収蔵品展「草木染の美・春」

収蔵品展の展示品

日本の染織文化史に沿って、冠位十二階制を始めとする位階による服色や王朝の彩色など、古代染織から現代に至る各時代の色の再現や、創作による染織品が展示され、パネル解説によって植物染色の変遷を知ることができます。また、さまざまな染料植物による見本糸は、身近に生育する草や木によってすばらしい色彩に染め上げられています。

草木染作品の鑑賞を通じて、植物の持つ色の優しさや奥深さを感じることができ、「自然の色」の豊かさを楽しむことができます。

冠位制度の服色の変遷

冠位制度の展示

わが国の古代の官位をあらわした、いわゆる位階制は、氏姓(うじかばね)の地位を示した時代から律令国家が形成されたまでの朝廷の官人の地位・序列を示した制度です。

推古十一年(603)制定された冠位十二階は日本の冠位制度の始まりであり、階級を冠の色で表し、服色もこれにならって同じ色に定められ、当色といって位階によって区別されました。

王朝の彩色

王朝の彩色の写真

平安時代は唐風文化の模倣を脱し、国風文化を築いた貴族社会を中心とした文化の時代です。

この時代の染色を示すものとして延喜式(延喜五年905年)編纂開始、縫殿寮(ぬいどのつかさ)、雑染用度条(ざっせんようどじょう)には色相が記されています。これは古代の染色を知る上で唯一の貴重な文献です。

展示した色相は、この記述を基に山崎青樹氏により再現されたものです。
※現在展示を縮小しています。

展示概要

令和元年度「収蔵品展・春」では、春というテーマに沿った展示を行っています。

型染ほかの写真 着物晴明ほかの写真

※写真左:手前から

〇「着物 堤ざくら」 作/篠崎節
材質/絹
技法/型染
染料/松煙、ラック
松の木を燃やした煤を集めた松煙と、ラックカイガラムシの色素で染めたものです。

〇「型紙 堤ざくら」
型染着物「堤ざくら」の制作に使われた型紙です。紙を張り合わせて柿渋を塗った渋紙を彫り抜き、補強のために絹の紗を張ってあります。

〇「格子織り木綿風呂敷」(令和元年度新収蔵品)江戸時代(推定)
材質/木綿 技法/先染め格子織り
染料/スオウ(推定)、藍ほか
赤の糸はスオウ、緑の糸は藍と黄色の重ね染めと推定されます。

※写真右:手前から

〇「着物 清明」 作/芝崎重一
材質/絹
技法/座繰り糸 織り
染料/エンジュ、ロッグウッド
清明とは二十四節気のひとつで太陽暦の4月5日頃にあたります。

〇「草木和紙夾纈染座布団 花菱」
材質/和紙
技法/夾纈染
染料/キハダ、ロッグウッド、クリ、スオウ
雪花模様の座布団です。

〇「草木和紙夾纈染帯 曙」 作/菊池周子
材質/和紙
技法/夾纈染
和紙をたたんでから草木で染めた雪花模様の帯です。

会期

令和2年2月13日(木)~令和2年4月19日(日)

(ただし、草木染の衣を着た雛人形の展示は、3月10日(火)まで。)

休園日

2月17日(月)・25日(火)・3月2日(月)・9日(月)・16日(月)・23日(月)・30日(月)、4月6日(月)・13日(月)

会場

高崎市染料植物園 染色工芸館

開館時間

午前9時~午後4時30分(入館は午後4時まで)

※4月の土日祝日の入館は、午後5時30分まで

入館料

一般100円(80円)、大高生80円(50円)

  • ( )内は20名以上の団体割引料金
  • 身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の交付を受けた方および、その付き添いの方1名、65歳以上の方、中学生以下の児童生徒は無料になります。

このページの担当

  • 染料植物園
  • 電話:027-328-6808
  • ファクス:027-328-6818