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「世界かんがい施設遺産登録記念『長野堰用水』」
企画展概要
平成29年度企画展1 世界かんがい施設遺産登録記念「長野堰用水」は、平成28年11月8日に長野堰用水が世界かんがい施設遺産に登録されたことを記念し、長野堰土地改良区及び長野堰を語りつぐ会のご協力をいただいて開催する展覧会です。
「世界かんがい施設遺産」は、国際かんがい排水委員会(International Commission on Irrigation and Drainage)が、かんがいの歴史・発展を明らかにし、理解を図り、かんがい施設の適切な保全に資するために、歴史的に価値が認められるかんがい施設を認定・登録する制度で、平成26年に創設されました。国内では、すでに27の施設が登録されており、群馬県内では平成26年の甘楽町雄川堰の登録に続いて長野堰が2例目となります。
長野堰は、平安時代に開削されたと伝えられ、高崎市の中心部を西から東へ流れる総延長25.7キロメートルの用水路です。高崎市本郷町で烏川から取水し、15箇所の水門で分水しながら下流の円筒分水堰でさらに4支線に分岐して、岩鼻町で再び烏川に合流しています。江戸時代には農業用水だけでなく、初代高崎城主井伊直政によって高崎城と城下にも張り巡らされ、生活用水や染色業などの産業にも利用されました。
今回の企画展は、高崎市が世界に誇る歴史的かんがい施設を有する「水のまち」であることを広くアピールし、これからも長野堰用水が守られ、地域づくりに活用されていくことを願うものです。
企画展名
平成29年度企画展1 世界かんがい施設遺産登録記念「長野堰用水」展
会期
平成29年5月12日(金曜日)~5月28日(日曜日)
休館日
月曜日
おもな展示品
長野堰用水の歴史パネル、江戸期・明治期の高崎市街地のジオラマなど約30点