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観音塚だより(平成25年度)

ページID:0002379 更新日:2023年12月18日更新 印刷ページ表示

平成26年3月18日(水曜日)ぐんまちゃんご来館!

石室を前にポーズをとるぐんまちゃん展示を見学するぐんまちゃん
今年も大人気の「ぐんまちゃん」が、観音塚考古資料館にやってきました!石室から発見された、古墳時代の遺物を前に感慨深そうなぐんまちゃん。見学のあとは、資料館からすぐの観音塚古墳へと歩いて向かいました。真っ暗な石室のなかを懐中電灯で照らしながら、約60トンもある天井石を不思議そうに眺めていました。石室から出た時は、心なしかほっとしたようすでした。群馬にはたくさん古墳や遺跡があるので、見学して回るところがたくさんありますね。ぐんまちゃんも歴史のお勉強中のようです。みなさんも一緒にいかがですか?(K)

平成26年3月16日(日曜日)トレジャーハンターが群馬を救う!

トレジャーハンター(宝石)トレジャーハンター(スタンプラリー)
県内の歴史遺産を巡り宝箱を探し当てる「東国文化を巡るトレジャーハンター~古代王国の守護者」が、15日よりスタートしています。スマートフォンで「Tougoku」(とうごく)というアプリをダウンロードし、QRコードを読み取ると守護者の闇が解放され、遺跡の解説映像が流れます。宝箱は、県内7ヶ所に設置され、集めた数によって、大人気のぐんまちゃんグッズがもらえます。チラシをお持ちの方は、スタンプラリーでも参加できます。日曜日の今日は、ちびっこハンターたちが続々と宝箱をさがしにやってきました。コンプリートめざして、群馬の勇者をめざそう!3月30日まで。(K)

平成26年2月8日(土曜日)大雪の日の円筒はにわづくり

円筒はにわの事前説明のようす はにわづくりのようす
円筒はにわの製作過程
早朝から降り続いた雪が積もり、スタッフ一同、心配しておりましたが、ご予約の皆さんは元気にご来館くださいました。

まずは、資料館に展示された市内出土の「円筒はにわ」が、どのようなものかをご説明し、はにわに描かれた素朴な絵や模様をじっくり観察し、製作の参考にしていただきました。また、皆さんに「貫頭衣(かんとうい)」という古代の衣服を着ていただき、はにわ作りの職人になった気分で作業を進めました。まずは、粘土を棒状に伸ばして、下から積み上げ、指でなでつけるようにして伸ばしていきます。今回は500グラムの粘土で4~5段、15センチほどの円筒はにわになりました。かたちが整ったところで突帯(とったい)と穴をあけ、オリジナルの模様をつけます。おなじ円筒はにわですが、かたちや模様に個性がでますし、何より、古墳時代の人々が、どのようにはにわ作りをしていたかを、ご家族で楽しく話しながら製作できたようです。大雪の思い出とともに、埴輪づくりの楽しい体験となりました。(K)

製作した円筒はにわ円筒はにわと参加者の集合写真

平成25年11月23日(土曜日・祝日)古代のアクセサリーづくり第3弾!ガラスのまが玉づくり

参加者の皆さん石膏型に入ったガラスのまが玉
企画展の期間中、古代のアクセサリーづくりとして、「石のまが玉」「金工ペンダントトップ&耳飾り」を製作してきましたが、いよいよ最後の「ガラスのまが玉」づくりに挑戦です。毎回人気の講座ですが、今回もたくさんの皆様にご参加いただき、アクセサリーに興味を持たれる方の多さに、からだを飾る本能というのは、今も昔も変わらないものだとつくづく思うのでした。また、女性ばかりでなく、ガラスという素材への興味から参加されるご家族連れも多く、古代にはどのような手法でガラスのまが玉を作ったのか、興味津々のご様子でした。

今回は、粘土でまが玉をつくり、そこへ石膏を流し込み、石膏型を作ります。その型にガラス粉を入れ、焼き上げます。ガラスの粉は、色とりどりのものを用意しており、石膏型に詰めるのですが、仕上がりの色がどのようになるかは、焼いてからのお楽しみです。写真は、焼きあがったところです。最後に、この石膏型を割って、まが玉を取り出します。展示室に陳列している、遺跡から出土したガラスのまが玉と見比べてみるのが、体験製作の楽しいところです。(K)

平成25年11月16日(土曜日)唐澤至朗先生による講演会

講演会のようす(唐澤先生)
『玉・珠・魂-飾りと護り-(たま・たま・たま-かざりとまもり-)』という演題で、唐澤至朗先生にご講演いただきました。

玉といっても、出土品にはたくさんの種類の玉類があります。まが玉・臼玉・管玉・切子玉、などなど。古代のアクセサリーには、身体を装飾することはもちろん、「魂をつなぎとめる」といったまじない的要素が強く込められています。

現代の私たちも、肌身離さず「天然石パワーストーン」などを身につけたりしますが、「自然の力を身にまといたい」という欲求なのでしょうね。

唐澤先生は、日本文化における「タマ」の出現から、埴輪に表現された「タマ」、また、『古事記』に記された「タマ」などについて、時にはユーモアを交えながらお話ししてくださいました。なにげなく身につける現代の装身具も、古代文化に必ずルーツがあります。どのように使ったか?使用の目的は?そんなことを考えると、古代の人々を身近に感じて、楽しくなるような講演会でした。(K)

平成25年11月2日(土曜日)・3日(日曜日)金工ワークショップで古代のアクセサリーづくりに挑む!

考古資料館にはめずらしく、おしゃれな女性のお客様が多い今年度の特別展は、古代のアクセサリーがテーマです。

今回のワークショップは、剣崎長瀞西遺跡から出土された「金製垂飾付耳飾」をモチーフに、古代の金工技術を学ぼうと、彫刻家の平出豊先生をお迎えしました。

平出豊先生使用した道具
まずは、正方形の真鍮板にコンパスなどを使い、ハートのようなかたちを描きます。次に金属用のはさみで、原型を切り出し、ひたすら金やすりをかけます。そして、凸凹の道具を使って金づちで打ち込み、真鍮板に丸い模様をつけます。コンパスや金やすり、金づちなどの道具も久しぶりに持たれた皆さんでしたが、次第にコツをつかみ、黙々と作業に取り組んでいました。それでも、長時間、根気のいる作業でしたので、連日参加された参加者の方は、「歯を食いしばりすぎて筋肉痛です!」と、おっしゃっていました。満足のゆく丸みをたたき出し、ぴかぴかに磨き上げてできあがりです。

真鍮に模様をつける参加者ドリルで穴であける
古代人がアクセサリー作りに費やした労力と時間について思いを馳せながら作業していると、いつも過ごしている時間の流れとはまったく違うように感じられました。

参加者の作品1参加者の作品2
こんなに素敵な作品が仕上がりました!同じモチーフなのに、少しづつ個性がでて先生もびっくりされていました。

展示された小さな小さなアクセサリー。ガラスの穴はどうやって作ったのか?金の鎖はどうやってつなげたのか?ひとつひとつの細やかな作業を実際にするつもりで、いま一度見直してみると、私たちは古代の人々ほど、手も頭も使っていないなぁ、と思ってしまうのでした。(K)

平成25年10月20日(日曜日)八幡文化まつりと石のまが玉づくり

文化まつり石のまが玉づくり
あいにくの雨でしたが、第2回目となる「観音塚八幡文化まつり」が、にぎやかに開催されました。朝から豚汁の良い匂いが立ちこめ、おもちなどが振舞われました。資料館では、地域の方々が準備してくださったスタンプラリーを設置し、子どもたちには、身近にある古墳文化を改めて知ってもらう機会となっています。また、資料館では、石のまが玉づくりも行われ、顔なじみの元気な小学生たち、三世代で制作に励んでくださったご家族など、こちらも多くの方々に楽しんでいただきました。企画展では、さまざまな形や素材で作られたまが玉も展示しています。ぜひ、ご観覧ください。最後に、来年こそは晴れるといいですね!(K)

平成25年10月12日(土曜日)企画展初日と神話の舞

資料館外観企画展示室
いよいよ秋の特別展「飾るからだ-古代装身具の力」が開会しました。オープニングでは、月妃女神楽(つきひめかぐら)さん、ゲスト出演の壱太郎さんによるパフォーマンスが、国指定史跡観音塚古墳で行われるということで、たいへん多くの方々に足をお運びいただきました。今企画展は、古代のアクセサリーを展示するものですが、実際に装身具を肌に身につけ、音楽や踊りを楽しんだであろう古代神話の世界を感じていただくことができました。

月妃女神楽による創作古代舞踊壱太郎さんによる和太鼓演奏
物語の内容は、有名な「天の岩戸神話」をモチーフに、古墳の石室を「天の岩戸」に見立てて創作されました。壱太郎さんによる、迫力のある和太鼓演奏に乗せ、月妃女神楽さんが、アマテラス・ウズメノミコト・ヒミコと、次々に変化し、時空を超えて、古代神話の世界へ誘います。石室の周りに胡坐座になった観客の皆様が、さしずめ物語の八百万の神々のように見えたのは、私だけではなかったはずです。当日は、台風一過の強烈な太陽が照りつけ、さらには、強風。茫茫とした風の音、和太鼓の響き、古墳という場所の力を借りて、タイムスリップした一日でした。(K)

鑑賞者の皆さん

平成25年8月27日(火曜日)八幡学童クラブで石のまが玉づくり

水やすりをかける子どもたち仕上がった石のまが玉をもつ子どもたち
夏休みもおわりに近づいた27日、資料館よりほど近い八幡学童クラブへ行ってきました。毎年この時期になると呼んでいただくのですが、今年も1年生から6年生までの子どもたち約90名と、汗をかきかき、石のまが玉づくりに励みました。数年前は、まが玉づくりがはじめてだった子どもも、毎年作っているので、学年が上がるごとにすっかりベテランさんです。慣れない低学年のお手伝いをする姿を見て、ほほえましい気持ちになりました。

写真左は、水やすりで石を磨き上げているところです。真夏のまが玉づくりは、冷たい水に手を入れているのが楽しい!写真右は、仲良し3人組で合体する石のペンダントを作ってくれました。真っ黒に日焼けしたみなさんの笑顔がまぶしく、スタッフにとっても夏の楽しい行事のひとつです。これからも、夏の思い出とともに、まが玉が増えていくといいですね。(K)

平成25年5月・6月 小・中学生で賑わっています

社会科見学のようす資料館見学のようす
5月、6月の当館は、小学6年生の社会科見学と小学3年生の「まち探検」、中学生の職場体験「やるベンチャー」で賑わいます。一度に100人以上の子ども達を資料館や石室見学に案内し、興味を持ってもらうためにイラストパネルや大型の航空写真を使ったりと色々工夫します。

大人になって古墳に興味を持ち、ご自分で本を買い研究されている皆さんから、「被葬者は誰ですか?判る手がかりになるものは?」と質問される機会が多くあります。一方、小学校3年生の「質問コーナー」でも「誰が埋まっていたのですか?」と質問され、職員一同どきっとしてしまいます。

小さな子ども達から研究を深化させたいと思っている大人まで、古墳時代に関心を持ってもらうための資料館のあり方について改めて考えさせられ、身のひきしまる時期でもあります。

中学生の職場体験では、小学生の社会科見学の世話や体験学習の材料づくり、害虫トラップの写真撮影、草むしりなど、重要文化財を沢山管理する当館の「裏方」の大変さを知っていただきました。(M)

平成25年5月・6月 出前講座に行ってきました

東小学校のミニハニワづくり豊岡小学校の石の勾玉づくり
今年は、古代のものづくりにチャレンジする出前講座が人気です。春の社会科見学で古墳を見学し、さらに古代の学習を深めてもらおうと、当館スタッフが学校に材料を持ち込み、制作のお手伝いをさせていただきます。粘土をこねて作るミニ埴輪や、紙やすりを使って磨く石の勾玉づくりなど、2時間の授業になります。子どもたちは、道具も乏しい時代のモノづくりに興味津々で、事前にインターネットや本で調べて、授業に臨んでくれました。モノづくりの経験は、成長しても記憶に残っていると信じています。埴輪も勾玉も、大切にして欲しいな。(K)

平成25年5月5日(日曜日・祝日)「歴史ウォーク~親子で歩こう!八幡台地」

館内での説明のようす観音塚古墳石室前のようす
八幡八幡宮所蔵の算額富士屋の小倉アイス
今年の歴史ウォークは、八幡台地に点在する古代遺跡群を散策する約6キロのコースです。晴天に恵まれ、絶好のウォーキング日和となりました。参加者には、「ウォーキングが好きだから」という方から、「引越ししてきたばかりで、この地域を知るためのきっかけづくり」というご家族、「歴史散策が好きで、全国各地にでかけたけれど、地元の歴史はあまり知らないので」とおっしゃった方など、参加理由はさまざまでした。

コースは、1400年前に築造された観音塚古墳からスタートし、金製の耳飾りで有名な剣崎長瀞西遺跡や、八幡霊園内の若田原遺跡群など、12遺跡を散策しました。遺跡のある場所に立ってみると、どこからも上毛の山々が美しく見える高台になっており、雄大な景色とともに、この地に住んだ古代の人々に思いを馳せずにはいられませんでした。途中、八幡八幡宮では、普段は公開されていない中曽根慎吾(1824-1906・現榛名町の和算家)の算額を間近で見せていただきました。また、高崎市民の昔なつかしい味、中央銀座通りにあった「冨士屋の小倉アイス」が、火照ったからだを冷やしてくれました。

ケガもなく、意欲的な参加者の方々にも恵まれ「たくさんの発見があった」「また開催してほしい」とうれしい言葉をかけていただきました。またのご参加をお待ちしております。(K)

平成25年4月4日(金曜日)古墳の桜が満開です!

観音塚古墳の桜1観音塚古墳の桜2
観音塚古墳の桜が満開となりました!青空に映える春の色が、とてもはなやかです。石室入り口に舞い落ちた花びらが、ピンク色の絨毯となって、いにしえの豪族の墓へと誘います。観音塚古墳のもっとも特別な季節です。ぜひお出かけください。(K)