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”詩情の画家”山口薫と高崎ゆかりの画家たち」の講演会を下記のとおり開催しました。
その概要をご報告します。
令和元年7月27日(土曜日)午後1時30分から
高崎市市民活動センター・ソシアス 市民ホール
山口薫を中心に高崎、群馬を代表する画家たちの人物像について講演をしていただきました。
山口薫が詩情の画家と称される所以は、「絵に人の気持ちをとらえるものがある」ところにあります。数多く書いた詩が自身の作風に影響しているようです。故郷の風景や馬、牛、箕輪城などをベースにして描いた作品が多いのも特徴です。日本で一番人気のある画家といわれた時代があり、多くの画商ができあがる作品の順番待ちをしていたというエピソードもあります。
山口薫とともに群馬を代表する画家。高崎出身の鶴岡政男は空襲により描いた作品を全部消失しましたが、戦後数々の展覧会にて賞を受賞しています。安中出身の湯浅一郎は名家を継がずに画家になり大成し、富岡出身の福沢一郎は彫刻家から画家に転身し後に文化勲章を受章しています。
講師から画家たちの生い立ちやエピソードを紹介され、遠い存在だった画家たちをより身近に感じることができました。美術館に足を運んでじっくり絵を観てみたいという受講生の声が多く聞かれました。
萩原 富士雄(はぎわら ふじお)