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永福寺の梵鐘
高崎市にある指定文化財 市指定
永福寺の梵鐘
この梵鐘は、高崎領内上新田村(現前橋市上新田町)に住んでいた鋳物師(いもじ)儀右衛門他2名が、藩に対して永福寺の梵鐘を鋳造するのにあたって、苗字帯刀(みょうじたいとう)と梵鐘に菊御紋を使いたいという願書(伺書:うかがいしょ)を出して、許可されて造ったものです。
池の間(いけのま)に「干時、享保7壬寅歳(1722)11月吉祥日、鋳師上新田村、中林儀右衛門惟貞(花押)」の銘文が刻んであり、儀右衛門が提出した伺書も藩の公式記録(「高崎藩雑記」)に残されています。
市内の寺院にあった梵鐘の多くは、第二次大戦中の金属不足の際に供出されていますが、この梵鐘は郷土の鋳物師の鋳造によるものであり、郷土に残る貴重なものであるとして供出をまぬがれました。
高さ:1.06メートル、口径:64センチメートル
文化財情報
- 指定種別:高崎市指定重要文化財
- 名称:永福寺の梵鐘(えいふくじのぼんしょう)
- 指定年月日:昭和53年3月15日
- 所在地:高崎市寺尾町(永福寺) 地図(地図情報システムを新しいウインドウで表示)<外部リンク>