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観音塚だより(平成23年度)

ページID:0002377 更新日:2023年12月18日更新 印刷ページ表示

平成24年2月11日(土曜日)「古代織りでミニタペストリーづくり」

古代織り1古代織り2
弥生時代に入ると織機を使った生地づくりが始まります。これを原始機(げんしばた)と呼んでおり、タテ(経)糸の上糸と下糸の間にヨコ(緯)糸を通して交差を繰り返しながら、布を織り上げるものです。

今回は、当館スタッフ手作りのミニチュア機織機を使って、タペストリーを織ってみました。上糸と下糸のあいだに通した横糸をトウジョ(刀杼)がわりの定規でトントンと糸を手前に打ち込むと、がぜん機織気分が盛り上がってきます。糸の張り具合が難しい作業ですが、皆さん、きれいに仕上げることができました。タペストリーらしく、用意された色とりどりの折り紙を使い、ひな人形を添えました。これでひな祭りを迎える準備は万全ですね!(K)

平成24年1月14日(土曜日)「素朴な風合いのコースターづくり」

アンギンあみ1アンギンあみ2
あけましておめでとうございます。本年も楽しい体験学習でご一緒できればと思います。

さて、今月の体験学習では、縄文時代の遺跡からみつかる「アンギン編み」でコースターを作りました。「アンギン」とは、炭俵やムシロのように1本のよこ糸に、2本のたて糸を絡ませ布状に編むものです。たて糸には、石のおもりをセットしておきます。

網目がきちんと合うように、1列目と2列目はみんなで確認しながら編んでゆきます。はじめは手の動きが難しく思えますが、手馴れてくると両手でパッパと編めるようになります。糸の色を変えると風合いが変わり素朴な美しさが楽しめます。

座りながらの体験学習でしたので、みなさん最後には仲良くなり、和気あいあいと出来栄えを讃えあいました。来月は古代織といって、織り機を使った織物を体験しますので、参加お待ちしています。(K)

平成23年12月10日(土曜日)「古代の音色が楽しめます!土鈴づくり」

土鈴づくり1土鈴づくり2
土鈴づくり3
土鈴づくり4土鈴づくり5土鈴づくり6
鈴は古代でも同じ形をしていますが、皆さん、鈴の中に入れる中玉をどのように入れて作られるかご存知でしょうか?鈴の細い割れ目から玉を入れ込むことはできませんよね?その作り方を実際に体験してみると、古代人がいかに知恵者であったかを知り、頭が下がる思いです。

じつは、粘土をこねて形をつくる時点で、枯れ葉などに包んだ玉を仕込んでおきます。すると、鈴を焼く際に、中の枯れ葉が燃えて、鈴の切れ目から灰が落ちるというわけです。今回の古代にチャレンジ!では、ティッシュで包んで焼き上げました。はじめは手間取っていた粘土の形作りも、皆さんのアイディアに驚くばかり!素敵な作品が仕上がりました。乾いたいい音色がお楽しみいただけます。(K)

平成23年11月12日(土曜日)「輝ける大刀展」レポート3新潟大学教授、橋本博文先生講演会

橋本先生講演会の様子1橋本先生講演会の様子2
新潟大学人文学部教授として教鞭をとられている橋本博文氏による講演会が行われました。テーマは『飾り大刀の所有者を考えるー象嵌装飾付き大刀を中心にー』ということで、先生の研究されてきた象嵌(ぞうがん=地金に溝を掘り、銀などを流し込む技法)の事例を中心に説明して頂きました。龍や鳳凰などのモチーフが、社会的な階級を示しているのではないかという研究や、発掘事例からわかる、飾り大刀のモチーフの変遷など、たいへん興味深いお話でした。また、展示資料の特徴などを実際に見学しながら解説して下さり、熱心な参加者の皆様の質問に丁寧に答えて下さいました。(K)

平成23年10月22日(土曜日)「輝ける大刀展」レポート2藤田東悟先生のオカリナコンサートの夕べ

オカリナコンサート
企画展初日には、藤田東悟先生と、その生徒さんで結成されたアンジェリーナ・デッラ・オカリーナの皆さんによる、オカリナコンサートが開かれました。小学生とは思えない堂々とした音色に、お集まりいただいた観客の皆様よりあたたかい拍手が送られました。藤田先生の演奏は、歌謡曲から「アヴェ・マリア」まで、自由自在に吹きこなされていました。今回の演奏会で、はじめて資料館に足を運んでいただいたご近所の方も多く、改めて地域の観音塚古墳や資料館の意義を考えさせられました。

古墳時代の甲、短甲の着用の様子1古墳時代の甲、短甲の着用の様子2
企画展で展示した飾り大刀は、どれも大きく華麗な装飾をほどこした刀ですが、皆様に古代の王の気分を味わって頂けるよう、模造品を製作しました。模造刀は、藤ノ木古墳より出土した大刀の実測図を元に再現しています。その実寸大の刀の大きさに圧倒されることでしょう。また、古墳時代の甲、短甲(たんこう)も着用できるよう用意しました。資料館入り口に設置してありますので、ぜひ、威厳ある王の姿を想像しながら写真撮影をしてみて下さい。写真の皆さんもかっこいいですね!(K)

平成23年10月22日(土曜日)「輝ける大刀展」レポート1

見学中の様子
第23回企画展は連日沢山のお客様で賑わっています。今回は、古墳時代の大刀をテーマに、5~7世紀の王族の威信をかけた美術工芸の数々が揃い、当時の王族が金や銀の大刀に囲まれていた時代に誘われます。

展示室に足を踏み入れると、王族たちの、国や自分の治める地域を良くしようと思う「国づくりの熱意」、権力者から一流の仕事をすることを見込まれた、金工技術者たちの「職人としての熱意」、王族を慕い、農地を耕し、家族と仲良く暮らそうとする「住民たちの熱意」が訪れた人を包み込みます。

1400年前の職人たちが力を出し切った「獅子」「鳳凰」「龍」などの縁起が良いとされた生き物をあしらった様々な柄頭、特殊な細工を施した1メートルを超える大刀の実物が、21世紀の私たちにパワーを与えてくれます。

このごろ色々大変なことが有り過ぎて、「がんばろうニッポン」と自分たちを鼓舞させる私たちの毎日。1400年前の古墳時代を力強く生きた人々の息づかいを感じ、リフレッシュしてはいかがでしょうか。企画展は12月11日までです。(M)

平成23年10月8日(土曜日)当館から芸術家が誕生するかもしれません

いよい始まる企画展の準備で盛り上がっているスタッフたちですが、皆さんとの体験学習は、毎回わいわいがやがや、ほっとするひとときです。今月の「古代にチャレンジ!」では、縄文時代の耳飾りを作りました。

縄文時代というと、想像もできない昔のことのようですが、古代の人々もいろいろなアクセサリーを身につけていました。縄文時代の耳飾りは、ピアスのように、耳たぶに穴をあけ、だんだん大きく広げでゆくので、成長するとともに、参加者の皆さんが作ってくれたような、巨大な耳飾りとなります。粘土で作るので、形も模様も自由自在に作ることができます。

ヘラやつまようじ、刷毛など、身近な道具で、工夫しながら形を作ります。古代人に負けないように、デザインも大胆かつ繊細(!?)です。参加してくれた姉妹は、とっても集中してオリジナリティあふれる作品を作ってくれました。

大人になっても、小さいころに資料館で作った作品のことを覚えていてくれたら嬉しいな。(K)

みみかざり作成1みみかざり作成2
完成みみかざり1完成みみかざり2

平成23年8月21日(日曜日)観音塚古墳石室内の都市伝説!?

資料館から徒歩2分の場所にある観音塚古墳。6世紀後半の前方後円墳で、巨大な天井石を見学するために全国から来訪があります。

同時に、地域の子供たちの遊び場にもなっておりますが、その子供たちから、こんな噂を耳にしました。なんと、「石室に龍がいる!」というのです。近所の小学校では、まことしやかに囁かれているようで、「龍はどこにいけば会えるの?」「たたりはあるの?」「古墳の都市伝説、知らないの?」と、逆に驚かれてしまいました。どうやら、その噂が広まり、夏休み中の子供たちの探検心がくすぐられているようです。ある時は、勇敢な男の子が、お父さんと肝試しもしたのだと、自慢気に話をしてくれました。

さて、その龍ですが・・・。

暗闇の石室にライトを照らして進んで行くと・・・ぜひ、その目で確かめに来て下さいね。(K)

平成23年8月13日(土曜日)早いもの勝ち!いつも人気のガラスのまが玉づくり

毎月開催している体験学習のなかでも、一番人気のガラスのまが玉づくり。電話予約の受付け日は朝から電話が鳴り止みません。お断りしてしまった皆さん、申し訳ありません。9月から12月までの体験学習のご案内も掲載しましたので、ぜひチェックしてみて下さい。

ガラスのまが玉は、石こう型から制作する本格的なもので、焼き上がりを想像しながら作るので、大人の方でも楽しめますよ。

また、今回は夏休み中でしたので、石こうを乾かしている時間を利用して、小さなマーブルまが玉を作って頂きました。こちらも、皆さん工夫を凝らした作品ができました。ぜひ来年度の体験学習に取り入れたいと企画中です。お楽しみに!(K)

マーブルまが玉1マーブルまが玉2

平成23年7月9日(土曜日)真夏の観音塚で、ツヤツヤになるまで磨いたぞ!

毎日、暑い日が続きますが、資料館では7月の体験学習「石のまが玉づくり」が開催されました。石をたくさん削って粉を振り落とせるよう、この日のために資料館の地下工事を進め、広くなった屋外での初作業となりました。

石のまが玉づくりは、柔らかい滑石を紙やすりでひたすらに削るという単純作業ですが、何度も挑戦して下さる常連さんもいるほど、ハマっちゃう講座です。単純なだけに思い通りのかたちに仕上げるのに苦労します。粗いヤスリから、中間の目のヤスリ、最後に水ヤスリでピカピカに磨き上げます。この季節に「石のまが玉づくり」を開催するのは、水に手を入れての作業が、冷たくて気持ちいいから!今回は、夏休みの行事にピッタリと、市内公民館のボランティアの先生方も講習を受けて下さいました。

磨けば磨くほど、乳白色の美しさが増す石のまが玉は、古代人のお守りです。みなさんも懸命に磨けばきっと効力を発揮してくれますよ。9月にもう一度開催します。ぜひご参加&リベンジお待ちしております。(K)

石のまがたまつくり1
さぁ、みんなで磨くぞ!

石のまがたまつくり2
水やすりでピカピカにしなくっちゃ!

石のまがたまつくり3
きれいな仕上がり!

石のまがたまつくり4
こんなデザインも素敵ですね!

平成23年6月11日(土曜日)愛の結晶!?踊るファミリーハニワとゆかいな仲間たち

毎月第2土曜日に開催している体験学習ですが、6月の「古代にチャレンジ!」では、粘土をこねて、小さなハニワを作りました。たくさんの方々にご参加頂き、目を見張るようなユニークな作品がたくさんできました。

作り方は簡単!古代のやり方と同じで、粘土を同じ長さの棒状にし、積み上げながら水で伸ばすという、陶芸経験者ならご存知の、「輪積み」式です。粘土をこねては潰すを繰り返しながらも、次第にコツをつかんだ参加者の皆さん、ふくらむイメージを次々と形にしてゆきます。

なかでも超大作は、小さな赤ちゃんをおんぶしながら参加されたご夫婦。「踊るはにわ」を作り始めた旦那様。今度は、それを見ていた奥様がリボンをつけた女の子の「踊るはにわ」が完成。まだまだ終わらないご夫婦が、最後に貼り付けたのは「アイト」と書かれたお子様のネームプレート。結婚式以来(!?)の「愛の共同作業」に、スタッフ一同、感動してしまいました!

他にも、素晴らしい作品がありますので、少しご紹介します。

古代の人々も、こんな風にそれぞれの出来栄えを楽しんでいたことでしょうね。(K)

ミニはにわつくり1
お父さんといっしょ!

ミニはにわつくり2
円筒はにわを丁寧に制作中!

ミニはにわつくり3
刷け目もきれいにつきました。

ミニはにわつくり4
盾持ち人を予習してきて作ってくれました。

ミニはにわつくり5
お母さんが夢中で作りました。

ミニはにわつくり6
これが「愛の共同作業」完成作品です!

平成23年5月17日(土曜日)ガラスの勾玉づくりを体験して

ガラスのまがたま作り焼成
紀元前3000年頃のエジプトの装飾品、日本の古墳から出土した勾玉の美しさは、あらためて古代人たちが自分を飾り立てることを知っていたのだなあと、当時の権力者の華やかな生活をのぞいてみたくなります。子どもの頃から魅了されてきた色ガラスの小物が自分の手で作れるというので感激しました。粘土をこねているときは何を作ろうと色々考えたのですが、簡単なものになってしまいました。それでも自分で作った色ガラスを日にかざしてみると深い青に引き込まれそうになります。厚紙の箱作り、石膏をきれいに削り取るところなどむずかしいところもあったので、焼きあがったものを手にしたときはとてもうれしくなりました。今度はもっと色をまぜて違う形のものを焼きたいと思いました。(M)

平成23年5月11日(水曜日)たのしい遠足の季節です

古墳見学資料館見学
資料館にとっては、一番にぎやかな遠足の季節がやってきました。5月11日には、北小学校6年生たちが資料館と観音塚古墳の見学に来てくれました。社会科の授業では、ちょうど古墳時代を勉強しているということで、みんな興味津々で質問攻めに合いました。

観音塚古墳の石室は、天井石が約55トン以上もある巨石です。石室の長さや横幅を、自分の両手の長さで計測し、「こんな大きな石をどこから、どうやって運んで来たのだろう?」「じゃぁ、君たちだったらどうやって運ぶ?」・・・その大きさを体感し、古代人に負けないよう一生懸命考えてくれました。あいにくの雨で墳丘には登れせんでしたが、学校の屋上ほどもある見晴らしのよい古墳の頂上に立つと、王様の気分を味わえるかもしれません。また、遊びに来てね!(K)

平成23年4月15日(金曜日)観音塚古墳の桜が満開になりました

観音塚古墳の桜
観音塚古墳のある八幡台地は、豊かな自然のなか、四季折々の景色が楽しめますが、中でも人気があるのが春です。ピンク色の桜が古墳のかたちを見事に彩り、いつもに増して華やかです。これから、市内の小学生たちが遠足にたくさんやって来ますが、この頃は桜吹雪が見事です。資料館からも歩いて数分の平塚古墳や、八幡神社、八幡霊園の桜も満開となっています。ぜひ、お越しください。(K)