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「桃の節句」
企画展概要
平成27年度企画展3「桃の節句」は、日本の伝統行事である桃の節句を楽しんでいただくために開催するものです。今回は「桃」をテーマに、当館所蔵の雛人形を展示するとともに、桃にまつわる伝説や行事の由来について紹介します。
古来、旧暦の3月3日は春を迎える節目の日と考えられ、桃の花の咲く頃であることから「桃の節句」と呼ばれています。今では女の子の成長や幸せを祈る華やかな雛祭りの風習が中心となっていますが、本来は春に始まる農作業に向けて精進潔斎(しょうじんけっさい)する重要な日であり、桃は邪気を祓う仙木と考えられていました。また、「節句」は「節供」と書いて季節の変わり目に神様に食べ物を供えることを意味し、3月の最初の巳の日に当ることから「上巳(じょうし)の節供」とも呼ばれていました。この日は、終日を神様と酒食をともにして過ごすために野や磯に出る「野遊び」や「潮干狩り」の行事が行なわれていました。
今回の展覧会では、桃の節句の意味を深めながら日本の伝統的な風習を楽しんでいただければと思います。
企画展名
「桃の節句」展
会期
平成28年2月27日(土曜日)~4月10日(日曜日)
休館日
月曜日・祝日の翌日 3月21日(月曜日)春分の日の振替休日は開館し、22日(火曜日)を休館
おもな展示品
当館収蔵のひな人形など約80点