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学芸員のつぶやき(2023年度)

ページID:0002311 更新日:2024年4月1日更新 印刷ページ表示

企画展「生誕140年 竹久夢二のすべて」ギャラリートーク最終回 2024年1月13日

竹久夢二学会ご一行さまが来館された後は午後2時から3時までギャラリートーク最終回。計41名様にご参加いただきました!

ギャラリートークの様子1ギャラリートークの様子2
夢二初の作品集『夢二画集 春の巻』は25歳、それから24年間余りで夢二は「竹久夢二」になりました(左)
スケッチ魔だった夢二。浅草の素描は、絵にしようという気持ちが全くないようなのに、ひきつけられます。午前中来館された夢二郷土美術館の小嶋館長代理も同じご意見だったので、心強く感じられました(右)

ギャラリートークの様子3ギャラリートークの様子4
今回はこれまで来館されたお客様の声もご紹介。《長崎十二景 青い酒》(左)「テーブルクロスが秋の落ち葉なのに、着物の柄が春のタンポポで素敵」よくご覧いただいていますね!夢二最後の著書『春のおくりもの』に見入る皆さん(右)。夢二の「皆さんへの最後の贈り物です」というコメントが残され、しみじみしますね。

ギャラリートークの様子5ギャラリートークの様子6
《娘》「影の色が緑?なのが不思議なのに自然に見える。山田かまちさんに同じような色使いがあった」というご意見。(左)抒情(情を述べる、情を汲む)を大事にした夢二の心模様では?見る人それぞれが感情移入したくなる表情です。《民謡曲 不壊の白珠》(右)伊勢崎からのお客様「伊勢崎銘仙らしからぬ地味な柄」夢二は渋好みで銘仙もシックな感じにしては?といったそうです。お客様「女性が顔を覆うポーズが珍しいけれど、着物の柄を強調したかったのでは?」地元愛にあふれるコメントです。

最後に昨日来館されたお客様が「夢二は下手だなあ」と満面の笑みで朗らかにおっしゃったというエピソードをご紹介。「ある絵のうまさには誰でも達しられる。だがもう一歩先のもの、或は色の線の言葉のうちのものはその人でなくてはならぬ。そこにある芸術の存在価値があり、その人にとって生きてゆく理由がある」(日記、1928年10月11日)という夢二の言葉を紹介しつつ、本当に夢二を愛していらっしゃればこその「下手だなあ」だと感じます。上手に描こうとする絵ではない。それが美術学校にも画塾にも先生にもつかなかった夢二の自由。他の画家と同じく古い日本の絵も、最新の西欧の美術も吸収しながら「色の線の言葉のうちのものはその人でなくてはならぬ」と夢二にしか描けない情、引けない線、言葉の先の何か、を伝えてくれた。だから私たちは今も夢二に憧れるし、自分自身のように愛せるのではないかと思います。と締めくくりました。これにて「生誕140年 竹久夢二のすべて」の関連事業はすべて終了。外にはなごり雪がちらちらと…。

企画展「生誕140年 竹久夢二のすべて」に岡山県の夢二郷土美術館主催「竹久夢二学会」ご一行さまご来館!2024年1月13日

会期あと2日間となった企画展「生誕140年 竹久夢二のすべて」に、岡山県の夢二郷土美術館が主催する「竹久夢二学会」ご一行さまがご来館くださいました!

夢二学会のバス1夢二学会のバス2
おや、素敵な夢二ラッピングバスが美術館前に到着。岡山県の夢二郷土美術館、小嶋光信館長、小嶋由美さま、小嶋ひろみ館長代理を先頭に、東京都文京区の竹久夢二美術館の石川桂子学芸員、群馬県立近代美術館の岡部昌幸特別館長など、名だたる夢二研究者が続々とご入館。10時30分から12時まで、ゆっくりと館内をご覧いただきました。

夢二学会の皆様1夢二学会の皆様2
左から小嶋由美さま、小嶋館長、当館の塚越館長、太田榛名支所長。最後は皆さんで記念撮影!小嶋ひろみ館長代理(向かって一番右)に、お客様のご質問で不明だった夢二のS字に似たサインについてお聞きしました。「郷土美術館所蔵の《一力》に描かれた大石内蔵助の羽織の紋が巴で、サインもこのS字。もしかしたら巴紋に因んだかも。夢二の「夢」の崩し字にも似ているように思っています」勉強になりました。その後ご一行は竹久夢二伊香保記念館へ。またのご来館をお待ちしております。

企画展「生誕140年 竹久夢二のすべて」 新年おめでとうございます! グッズ作品マップのご案内 2024年1月5日

あけましておめでとうございます。2024年は夢二の生誕140年、没後90年のメモリアルイヤー!新年のお買い物に、夢二のポチ袋はいかがですか?

竹久夢二展の商品1竹久夢二「光ちゃん」挿絵
右の絵柄は、1階受付前のケース展示『光ちゃん』の挿絵です。
竹久夢二展メインサイン竹久夢二「千代紙 藤の花」
ちなみにメインサインは、背景の《千代紙 藤の花》(2階ブリッジ)に、
竹久夢二「長崎十二景 青い酒」竹久夢二「長崎十二景 眼鏡橋」
《長崎十二景 青い酒》、《長崎十二景 眼鏡橋》(2階第2展示室)を組み合わせたデザインです。
時々、グッズの作品はどこに展示されていますか?というご質問があります。そこでグッズ作品マップを作成しました!
竹久夢二展グッズ作品マップ [PDFファイル/865KB]
お買い物とご鑑賞のお供にぜひご利用ください。
竹久夢二展の商品2竹久夢二展の商品3
《春娘図》(2階第3展示室)、《人形(つばめの来る頃)》(1階)、《初春》(2階第3展示室)、
竹久夢二展の商品4竹久夢二展の商品5
《二人舞妓》(3階第4展示室)、「童謡小曲 第十五集」原画(3階第5展示室)、    
竹久夢二展の商品6竹久夢二展の商品7
《セノオ楽譜 雪の扉》、《セノオ楽譜 野薔薇》(2階第3展示室)、『草の実』(2階第2展示室)などなど…。担当学芸員の個人的おすすめは、展示はありませんが、港屋絵草紙店風呂敷(右)。夢二オリジナルデザインですよ!

企画展「生誕140年 竹久夢二のすべて」学芸員による講演会「榛名への夢」 12月24日

ギャラリートーク第2回に続き、12月24日(日曜日)午前11時から正午まで、学芸員による講演会「榛名への夢」を開催し、37名様にご聴講いただきました!

学芸員による講演会の様子1学芸員による講演会の様子2
まず夢二の宣言文「榛名山美術研究所建設につき」から「各々が最単位の自己の生活から建ててゆかねばならない」「地理的に手近な材料から生活に即した仕事から始めよう」「教師はあくまで自然」などの言葉を紹介。

学芸員による講演会の様子3学芸員による講演会の様子4
スライドで夢二が榛名と出会い「榛名山美術研究所」を構想する経緯を辿り、ちょうど100年前、同時代の人々が「生活改善」や「郷土改良」を目指すさなか、榛名に理想の「郷土」を夢み、「一人の人間がはじめる、隣の人も考える」と、あくまで自由で自立した一個人で研究所(学校)を始めようとした姿勢を追想しました。100年後の現在、私たちも夢二のように「はじめる」「考える」隣人になれるでしょうか?

企画展「生誕140年 竹久夢二のすべて」ギャラリートーク第2回 2023年12月23日

企画展「生誕140年 竹久夢二のすべて」ギャラリートーク第2回を12月23日(土曜日)午後2時から3時まで開催し、計26名様にご参加いただきました!

ギャラリートークの様子1ギャラリートークの様子2
「夢二の初作品集は原画を貼って彫り、すった木版画集なので原画は残っていません。少ない色数の素描も、色版に限りがある製版を考えた経験からかもしれません」など、今回は少し印刷技術と夢二の関係にも触れました。

ギャラリートークの様子3ギャラリートークの様子4
鉛筆のような細い線から筆のタッチへの変化も、繊細な彫りによる木版画が写真製版に変わり、かえって線描を活かしきれない、という技術の過渡期が影響しているかもしれません。一方、関東大震災後の震災ルポ原画の背景の空白は、技術より心の空白を語りかけてきます。

ギャラリートークの様子5ギャラリートークの様子6
海外から榛名湖畔に帰った理想の自画像を描く《旅》。戦争、災害、不況、病気…どうにもならない状況に翻弄されながら、「さあ、これからだ」と奮闘し続けた夢二。来年の生誕140年、没後90年のメモリアルイヤーは代表作を各地で鑑賞できる絶好の機会。50年に満たない歩みを偲びたいですね。

企画展「生誕140年 竹久夢二のすべて」みどころクイズのご紹介 2023年12月19日

全館撮影OKの企画展「生誕140年 竹久夢二のすべて」。2階第2展示室を写してみると…

みどころクイズ1みどころクイズ2
おや?絵と絵の間に何やらサインが… みどころ1「右の絵と左の絵、墨の線をくらべてみましょう!」

みどころクイズ3みどころクイズ4
右の《切支丹伴天連渡来之図》と、左の《鴨東舞姫》の墨の線の違い?どれどれ…こたえはすぐ隣に貼ってあります。

ほかにも…
「《長崎十二景》12点を、描き方の違う2つのグループに分けてみましょう!」
「セノオ楽譜の絵だけでなく、文字に注目してみましょう!どんな工夫をしてますか?」
「《春娘図》は絵の半分以上が空ですが、空っぽに見えないのはなぜでしょう?」
「《旅》はどんな種類の画材が使われていますか?」
など、全部で5つのみどころクイズとこたえが、会場に貼ってありますので、ぜひ鑑賞ガイドとしてお楽しみください!

企画展「生誕140年 竹久夢二のすべて」ワークショップ「ステンシルで夢二式?美文字年賀状」開催! 2023年12月17日

企画展「生誕140年 竹久夢二のすべて」担当学芸員によるワークショップ「ステンシルで夢二式?美文字年賀状」を12月17日(日曜日)開催し、20名の皆さんにご参加いただきました!

ワークショップの様子1ワークショップの様子2
夢二の「春」の文字2種類を用意し、「初春」「迎春」「賀春」など、もう1文字をデザイン、型紙に切り抜き、スタンプで年賀状へ転写します。

ワークショップの様子3ワークショップの様子4
ワークショップの様子5ワークショップの様子6
続々と完成する力作の数々。「迎」のしんにょうを干支の竜の絵柄にしたり…

ワークショップの様子7ワークショップの様子8
竜の文字と絵を追加して文字と組み合わせたり、夢二の描く猫ちゃんも登場!

ワークショップの様子9ワークショップの様子10
シンプルな文字図案勝負!「寿」なるほど、読めます!最後までねばった男の子は、こ、細かい!よく切り抜きました!
早い方は年賀状を複数完成!歳末のお忙しい中、充実したひとときでしたか?ご参加の皆さん、お疲れ様でした。こんな素敵な年賀状が届いたら、うれしい!

企画展「生誕140年 竹久夢二のすべて」ゆかりの地を訪ねる 東京編 2023年12月8日

企画展「生誕140年 竹久夢二のすべて」ゆかりの地を訪ねる。今回は東京都内をご案内します。

港屋跡
まず中央区八重洲の港屋絵草紙店跡。1914年の開店とともに大流行した夢二デザイン小間物店。跡地はビルになっており、この夏訪問した際は、工事現場フェンスの中に…(写真は昨年1月)

『山へよする』より一石橋
続いて港屋近くの一石橋(いちこくばし)。左は第二の恋人で最愛の笠井彦乃との悲恋歌集『山へよする』(1919年)より、一石橋の後姿の自画像。右は現在(今年1月)。『山へよする』の背景、幻のように浮かぶ三越呉服店日本橋本店も、画面右奥の西河岸橋の鉄製アーチも関東大震災で姿を変え、今や首都高速道路の高架とビルの谷間に…。唯一、夢二の背後に描かれた石碑「満よひ子の志るべ(迷い子のしるべ)」「たづぬる方」だけ今も残り、貼紙して迷子を捜した江戸の頃が偲ばれます。

有島《大震災記念》墓碑表
そして墨田区横網の東京都復興記念館2階ギャラリーの有島 生馬《大震災記念》(部分、1931年)。左にしゃがむ島崎 藤村の右、「写生帖を手にする夢二の憐れつぽい姿」(有島生馬)。夢二は震災4日後から、写生帖と愛用カメラを手に昼夜市内をさまよい、震災ルポを綴りました。すぐ右隣が有島も夢二も敬愛した藤島武二。あくまで有島の想像図です。
続いて右の豊島区、雑司ケ谷霊園にある夢二の墓前で合掌。「竹久夢二を埋む」は有島の筆になるものです。近くに夏目漱石の墓も…偲ばせます。

松原(少年山荘)付近
最後は夢二が関東大震災後に設計建築した「少年山荘(山帰来荘)」のあった世田谷区松原あたり。まばらな林に囲まれた静かな地も、今では住宅が建て込んで、かろうじて松の古木が往時を偲ばせます。京王線下高井戸駅から歩いてすぐ。夢二も新宿から京王線を使っていましたが、少年山荘が建った翌1925年5月、世田谷-下高井戸間の玉電下高井戸線(現在の世田谷線)が開通。開通式の「盛装した電車が晴がましくゆっくりと走ってきた」様子を露台(ベランダ)で見たと、自伝小説『出帆』に挿絵入りで記しています。

以上、東京都内の夢二ゆかりの地のごく一部を、足早にご案内しました。お付き合いいただきありがとうございました。

企画展「生誕140年 竹久夢二のすべて」ギャラリートーク第1回 2023年11月25日

企画展「生誕140年 竹久夢二のすべて」ギャラリートーク第1回が11月25日(土曜日)午後2時から3時まで開催され、計21名様にご参加いただきました!

ギャラリートーク1-1ギャラリートーク1-2
「夢二のすべて」はお伝えしきれませんが…夢二の「線」はタッチそのもの、という視点で絵を見る。

ギャラリートーク1-3ギャラリートーク1-4
「長崎十二景」2種類の描き方が見つかりますか?「セノオ楽譜」もあえて文字図案に注目して…など、ややかたよった(?)視点から、夢二の生涯をたどりました。長時間にわたり熱心にお付き合いくださった参加者の皆さん、ありがとうございました。

企画展「生誕140年 竹久夢二のすべて」ゆかりの地を訪ねる 高崎編 2023年11月21日

企画展「生誕140年 竹久夢二のすべて」の「榛名への夢」コーナーでは、夢二が1928年から渡米する1931年まで通い、アトリエを建て終の棲家(ついのすみか)と思い定めた現・高崎市、榛名山や山頂の榛名湖畔ゆかりの作品をご紹介しています。今日はその作品ゆかりの地へご案内します。

浅間山烏川河畔から浅間山
竹久夢二《浅間山》と、取材地からの景色
1929年ごろ、夢二が高崎市内の烏川河畔、聖石橋付近から観音山丘陵越しに雪の浅間山を油彩でスケッチした作品。ここで夢二が描いたのだなあ…と現地でしみじみ感じました。

旅榛名湖畔
竹久夢二《旅》と、榛名湖畔の景色
「旅 久にして ゆたかに飯を くひにけり 何か心の たのしむごとし 榛名山幻想 千九百三十一年」と記されています、「榛名山美術研究所」建設の資金集めと勉強をかねて渡米欧する機会を得た夢二が、旅から帰った理想像。しかし榛名へ帰ってくることはできませんでした。

アトリエ自筆歌碑
榛名湖畔の夢二アトリエ(復元)と自筆歌碑
復元されたアトリエが「榛名湖畔の宿記念公園」に、夢二の一周忌に友人たちが建てた自筆歌碑
「さだめなく 鳥やゆくらむ青山の 青のさびしさ かぎりなければ」が湖畔バス停の傍らに佇んでいます。展覧会に合わせ訪れてみてはいかがでしょうか?

企画展「生誕140年 竹久夢二のすべて」開幕しました 2023年11月11日

企画展「生誕140年 竹久夢二のすべて」が11月11日(土曜日)より始まりました。

美術館メインサイン高崎駅西口ペデストリアンデッキ看板の画像1

本展は生誕140年、没後90年を記念して、夢二と交友した河村 幸次郎旧蔵の福田美術館所蔵「旧河村コレクション」から約200点を12年ぶりにまとめて公開。群馬県、榛名ゆかりの作品もご紹介します。

今回は全展示室、写真撮影・SNS投稿OKとなっていますのでご来館の記念に撮影してみてくださいね。(撮影時は係員が注意事項をご案内いたします。)

ミュージアムショップでは竹久夢二のグッズを多数入荷しておりますので是非お立ち寄りください。
「生誕140年 竹久夢二のすべて」は令和6年1月14日(日曜日)まで!

関連事業について

学芸員による講演会「榛名への夢」

「榛名山美術研究所」を夢みた夢二の生活、芸術そして自由のゆくえを辿ります。

  • 講師:当館学芸員
  • 日時:12月24日(日曜日)午前11時から
  • 会場:高崎市南公民館
  • 定員:50名(予約先着順)
  • 参加費:無料
  • 申込:高崎市美術館(027-324-6125)にて電話受付中。

学芸員によるギャラリートーク

  • 講師:当館学芸員
  • 日時:11月25日(土曜日)、12月23日(土曜日)、1月13日(土曜日)各日午後2時から
  • 会場:高崎市美術館展示室
  • 参加費:無料(要観覧料)
  • ※申込不要、当日美術館受付にお越しください

企画展「井上八重子展 私の赤」閉幕 2023年10月30日

企画展「井上八重子展 私の赤」は10月29日(日曜日)に最終日を迎えました。
10月28日(土曜日)・29日(日曜日)は井上八重子さんが会場に駆けつけてくださったので、メインサインと記念撮影させていただきました。両日ともに会場の様子を見て回ったり、ご来館のお客様との会話を楽しまれていたようです。

メインサイン前で記念撮影する井上八重子さん

両日ともたくさんの方にご来館いただきとてもにぎやかな閉幕となりました。
ご来館いただいた皆様ありがとうございました。

企画展「井上八重子展 私の赤」おすすめ情報 2023年10月7日

開催中の企画展「井上八重子展 私の赤」では、高崎出身の画家・井上八重子さん(1933-)を紹介しています。赤やピンクが印象的な作品は、見ていると元気をもらえるように感じます。また、日々の散歩や趣味のダンスなど日常の中の情景を軽やかに鮮やかに作品にしているライフスタイルもとても魅力的に感じられます。この展覧会で井上さんの自由で生き生きとした作品世界の魅力をお伝えできれば嬉しく思います。

井上八重子展1階風景メインサイン記念撮影

会場を少し紹介しますと、1階では近年の大型作品を中心に展示しています。迫力ある人物像などが描かれた大画面に囲まれ、八重子さんの世界を体感することができます!
また、会場入口メインサインは写真撮影OKスポットです。ほぼ等身大の八重子さんがアトリエでお迎えしてくださっているイメージなのですが、ここで写真を撮りますと、まるでアトリエで八重子さんと一緒に記念撮影したように写ります!

井上八重子展2階井上八重子展ショップ

2階展示室では大きな作品だけでなく、「あの日」と題したシリーズの小品も紹介しています。日々の散歩で見た景色、出会った人、小さな花、目が合ったカラス…などを日記のように描いたという作品たちは、愛らしい魅力にあふれています。

本展に出品されている全作品はカタログに掲載されております。ショップで販売していますので、ぜひお手にとってご覧ください。

同時開催収蔵品展

また3階展示室では、井上八重子さんがかつてご家族でフランス、パリに滞在された経験があることにちなみ、収蔵作品展「ピカソ、ブラックなどヨーロッパの版画作品と日本人画家の描いたフランス」を同時開催しています。

パブロ・ピカソの初期の重要作品である銅版画《貧しき食事》やオノレ・ド・バルザックの小説に銅版画の挿画を手がけた『知られざる傑作』、ジョルジュ・ルオーの版画集《サーカス》ほか、ジョルジュ・ブラックやマリー・ローランサンなどパリで活躍した作家たちを紹介しています。また、山口 薫、木村 忠太、香月 泰男、織田 廣喜といった日本人画家たちがフランスに取材し描いた作品も展示していますので、あわせてお楽しみください。

企画展「井上八重子展 私の赤」が始まりました 2023年9月26日

企画展「井上八重子展 私の赤」が9月23日(土曜日・祝日)より始まりました。

井上八重子展外観メインサイン高崎駅西口ペデストリアンデッキ看板の画像2

本展覧会では、美しいもの、きれいなものを赤やピンクなどヴィヴィッドな色彩と独特の表現で描き続ける井上八重子(1933-/群馬県高崎市出身)の絵画世界を、影響を与えた中村節也、井上悟の作品と併せて紹介します。

同時開催の収蔵作品展では、パブロ・ピカソ、ジョルジュ・ブラックなどヨーロッパの版画作品と、木村忠太など日本人画家たちが描いたフランス風景を紹介します。

企画展「井上八重子展 私の赤」は10月29日(日曜日)まで開催中です!

関連事業について

学芸員によるギャラリートーク

  • 講師:当館学芸員
  • 日時:10月7日(土曜日)午後2時~
  • 会場:高崎市美術館展示室
  • 参加費:無料(要観覧料)
  • ※申込不要、当日美術館受付にお越しください

企画展「宮崎学 イマドキの野生動物」ミュージアムショップよりお知らせ 2023年7月14日

開催中の企画展「宮崎学 イマドキの野生動物」ミュージアムショップでは、展覧会の内容が凝縮された図録、これまでの活動の記録がわかる関連書籍をお取り扱い中です。

宮崎学展ミュージアムショップの様子

展覧会をご覧になったあとは、ぜひミュージアムショップにもお立ち寄りくださいね!

企画展「宮崎学 イマドキの野生動物」開幕しました 2023年6月27日

企画展「宮崎学 イマドキの野生動物」が6月24日(土曜日)から開幕しました。
本展では、自作の赤外線センサー付きロボットカメラを動物たちの通り道に設置し、撮影困難な野生の姿を撮影する写真家・宮崎学の半世紀にわたる活動をご紹介します。

美術館外観メインサイン高崎駅西口ペデストリアンデッキ看板の画像3

展覧会初日の6月24日はギャラリートークのため、宮崎 学先生ご本人がご来館。
各展示室を巡りながら、自作の撮影機材についてや、作品撮影時のエピソードなどを時間いっぱい語って下さいました。軽快なトークに笑いが起きる場面もあり、とても和気あいあいとしたギャラリートークとなりました。

宮崎学先生ギャラリートークの様子1宮崎学先生ギャラリートークの様子2

1階ラウンジでは「どうぶつだいすき!」フォトコンテストで皆さまから募集した動物写真を展示中。
一緒に暮らしている動物や偶然撮影できた野生動物など、さまざまな写真が集合しています。展覧会と併せてぜひご覧くださいね。(募集は締め切りました。たくさんのご応募ありがとうございました!)

ラウンジのフォトコンテスト展示風景

企画展「宮崎学 イマドキの野生動物」は9月3日(日曜日)まで開催中。
ぜひご来館ください!

収蔵作品展「動物がつむぐ物語ー生命(いのち)あるものたちの造形」
同時開催「特集展示 下山直紀ーAtoma/Kenon 原子/空虚」開幕しました 2023年4月15日

本日、4月15日(土曜日)から、収蔵作品展「動物がつむぐ物語ー生命(いのち)あるものたちの造形」同時開催「特集展示 下山直紀ーAtoma/Kenon 原子/空虚」が始まりました。

高崎駅西口ペデストリアンデッキ看板の画像4

収蔵作品から国内作家、海外作家による動物をモチーフにした作品を紹介。
あわせて、動物をモチーフに「自刻像」としての木彫作品を制作してきた高崎市在住の彫刻家・下山直紀を特集展示します。
4月15日(土曜日)~6月11日(日曜日)まで開催中です。ぜひお越しください。

また、本日から本展関連事業の電話予約受付が始まりました。
ぜひご参加くださいね。(予約先着順となります)

関連事業について

(1)出品作家によるアーティストトーク

本展覧会の特集展示において最新作が展示されている彫刻家、下山直紀が自らの制作と作品について語ります。

  • 講師:下山直紀(しもやま・なおき/彫刻家)
  • 日時:4月29日(土曜日・祝日)、5月21日(日曜日)いずれも午後2時~
  • 会場:高崎市美術館展示室
  • 参加費:無料(要観覧料)
  • 定員:各回15名(予約先着順/人数は変更の可能性があります)
  • 申込:高崎市美術館へお電話ください(027-324-6125)

(2)出品作家によるワークショップ「ドライポイントで動物の版画を作ろう!」

ドイツ生まれのミニプレス機を使って、ドライポイント技法の版画で大好きな動物の姿を描いてみませんか。

  • 講師:長野順子(ながの・じゅんこ/版画家)
  • 日時:5月7日(日曜日)午後2時~午後4時
  • 会場:高崎市南公民館5階講義室
  • 参加費:300円
  • 定員:10名(予約先着順/人数は変更の可能性があります)
  • 対象:一般(小学3年以下は保護者同伴)
  • 申込:高崎市美術館へお電話ください(027-324-6125)

(3)学芸員によるギャラリートーク

  • 日時:5月14日(日曜日)、6月4日(日曜日)いずれも午後2時~
  • 会場:高崎市美術館展示室
  • 参加費:無料(要観覧料)
  • 定員:各回15名(予約先着順/人数は変更の可能性があります)
  • 申込:高崎市美術館へお電話ください(027-324-6125)

これまでのつぶやき

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