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木造阿弥陀如来立像
高崎市にある指定文化財 県指定
善念寺の木造阿弥陀如来立像
善念寺は法道山弘真院と号し、天文9年(1540)に和田信輝(信業とする史料もある)が開基、信輝の弟である正故和尚が開山したと伝わる浄土宗の寺院である。
善念寺の本尊である木造阿弥陀如来立像は、像高95.5センチ、衣文の形式などから鎌倉時代初期の作と推定される。本像について西田美英が宝暦5年(1755)に著した『高崎寿奈子』には、「本尊 阿弥陀如来 聖徳太子御作、丈三丈二尺」、「右常は秘仏、毎月十四日より十五日の申迄開帳、此本尊霊験あらた也。いにしへ火災有しに、地中の木に上り玉ひて其難を遁れ玉ふと云」と記されている。
平成9年に堂宇再建と併せて本像の解体修理が行われた際に、かつて修理を行っていたことを示す文書が像内から発見され、この文書から明暦元年(1655)12月、善念寺7世三誉上人の時代に修理が行われていたことが判明した。
本像は、昭和53年3月15日付けで高崎市指定重要文化財として指定されたていたが、平成23年3月24日付けで群馬県指定重要文化財として指定された。
文化財情報
- 指定種別:群馬県指定重要文化財
- 名称:木造阿弥陀如来立像(もくぞうあみだにょらいりゅうぞう)
- 指定年月日:平成23年3月24日
- 所在地:高崎市元紺屋町(善念寺)