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善光寺三尊像
高崎市にある指定文化財 市指定
善光寺三尊像
善光寺式阿弥陀(あみだ)三尊像は、阿弥陀三尊像の形式で、中尊(ちゅうそん)は阿弥陀如来(あみだにょらい)で高さ49.5センチメートル、脇侍(わきじ)が観音・勢至(せいし)の両菩薩(ぼさつ)です。これを特に善光寺式と称する場合は、素材が金銅製で三尊仏が一つの光背(こうはい)を負っている形式をさします。
善光寺三尊仏も阿弥陀信仰の流行の所産と考えられますが、浄土信仰の広がりの中で数多くの作品が製作されています。この像もその一つです。
銘文が無いので詳しい由来を知ることができませんが、造像年代は、衣紋(えもん)の形式等の特徴から、南北朝末期(14世紀)のものと推定されています。
九品寺(くほんじ)客殿(きゃくでん)に安置されていますが、南北朝末期の混乱した時代をしのぎ、どのような方々が守ってこられたのか、保存状態も良好で、立派な尊像です。
文化財情報
- 指定種別:高崎市指定重要文化財
- 名称:善光寺三尊像(ぜんこうじさんぞんぞう)
- 指定年月日:昭和48年2月16日
- 所在地:高崎市倉賀野町(九品寺) 地図(地図情報システム)<外部リンク>