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ざんぎり頭の高崎-江戸のプライドと繁栄を引継ぐ-」の講演会を下記のとおり開催しました。
その概要をご報告します。
令和元年9月28日(土曜日)午後1時30分から
高崎市市民活動センター・ソシアス 市民ホール
江戸時代からの商都としての高崎の繁栄は、武士の時代の終わりや県庁が前橋に置かれるなどの危機を乗り越え、衰退することなく続きました。なぜ繁栄が続いたのかを、講師の家に代々伝わる貴重な史料や写真をもとに講演していただきました。
明治時代になると、高崎城跡に軍隊が置かれて人口が増加。生糸輸送のため東京ー高崎間の鉄道が開通、銀行の支店ができるなど町の発展が続きました。高崎の商人を中心とした高い理想とプライドにより「寄付の文化」が根付きました。多くの人たちが金銭や本、ものなどを寄付することにより、全国でも早く、しかも私立の学校や図書館が作られました。これによって町だけでなく人も育つこととなったのです。そしてそれが今の高崎の発展につながっています。
ざんぎり頭時代の高崎の賑わいと生き生きとした人たちの熱気が伝わってくる貴重な時間となりました。
堤 克政(つつみ よしまさ)