた商都の繁栄をうかがわせるとともに、厳しい統制の中で高崎の商人たちを支えた秤や枡の歴史を知る機会となりましたら幸いです。
企画展名
令和元年度第2回企画展「商都高崎の秤と枡の繁盛記」展
会期
令和元年11月1日(金曜日)~12月15日(日曜日)
休館日:月曜日及び11月4日(月曜日)文化の日の振替休日は開館し、11月5日(火曜日)休館
おもな展示品
秤と枡など約50点
入館料
無 料