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バモス(Vamos)vol.18

ページID:0001787 更新日:2023年12月18日更新 印刷ページ表示

バモスとは、ポルトガル語やスペイン語で、一緒に行こう!または、(何かを)しよう!と誘う言葉で、日常会話で気軽によく用いられる言葉です。

バモス18号記事

特集 女性の社会進出についてどう考えていますか?

この調査は、高崎経済大学地域政策学部で社会政策を学ぶ学生が実施したものです。

調査者:高崎経済大学地域政策学部地域づくり学科3年(森 周子ゼミ)松下 純也さん、北原 敦さん

はじめに

男女雇用機会均等法や育児・介護休業法などの整備により、職場における男女平等の実現が図られていますが、多くの働く女性がパートタイム労働などの非正規雇用であったり、正規雇用であっても家事や育児と仕事の両立の難しさから、結婚や出産を機に退職を余儀なくされているという現実もあります。平成27年9月には「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律(女性活躍推進法)」が施行され、女性の活躍について重点的に推進されていくこととなりました。そこで私たちは、女性の社会進出に関する市民の意識を把握するため、アンケート調査を行いました。

対象者

高崎経済大学の学生、高崎経済大学学園祭来場者、市の男女共同参画セミナー参加者

回答者数

男性99人(42.9%)、女性132人(57.1%)、計231人

※集計結果は、原則として小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合があります。

対象者グラフ

調査期間

平成27年11月3日(火曜日)~11月28日(土曜日)

Q1.あなたは、「男は仕事、女は家事・育児」という考え方についてどう思いますか?

Q1グラフ

男女ともに、過半数が「男は仕事、女は家事・育児」という考え方について否定的でした。

Q2.あなたが理想とする女性の働き方はどれですか?

Q2グラフ

「仕事を続ける」ことが理想的だという回答が約4割でした。

「子育て中は仕事をやめ、その後はフルタイム・パートタイムで仕事を続ける」ことが理想的だとする回答が約半数を占めています。

Q3.女性活躍推進法という法律を聞いたことがありますか?

Q3グラフ

女性活躍推進法を「聞いたことがない」という回答が7割弱でした。

「女性活躍推進法」ってなに?

女性が、職業生活において、その希望に応じて十分に能力を発揮し、活躍できる環境を整備するため、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律(女性活躍推進法)」が昨年制定されました。

これにより、国・地方公共団体・労働者301人以上の企業には、(1)自社の女性の活躍に関する状況把握・課題分析、(2)その課題を解決するための数値目標と取組を盛り込んだ行動計画の策定・届出、(3)自社の女性の活躍に関する情報の公表が義務づけられます。

Q4.女性の社会進出は少子化と関係があると思いますか?

Q4グラフ

約7割の人が「関係があると思う」と回答しました。

Q5-1.育児休業を取得しようと考えていますか(取得しましたか)?

Q5-1グラフ

男性は「育児休業を取得しないと考えている(取得しなかった)」という回答が53.5%で最も多く、逆に女性は「育児休業を取得しようと考えている(取得した)」という回答が49.2%で、「育児休業を取得しないと考えている(取得しなかった)」という回答より多くなっています。

Q5-2.いいえを選択した方は、その理由はどれですか?

Q5-2グラフ

育児休業を取得しないと考えている(取得しなかった)理由として、男性は「収入の低下」、女性は「その他」に次いで、「キャリアの中断」が大きな理由でした。

その他の理由としては・・・

  • 女性(妻)が育児休業を取れば、取らなくてもいいと思う。(20代男性)
  • 自分が育児休業を取ると、代わりに仕事をする人がいない。(40代男性)
  • 育児休業の制度がなかった。(50代女性)

などがありました。

Q6.男女共同参画社会基本法や男女雇用機会均等法などの法制度が整備されていますが、現実には以下のようなことがあると思いますか?※複数回答可

Q6グラフ

男女共同参画社会にかかわる法制度が整備されている中でも、男女間の格差を依然として感じていることがわかります。

「男性は育児休業や介護休業を利用しにくい慣習や雰囲気がある」という回答が、全体では70.6%と最も多く、次いで「女性は結婚や出産を機に退職する慣習や雰囲気がある」の59.7%となっています。

Q7.誰もが仕事上の責任を果たす一方で、子育てや介護、家庭、地域活動、自己啓発等にかかわる時間を持ち、健康で豊かな生活を実現する「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)」という考え方についてどう思いますか?

Q7グラフ

全体で約9割の人が「ワーク・ライフ・バランス」の考え方に賛成しています。

男女がともに仕事と生活を両立しつつ、やりがいや充実感をもって活躍していくためには、長時間労働の削減など、これまでの働き方を見直すことが必要です。

Q8.男性は自分がイクメンになりたい、女性は夫にイクメンになってほしいと思いますか?

※イクメン=積極的に育児に関わる男性の総称

Q8グラフ

男女とも約7割の人が、イクメンになりたい、夫にイクメンになってほしいと考えています。

育児・介護休業法では、男女にかかわらず育児休業を取得できます。男性の育児休業取得の促進により、男性も積極的に育児に参加できるようにしていくことが必要です。

調査を終えて

  • 「男は仕事、女は家事・育児」といった固定的な考え方を持つ人が減ってきてはいますが、就労・賃金等の場面では依然として男女間の格差を感じていることがわかりました。子育てをしながらも働き続けたいと考える女性が、安心して働き続けられるようにするためには、夫や周囲の人のサポートに加え、企業側の理解や努力も必要だと思いました。今後、少子高齢化によって働き手が減少していく中で、女性の社会進出は企業、地域、ひいては国にとっても大きな活力となるでしょう。(松下)
  • 多くの人が仕事と生活のバランスがとれた健康で豊かな生活を求めているようです。現行の法制度では、企業における女性の登用や仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)が推進されています。このような政策を実施することで一定の成果は期待できますが、やはり個々の企業経営者の意識や周囲のサポートが重要であると思います。また、女性だけでなく、性別に関わらず働き続けやすい雇用環境づくりの実現が目指されるべきであると思いました。(北原)

高崎経済大学地域政策学部森周子准教授より

女性の社会進出を促進するための様々な法・制度の整備が近年ではなされていますが、いずれも利用しやすく、また中身を伴うものにしていくことが重要です。女性活躍推進法により、平成28年4月1日までに、301人以上の労働者を雇用する企業は、自社の女性の活躍状況の把握・課題分析、行動計画の策定・届出、情報公表を行うこととなりましたが、それらが形式のみに留まらず、実効性を伴うようにする必要があります。また、実質的には、300人以下の労働者を雇用する企業のほうが圧倒的に多いので、それらの企業でも幅広い取り組みが求められます。

さらに、長時間労働や働きすぎといった、日本の労働に古くからつきまとう問題点を除去していくことも大事です。それにより、女性のみならず男性の働き方にも余裕がうまれ、両者のワーク・ライフ・バランスが達成されていくと思われます。

経大生の写真

左から松下さん、森准教授、北原さん

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  3. 緊急時の安全を確保するための相談
  4. 保護施設の利用についての情報提供や助言
  5. 行政サービスや福祉制度の利用についての支援
  6. 保護命令制度についての情報提供や助言
  7. 民間支援団体と連携した同行等の支援

高崎市男女共同参画センターからのお知らせ

平成28年度男女共同参画センター事業予定

男女共同参画推進講演会

食品医学研究所所長の平柳 要さんを講師に迎え、身近な食品の健康増進効果をテーマに、生涯にわたり健康な生活を営むことの重要性について語っていただきます。

  • 日時:平成28年6月25日(土曜日)午前10時~午後3時10分
  • 会場:市民活動センター「ソシアス」(足門町)

古武術による女性のための護身術講座

古武術の要素を取り入れた身のこなしで、相手の攻撃からの抜け出し方など実践的な技を学びます。介護にも応用できる、力が弱くても要介護者の補助ができる方法も学ぶ予定です。

  • 日時:平成28年6月11日(土曜日)午前10時~午後3時30分
  • 会場:市民活動センター「ソシアス」(足門町)
  • 講師:飯田 真弓さん

※講演会・講座の応募方法などの詳細は後日広報高崎に掲載します。

編集・発行

編集

高崎市市民部人権男女共同参画課 男女共同参画センター(市民活動センター「ソシアス」内)

〒370-3531 群馬県高崎市足門町1669番地2

電話:027-329-7118

ファクス:027-372-3121

発行

平成28年3月15日