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恩行寺阿弥陀三尊仏
高崎市にある指定文化財 市指定
恩行寺阿弥陀三尊仏
恩行寺は長根字宿にある天台宗の古刹で、寺内に鎌倉街道が通る。
この三尊仏は甘楽町庭谷の如来堂(慶恩寺)から明治9年に移されたもので、それ以前の由来は不明である。
善光寺三尊仏は信州善光寺の本尊を模したもので、一つの光背で阿弥陀如来を中に勢至、観音二菩薩を共有する形式で別称で一光三尊形式ともいう。
恩行寺三尊仏は蓮華座の上に直立し、銅に金鍍金(めっき)したものである。
中尊の高さは40.3センチメートルで上品下生(じょうほんげしょう)の来迎(らいごう)印を結んでいるが、左手先は後補である。眼の切れは尻上がりで、眉の弧線や頬はふくよかで優しい。胸部は量感に乏しい。脇立は宝冠を被い高さはともに31.8センチメートルで両手を重ねた梵筐(ぼんこう)印を結んでいる。三尊とも鎌倉時代の作である。
文化財情報
- 指定種別:高崎市指定重要文化財
- 名称:恩行寺阿弥陀三尊仏(おんぎょうじあみださんぞんぶつ)
- 指定年月日:昭和52年3月24日
- 所在地:高崎市吉井町長根 地図(地図情報システム)<外部リンク>