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平成25年9月定例記者会見
日時:平成25年9月5日(木曜日)午前11時から
会場:市役所6階市民対話室
案件:2件
タワー美術館企画展「黄金期の浮世絵 歌麿とその時代展」の開催について
浮世絵は広く世界に愛され、今では日本を代表する美術として知られていますが、もともとは江戸庶民の大衆的な美術でした。江戸っ子が楽しむ芝居や遊里などの情報誌、文字が読めない人も楽しめるテレビやグラビア誌などに相当する当時のマスメディアであり、江戸の生活を今に伝える貴重な資料でもあります。
明和2年(1765年)に錦絵という多色刷り木版画が完成して以降、30年ほどの歳月を重ね、町人文化が栄える寛政期(1789年から1801年)になると、江戸の町は百万人を超える大都市に成長し、江戸っ子らの活発な消費文化の上に、浮世絵はめざましく発展しました。
そして天明・寛政期(1781年から1801年)はまさに浮世絵黄金期。美人画界では鳥居清長(1752年から1815年)が健康的な八頭身の美人を描き、天明期(1781年から1789年)をリードします。清長に続く喜多川歌麿(1753年?から1806年)は上半身をクローズアップした「美人大首絵」を確立して、女性の心情までをも描き出し、寛政期の覇者となりました。また同時期に活躍した旗本出身の鳥文斎栄之(1756年から1829年)は気品ある美人画を描き、その門人は歌麿風に独自の工夫を加えた美人画で歌麿に追随します。
役者絵界では、東州斎写楽(生没年不詳)が登場し、役者の一瞬の表情を劇的に捉え強烈にデフォルメした役者絵で世間を驚かせました。一方、写楽と競った歌川豊国(1769年から1825年)は役者の似顔絵を描き、「贔屓の役者は似ていて美しくあってほしい」と願う歌舞伎ファンの期待に応え、勝川春章を祖とするライバル勝川派を押さえ、歌川派を主流に導きました。
続く文化・文政期(1804年から1830年)は江戸文化の爛熟期で、浮世絵も最盛期を迎えます。美人画では渓斎英泉(1791年から1848年)が艶と意気を具えた凄艶な美人を描き、役者絵では歌川国貞(1786年から1864年)が豊国の画風を受け継ぎ発展させ、美人画と役者絵の人気と発展は幕末まで続きます。
本展では寛政から文化・文政期を中心に、喜多川歌麿とその弟子たちをはじめ、鳥居清長、鳥文斎栄之、渓斎英泉らの美人画と、写楽、勝川派、歌川派らの役者絵をご紹介します。黄金期の浮世絵から江戸のにぎわいをお楽しみ下さい。
会期
平成25年10月5日(土曜日)から平成25年11月24日(日曜日)までの44日間
主催・会場
高崎市タワー美術館
後援
国際浮世絵学会、高崎市教育委員会、朝日新聞前橋総局、産経新聞前橋支局、上毛新聞社、東京新聞前橋支局、毎日新聞前橋支局、読売新聞前橋支局、NHK前橋放送局、群馬テレビ、J:COM群馬、エフエム群馬、ラジオ高崎
開館時間
午前10時から午後6時まで
(金曜日のみ午前10時から午後8時まで)
(入館はいずれも閉館30分前まで)
休館日
毎週月曜日(祝日および群馬県民の日(10月28日)は開館し、翌日休館)
会期中の休館日は、10月7日・15日・21日・29日、11月5日・11日・18日
観覧料
一般 500円(400円)・大校生 300円(250円)
- ( )内は20名以上の団体割引料金。
- 身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の交付を受けた方、および付き添いの方1名、65歳以上の方、中学生以下は無料。
- 10月28日は群馬県民の日につき無料開放。
関連事業
1.講演会「歌麿とその時代 浮世絵は謎がいっぱい」(要申込み・無料)
- 講師:中右 瑛(国際浮世絵学会常任理事・本展監修者)
- 日程:11月9日(土曜日)午後2時から3時30分まで
2.学芸員による作品解説(申込み不要・要観覧料)
10月5日・20日、11月2日・17日 午後2時から
出品作品
浮世絵136点(錦絵115点、肉筆画 21点)
問い合わせ先
高崎市タワー美術館 電話:027-330-3773
高崎市総合防災訓練の開催について
高崎市総合防災訓練につきましては、災害対策基本法及び高崎市地域防災計画の定めるところにより、本市の災害発生時の応急対策、防災関係機関相互の協力及び住民の防災に関する意識の高揚と知識の向上を図る機会として隔年で実施しております。
今年は、合併後の地域特性などを考慮し、検討を重ねた結果、以下のとおり実施いたします。
なお、訓練の詳細は、決定次第、改めて報告させていただきます。
実施日
平成25年11月16日(土曜日)午前9時から正午まで(小雨決行 大雨又は災害発生時は中止)
実施場所
高崎市足門町 群馬支所地内
訓練内容
震災訓練
災害対策本部設置訓練、情報収集訓練、広報訓練、避難誘導訓練、一般・高層建物消化救出救助訓練、避難所設置運営・救護訓練、道路ライフライン復旧訓練、物資輸送訓練、ボランティア物資受入訓練 など
水防訓練
水防工法訓練 など
国民保護訓練
テロ対策訓練、トリアージュ訓練 など
その他
地震体験及び応急手当等各種ブースの設置
問い合わせ先
防災安全課 電話:027-321-1352